最終更新日:2025/10/15
〈U〉嗅覚(きゅうかく) / 〈C〉(…の)におい《+of+名(doing)》;《形容詞句を伴なって》悪臭 / 〈C〉《a smell》(…を)かぐこと《+at(of)+名》
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元となった辞書の項目
smell
名詞
〈U〉嗅覚(きゅうかく) / 〈C〉(…の)におい《+of+名(doing)》;《形容詞句を伴なって》悪臭 / 〈C〉《a smell》(…を)かぐこと《+at(of)+名》
解説
1. 基本情報と概要
単語: smell
品詞: 名詞 (※「におい、香り、臭い」という意味)
CEFRレベルの目安: A2(初級)
意味(英語)
- “smell” : an odor, scent, or the sense by which odors are perceived.
意味(日本語)
- 「におい」「香り」「臭い」などのニュアンスを持つ名詞です。
- 具体的には、「鼻を使って感じ取るにおい」を指します。においの種類は良いものから悪いものまで含みます。「この部屋には独特のにおいがする」などと言うときに使えます。
使用ニュアンス
- 「smell」は、よいにおいでも悪いにおいでも幅広く使えます。単に「においを感じ取る」というニュートラルな意味合いを持つ場合が多いです。
活用形
- 名詞単数形: smell
- 名詞複数形: smells
他の品詞としての例
- 動詞 “to smell” : 「においを嗅ぐ」「においがする」など
- 例: “I smell something burning.”(何かが燃えているにおいがする)
2. 語構成と詳細な意味
「smell」には、はっきりとした接頭語や接尾語はありません。単語そのものが語根として扱われています。
派生語・関連語
- smelly (形容詞):においの強い、不快なにおいがする
- smelling salts (名詞):アンモニアを含む、意識の回復などに使うにおいの強い塩
コロケーション(よく使われる表現)10選
- a strong smell(強いにおい)
- a pleasant smell(心地よいにおい)
- a bad smell(嫌なにおい)
- a faint smell(かすかなにおい)
- sense of smell(嗅覚)
- the smell of freshly baked bread(焼きたてパンのにおい)
- a lingering smell(残り続けるにおい)
- damp smell(湿ったにおい)
- to get rid of a smell(においを取り除く)
- distinct smell(はっきりとわかるにおい)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「smell」は中英語の “smellen” から来ているとされ、さらに古ノルド語の “smylja” に遡る可能性があります。
歴史的使用
- 古くから「においを嗅ぐ行為」や「鼻が感じ取るもの」を表す語として機能してきました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「smell」はカジュアルからフォーマルまで幅広い文脈で使われますが、においの良し悪しを具体的に伝えたいときは “aroma” (良いにおい) や “stench” (強く不快なにおい) など、より表現に合った単語を選ぶとよいです。
よく使われるシーン
- 日常会話で「におい」について話すときはもちろん、ビジネスでも「何か問題のあるにおいがする」と伝えるときなどに使えます。学術的にも「嗅覚(sense of smell)」などとして登場します。
4. 文法的な特徴と構文
可算・不可算
- 「smell」は基本的に可算名詞として扱われ、「ひとつのにおい」を指す場合 “a smell”、複数のにおいなら “smells” と表現します。
- ただし、文脈によっては不可算的に使われることもあります(例:“There is a smell of gas in the room.”)。しかし、ほとんどの場合は可算と考えて問題ありません。
- 「smell」は基本的に可算名詞として扱われ、「ひとつのにおい」を指す場合 “a smell”、複数のにおいなら “smells” と表現します。
一般的な構文
- “There is a (形容詞) smell.” : 「(形容詞) なにおいがする」
- “The smell of (名詞) is strong.” : 「(名詞) のにおいが強い」
- “There is a (形容詞) smell.” : 「(形容詞) なにおいがする」
イディオム的表現
- “smell a rat” : 「何か怪しいと感づく」
- “smell blood” : 「弱点を見つけて攻める気になる、チャンスを感じる」
- “smell a rat” : 「何か怪しいと感づく」
フォーマル/カジュアル
- 日常的にもビジネス文書にも出てくる単語ですが、フォーマル度を上げたい場合は “odor” (ややフォーマル) の方が選ばれることもあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I love the smell of coffee in the morning.”
