最終更新日:2025/10/12

《助動詞,be動詞,時にhaveと共に,また一般動詞にはdoを添えて文の否定を表して》…でない,しない / 《語・句・節を否定して》…でなく /《不定詞・分詞・動名詞を否定して》…しない / 《all, everyなどとともに用いて部分否定を表して》(全部が…なのでは)ない,(必ずしも…では)ない / 《any, eitherなどに伴って全面否定を表して》(全然…)しない,(どちらも…)しない / 《省略文でnotを含む句・節の代用として》そうではない

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元となった辞書の項目

not

副詞

《助動詞,be動詞,時にhaveと共に,また一般動詞にはdoを添えて文の否定を表して》…でない,しない / 《語・句・節を否定して》…でなく /《不定詞・分詞・動名詞を否定して》…しない / 《all, everyなどとともに用いて部分否定を表して》(全部が…なのでは)ない,(必ずしも…では)ない / 《any, eitherなどに伴って全面否定を表して》(全然…)しない,(どちらも…)しない / 《省略文でnotを含む句・節の代用として》そうではない

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解説

以下では、副詞「not」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “not” - used to make a word or group of words negative.

  • 日本語: 「~でない」「~しない」といった否定を表す言葉です。

    たとえば「I do not understand.」は「私は理解していない」という意味になります。英語では否定を表す非常に基本的な単語で、あらゆる場面で頻出します。

品詞・活用形


  • 品詞: 副詞 (adverb)

  • 活用形: “not” は変化しない(常に “not” の形)

  • 他の品詞例: “no” (形容詞、名詞、副詞) とは役割が異なりますが、いずれも否定を示す単語として関連があります。

英語学習の難易度(CEFR レベル)の目安:


  • A1(超初心者)〜A2(初級)レベル

    もっとも基本的な否定表現なので、このレベルからよく学びます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “not” は非常に短い単語で、接頭語・接尾語などで分解できるものではありません。

  • 語源は古英語の “nōt” (“ne” + “ōt” ) から来ているとされ、“naught”=「無・無価値」と関連があります(詳しくは後述の語源参照)。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “not at all”(まったく~ない)

  2. “not really”(あまり~でない、そうでもない)

  3. “not yet”(まだ~でない)

  4. “not necessarily”(必ずしも~ではない)

  5. “not only … but also …”(~だけではなく … も)

  6. “not quite”(完全には~ない)

  7. “not in the least”(少しも~ない)

  8. “not to mention”(~は言うまでもなく)

  9. “not anymore”(もはや~ない)

  10. “not so much … as …”(~というよりむしろ・・・)

これらはいずれも「~ではない」という否定のニュアンスで使われますが、文全体の意味を微妙に変える重要なフレーズでもあります。


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語 “nōt” は “ne” (否定) + “ōt” (=anything の古形) に由来し、「少しの…もない」という意味から発展しました。

  • 中英語で “not” は “naught” (=nothing) と同義の形として使われ、その後現在の “not” に定着しました。

ニュアンスや使用時の注意点


  • 「~でない」という否定を際立たせるため、英語の文法では動詞や助動詞の直後に置かれることが多いです。

  • 強い否定からやわらかな否定まで、使い方によって印象が変わります。たとえば “I’m not happy.”(私は幸せではない)と断定的に言うか、 “I’m not really happy.”(そこまで幸せというわけではない)と弱めて言うかによってニュアンスが異なります。

  • フォーマルからカジュアルまで幅広い場面で使われ、主に会話、文書どちらにも頻繁に登場する重要な単語です。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • 一般的には “be動詞” や “助動詞” の後、または “do” を使って否定文を作ります。


    • 例: “I am not”, “He does not”, “You cannot” など。


  • イディオム的な構文では “not at all”, “not only A but also B” などが頻出です。

可算・不可算などの文法ポイント


  • “not” は副詞なので、名詞の可算・不可算とは直接関係しません。文の否定において用いられることが最大の特徴です。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I’m not hungry right now.”


