元となった辞書の項目
orange
解説
以下では、名詞 “orange” をできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語・日本語での意味
- 英語: “orange”
- 日本語: 「オレンジ」または「ミカン科の柑橘類」「オレンジ色」
日常的には、主に「オレンジ」という果物、または「オレンジ色」という色を指すときに使われる単語です。「みかん」よりやや大きめで、海外では一般的な柑橘系の果物というニュアンスです。鮮やかな色合いで、果物としても色としてもよく使われます。
品詞
- 名詞 (countable / uncountable)
- countable: 果物(個数として数えられるオレンジ)
- uncountable: 色(オレンジ色)
活用形
名詞のため、単数形 “orange”、複数形 “oranges” となります。
形容詞としても “orange” (オレンジ色の〜) という形で使われることがあります。
CEFRレベル:A1(超初心者)
果物や色に関する基本単語として、初級レベルで学習することが多いです。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- “orange” は歴史を通じて音が変化してきた単語であり、明確な接頭語・接尾語という区分が特にあるわけではありません。
- 語幹は “orang-” とされることが多いですが、現在の英語ではそのように分析されることは稀です。
関連する単語
- “oranges” (複数形)
- “orangey” (形容詞的に「オレンジっぽい色の」)
よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10個)
- peel an orange(オレンジの皮をむく)
- fresh orange juice(新鮮なオレンジジュース)
- bitter orange(苦いオレンジ / ビターオレンジ)
- navel orange(ネーブルオレンジ)
- orange grove(オレンジ畑)
- orange zest(オレンジの皮[特に料理用の細かいおろし皮])
- Orange County(オレンジ郡)
- blood orange(ブラッドオレンジ)
- mandarin orange(マンダリンオレンジ / 温州みかん系)
- orange peel(オレンジの皮[zestよりも大きめ])
3. 語源とニュアンス
語源
- 語源はサンスクリット語の “nāraṅga” までさかのぼり、その後アラビア語 “nāranj”،フランス語 “orenge” と変化を経て英語 “orange” になったとされています。
- 歴史的には「果物」の意味だけでなく、同時に色としての意味も持つようになりました。
使用時の注意点・ニュアンス
- 果物としての日常的な会話でよく使うため、かしこまった場面でもカジュアルな場面でも通じる、汎用的な単語です。
- 色として使う場合も同様に、日常会話からビジネス文書まで広いシーンで使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 果物として数える場合は可算名詞 (an orange, two oranges, etc.)
- 色として使うときは不可算名詞 (the color orange, in orange)
- 形容詞として “orange” (orange shirt, orange paint) と使うことも可能。
イディオムや構文の例
- “orange is the new black”
- 直訳すると「オレンジは新しい黒だ」ですが、「今までの定番色(黒)に代わるようなトレンドの色」というような意味の流行フレーズでもあります。
- 直訳すると「オレンジは新しい黒だ」ですが、「今までの定番色(黒)に代わるようなトレンドの色」というような意味の流行フレーズでもあります。
- “turn orange”
- 「オレンジ色に変わる」という意味で、例えば夕焼けなどを形容するときに使います。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “Could you pass me an orange?”
- 「オレンジを取ってもらえますか?」
- “I like orange the most among fruit flavors.”
- 「フルーツフレーバーの中ではオレンジが一番好きです。」
- “Let’s pick some fresh oranges from the tree.”
- 「木から新鮮なオレンジを摘み取ろう。」
ビジネス (ややフォーマル)
- “We plan to introduce a new product in an orange package.”
- 「私たちはオレンジ色のパッケージで新製品を導入する予定です。」
- “The company’s logo features a bright orange color.”
- 「その会社のロゴは鮮やかなオレンジ色を特色としています。」
- “Please provide the exact Pantone code for the orange we’re using.”
- 「使用しているオレンジ色の正確なパントンコードを教えてください。」
学術的 (フォーマル/専門的)
- “The orange is a citrus fruit rich in Vitamin C and dietary fiber.”
- 「オレンジはビタミンCと食物繊維が豊富な柑橘類の果物です。」
- “In art theory, orange is considered a secondary color derived from red and yellow.”
- 「美術理論において、オレンジは赤と黄色から得られる二次色と考えられています。」
- “Several varieties of the sweet orange (Citrus × sinensis) are cultivated worldwide.”
- 「甘いオレンジ(Citrus × sinensis)のいくつかの品種は世界中で栽培されています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “tangerine”(タンジェリン、やや小型の柑橘)
- “clementine”(クレメンタイン、種が少ない柑橘)
- “mandarin”(マンダリンオレンジ、主に温州みかんなど)
これらは同じ「柑橘類」ですが、サイズや味、皮のむきやすさに違いがあります。「orange」は一般的に果皮がやや厚く、たっぷりとした果汁が特徴です。
反意語 (Antonyms)
色としては明確な反意語(単語レベルでの対義語)は存在しませんが、色相環上では「青(blue)」が補色(反対の位置)に近い関係です。ただし「反意語」とまでは言えません。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA
- イギリス英語: /ˈɒr.ɪndʒ/
- アメリカ英語: /ˈɔːr.ɪndʒ/ または /ˈɑːr.ɪndʒ/
強勢
- 最初の “o” の部分にアクセントがきます: OR-ange
よくある間違い
- /oʊ/ のように発音してしまうケースがありますが、イギリス英語では短めの /ɒ/ に近い音、アメリカ英語では /ɔː/ /ɑː/ など地域差があります。
- “レンジ” の部分は “rindʒ” という破擦音 [dʒ] が含まれる点に注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “orage” や “orenge” などと書き間違えることがあるので注意。
- “orage” や “orenge” などと書き間違えることがあるので注意。
- 同音異義語との混同
- “range”(範囲) とのスペルの一部が似ていますが意味は異なります。
- “range”(範囲) とのスペルの一部が似ていますが意味は異なります。
- 試験対策
- TOEICや英検などではリスニングで色や食品を選ぶ問題に登場することが多いです。スペルもしっかり覚えましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「オレンジは果物の名前でもあり、色の名前でもある」という点は記憶しやすい特徴です。
- 音のイメージ: “Orange” は「オー」のような丸い響きが果物の形に通じる、とイメージすると覚えやすいかもしれません。
- スペリングは “o + range” と覚えて、「レンジ(range)の前に”o”が付いた単語」というふうに認識しておくとミスを減らせます。
以上が名詞 “orange” の詳細解説です。果物と色の両方を表す便利な単語なので、ぜひうまく使い分けてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉オレンジ,柑橘(かんきつ)類
意味(2)
〈U〉オレンジ色,だいだい(橙)色
意味(3)
オレンジ色の,だいだい色の
意味(4)
オレンジからできた,オレンジで風味を付けた