(朝のコーヒーのにおいが大好きです。) - “There’s a weird smell coming from the fridge.”
(冷蔵庫から変なにおいがするんだけど。) - “Do you smell garlic in here, or is it just me?”
(ここ、ニンニクのにおいがしない? それとも私だけ?)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “I noticed a strong chemical smell in the warehouse.”
(倉庫で強い薬品のにおいに気づきました。) - “Could we investigate that strange smell in the office?”
(オフィス内のあの変なにおいを調査してもらえますか?) - “The product has no detectable smell, which might appeal to customers.”
(この製品は、気づくようなにおいがしないので、お客様には好評かもしれません。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “Recent studies have examined how the human sense of smell relates to taste.”
(最近の研究では、人間の嗅覚が味覚にどのように関与するかが調査されています。) - “A reduced sense of smell can be an indicator of certain neurological conditions.”
(嗅覚の減退は、特定の神経疾患を示すサインである可能性があります。) - “In the field of sensory science, smell is often tested using standardized odor samples.”
(感覚科学の分野では、標準化されたにおいのサンプルを使って嗅覚のテストが行われることが多いです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- scent(香り)
- 一般的に「良い香り」を指すことが多い。
- 例: “The scent of roses filled the garden.”
- 一般的に「良い香り」を指すことが多い。
- odor(におい/臭気)
- フォーマルな文脈で使われやすい。科学的な文書などで見かける。
- 例: “This substance has no odor.”
- フォーマルな文脈で使われやすい。科学的な文書などで見かける。
- aroma(芳香)
- 基本的にいい香りに使われる。特に食べ物や飲み物に関して。
- 例: “The aroma of fresh bread is irresistible.”
- 基本的にいい香りに使われる。特に食べ物や飲み物に関して。
- stench(強い悪臭)
- 不快なにおいを指す。
- 例: “There was a stench of garbage in the alley.”
- 不快なにおいを指す。
- reek(強い悪臭を放つ ⚠やや口語的)
- 動詞として「悪臭を放つ」、名詞としても「悪臭」を指す。
- 例: “His clothes reeked of tobacco.”
- 動詞として「悪臭を放つ」、名詞としても「悪臭」を指す。
反意語
- においの有無を反意で考えると、明確な単語はありませんが、 “odorless” (無臭) が「においがない」状態を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /smɛl/
- アクセント: 1音節なので特にアクセント位置のずれはありません。
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きく変わりません。どちらも /smɛl/ と発音されるのが一般的です。
- よくある間違い: “smell” は “small” (/smɔːl/ や /smɑːl/) と似ており混同しやすいですが、母音が異なります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “smell” は “smel” などのつづりミスに注意。
- “smell” は “smel” などのつづりミスに注意。
- 動詞との混同
- 名詞の “smell” と動詞の “smell” の使い分けをしっかり理解しましょう。
- 名詞の “smell” と動詞の “smell” の使い分けをしっかり理解しましょう。
- 同音・似た音の単語
- “small” や “spell” との聞き間違いに注意!
- “small” や “spell” との聞き間違いに注意!
- 試験対策
- TOEICや英検では、名詞としての “a strong smell” または動詞として “smell something” などの用法が出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- まず “smell” を発音するときは「ス・メル」と区切って意識。
- “Small” との差をイメージするために、「e」をより明確に短く発音することを意識してください。
- 覚えるときには、実際に好きな香りや嫌いなにおいを嗅ぎながら「This is a good/bad smell!」と言ってみると、感覚と単語が紐づいて記憶しやすくなります。
以上が名詞「smell」についての詳細解説です。いろんな香りを意識しながら覚えると楽しく身につきます。ぜひ実生活で使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉《a smell》(…を)かぐこと《+at(of)+名》
意味(2)
〈U〉嗅覚(きゅうかく)
意味(3)
〈C〉(…の)におい《+of+名(do*ing*)》;《形容詞句を伴なって》悪臭