    • 「今はお腹が空いていません。」


  2. “That’s not what I meant.”


    • 「そういう意味じゃないんだけど。」


  3. “I do not like spicy food.”


    • 「私は辛い食べ物が好きじゃないです。」


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We do not have enough budget for this project.”


    • 「このプロジェクトに十分な予算がありません。」


  2. “I’m not available for a meeting tomorrow.”


    • 「明日のミーティングには参加できません。」


  3. “This product is not yet ready for launch.”


    • 「この製品はまだローンチする準備ができていません。」


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The results do not support the initial hypothesis.”


    • 「その結果は初期の仮説を支持していません。」


  2. “It is not feasible to conduct the experiment under these conditions.”


    • 「この条件下で実験を行うのは実行可能ではありません。」


  3. “These findings are not consistent with previous research.”


    • 「これらの発見は先行研究と一致していません。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “no”(いいえ/少しも~ない)


    • 品詞が異なる(形容詞、名詞、副詞など)場合があるため混同に注意。たとえば “I have no money.” は形容詞用法で「お金が全くない」の意味。


  2. “never”(決して~ない)


    • 「一度も~ない」「絶対に~ない」という時間的・回数的な強い否定を表す。


反意語


  • “yes” - 賛成や肯定を表し、“not” の真逆の意味を持つ単語。ただし文法的に対応するわけではなく、反意語としてはニュアンス面からの対比となります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /nɒt/ (イギリス英語), /nɑːt/ (アメリカ英語)


    • イギリス英語は “ɒ” (口をやや小さく開ける音)、アメリカ英語では “ɑː” (口を大きく開けて下げ気味の音)。


  • アクセント: 短い単語のため、特別に強勢が置かれるわけではありませんが、「否定」を強調したいときは “NOT” を強めて発音することがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “no” と “not” の混同


    • “I’m not busy.” と “I’m no busy.” は意味が異なるというより、「I’m no busy.」は誤用です。


  2. 短縮形との混乱


    • “I’m not” と “I amn’t” は違います。正しい短縮形は “I’m not” か “I am not”。 “amn’t” は一般的に使われません。


  3. ダブルネガティブ


    • 例えば “I don’t have no idea.” は「私は何も考えがない」という誤解を招く文になり、標準的な表現では「I don’t have any idea.」が正解です。


  4. 試験対策


    • TOEIC や英検などでも、否定形や否定疑問文(“Don’t you…?”)のバリエーションは頻繁に出題されるので注意が必要です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “not” は「無や無し」とイメージすると、耳で覚えやすいかもしれません。

  • “not” は英語の世界では「ネガティブサイン(マイナス)」のようなもの。数式で “-” を見るときの感覚で「打ち消す」イメージを持つと暗記しやすいです。

  • あえて大文字で “NOT” と書いて、心の中で「ノット!」と念押しすると覚えやすいかもしれません。


少しの例外をのぞけば、英語の否定はほぼ確実に “not” が使われます。非常に重要かつ頻出の単語ですので、上記の構文や表現をたくさん練習して、自然に使えるようにしてみてください。

意味のイメージ
not
意味(1)

《助動詞,be動詞,時にhaveと共に,また一般動詞にはdoを添えて文の否定を表して》…でない,しない

意味(2)

《語・句・節を否定して》…でなく

意味(3)

「not+形(副)」は否定される形容詞・副詞の反対の意味を強調することがある

意味(4)

notの意が及ぶ範囲の違いによって,意味解釈に違いが生じることがある

意味(5)

《不定詞・分詞・動名詞を否定して》…[]ない

意味(6)

《all, everyなどとともに用いて部分否定を表して》(全部が…なのでは)ない,(必ずしも…では)ない

意味(7)

《any, eitherなどに伴って全面否定を表して》(全然…)しない,(どちらも…)しない

意味(8)

《省略文でnotを含む句・節の代用として》そうではない

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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