元となった辞書の項目
mother
解説
1. 基本情報と概要
単語: mother
品詞: 名詞 (可算名詞)
活用形:
- 単数形: mother
- 複数形: mothers
英語での意味: a female parent
日本語での意味: 「お母さん」「母親」のことです。
「生んでくれた女性の親」を示すワードで、家族内での呼称としても、また一般的に母親を指す文脈でも多用されます。日常会話では「mom」や「mum」など、よりカジュアルな表現もあります。
CEFRレベル: A1 (超初心者)
子ども時代から耳にする、ごく基本的な単語です。
他の品詞になる例:
- 形容詞: motherly 「母らしい」「母親のように優しい」
- 動詞: to mother 「母親のように世話をする」「保護する」など(※動詞としてはややフォーマルまたは文学的)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: mother
- 接頭語や接尾語がつく例は少ないですが、派生語として“motherhood”(母であること)などがあります。
よく使われるコロケーション(共起表現)と関連フレーズ(10個)
- mother tongue → 母国語
- mother figure → 母親的存在
- single mother → シングルマザー
- mother nature → 大自然(自然そのものを擬人化した表現)
- mother of pearl → 真珠母貝(貝殻の内側の光沢ある層)
- working mother → 働く母親
- expectant mother → 妊娠中の母親
- foster mother → 養母
- mother hen → 過保護に世話を焼く女性(比喩表現)
- surrogate mother → 代理母
3. 語源とニュアンス
語源:
古英語の“mōdor”、さらにその祖先をたどればインド・ヨーロッパ祖語の“*māter”に由来します。ラテン語の“māter”も同じ起源で、まさに「母」を意味する言葉の元になっています。
ニュアンスや使用時の注意点:
- 「mother」はややかしこまった呼び方にもなり得ます。口語や普段の会話では「mom」「mum」「mama」などがよく使われます。
- フォーマルな文章やスピーチ、感謝状などでは「mother」と記すことが多いです。
- 「母なる~」という比喩的表現(例: Mother Nature, Mother Earth)は「源となるもの」を強調するニュアンスを持ちます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: a mother / mothers
- 「母親」の立場や家族関係を示すときなど、所有格を使うことが多い。
- 例: my mother, his mother, their mothers
- 例: my mother, his mother, their mothers
- フォーマル/カジュアルなシーン
- フォーマルな文脈: “mother”
- カジュアルな文脈: “mom”, “mum” (イギリス英語), “mommy” など
- フォーマルな文脈: “mother”
よくある構文・イディオム:
- “Mother knows best.” → 「母は最善を知っている(母親の知恵を信じるべき)」ということわざ
- “Mother hen someone.” → 「誰かを母親のようにお世話する」(やや冗談めかした表現)
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “Have you seen my mother? She just stepped out to the garden.”
- (私の母を見なかった? ちょうど庭に出たところなんだけど。)
- (私の母を見なかった? ちょうど庭に出たところなんだけど。)
- “My mother always cooks the best meals for our family.”
- (私の母はいつも家族のために最高の食事を作ってくれるんだ。)
- (私の母はいつも家族のために最高の食事を作ってくれるんだ。)
- “Could you ask your mother if I can stay over tonight?”
- (今夜泊まってもいいかお母さんに聞いてくれる?)
ビジネスでの例文 (3つ)
- “As a working mother, she manages both her career and her children’s schedules efficiently.”
- (働く母親として、彼女は仕事と子どものスケジュールを効率的に両立している。)
- (働く母親として、彼女は仕事と子どものスケジュールを効率的に両立している。)
- “The company’s policy is supportive of mothers returning from maternity leave.”
- (その会社の方針は出産休暇から戻る母親に対して支援的だ。)
- (その会社の方針は出産休暇から戻る母親に対して支援的だ。)
- “We are planning a seminar on work-life balance for new mothers.”
- (新しく母親になった方たちに向けて、ワークライフバランスのセミナーを企画しています。)
学術的な文脈での例文 (3つ)
- “Researchers studied the bonding patterns between mothers and infants in various cultures.”
- (研究者たちは様々な文化における母と乳児の絆のパターンを研究した。)
- (研究者たちは様々な文化における母と乳児の絆のパターンを研究した。)
- “The mother’s role in early language development has been widely examined in developmental psychology.”
- (初期言語発達における母親の役割は、発達心理学で広く検討されている。)
- (初期言語発達における母親の役割は、発達心理学で広く検討されている。)
- “Maternal (mother’s) nutrition is critical for the child’s health outcomes.”
- (母体の栄養は子どもの健康結果にとって非常に重要である。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “mom” / “mum” / “mama”
- 日本語で「ママ」。よりカジュアルで口語的。
- 日本語で「ママ」。よりカジュアルで口語的。
- “mommy” / “mummy”
- 小さい子どもが使う幼児的な呼称。
- 小さい子どもが使う幼児的な呼称。
- “parent”
- 「親」の総称で、母親か父親かは問わない。
反意語
- “father” → 「父親」
- 男性の親を指す。使い方は“mother”とほぼ同じで、呼称によってフォーマルさとカジュアルさが変わる。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈmʌð.ɚ/
- イギリス英語: /ˈmʌð.ə/
- アメリカ英語: /ˈmʌð.ɚ/
- 強勢: “mo”にアクセントがあり「MÚ-ther」のように発音します。
- よくある発音ミス:
- “th”の部分を[d]や[s]などで発音してしまう。舌を軽く歯の間に挟むようにして “th” の音を出す練習が必要です。
- “th”の部分を[d]や[s]などで発音してしまう。舌を軽く歯の間に挟むようにして “th” の音を出す練習が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “moter”や“mather”などと間違えないように注意。
- 複数形: 母親が複数いる状況では必ず “mothers” と “s” をつける。
- 同音異義語との混同: “mutter”(つぶやく)や“mater”(ラテン語で「母」を指す言葉だが、一般英語ではほぼ使わない) とは間違えないように。
- 試験対策・資格試験での出題傾向:
- 複合語やイディオム(ex: mother tongue, foster mother)が穴埋め問題や文法問題で出ることがあります。
- 「母親としての役割」「家族関係」など、読解問題のテーマにもよく登場します。
- 複合語やイディオム(ex: mother tongue, foster mother)が穴埋め問題や文法問題で出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ヒント: 「母」を覚えるキーワードとして、“mom” と「母(はは)」をイメージし合体させ、”mother”という形を脳内でイラスト化すると目に焼き付きやすいかもしれません。
- 関連ストーリー: “Mother Goose”(マザーグース)など、子どものころの童話に出てくる表現で馴染みを作ると、母→「子どもを守る存在」というイメージで覚えやすいでしょう。
- 勉強テクニック: 口に出して何度も “mother” と発音するほか、「Mom, thanks!” など短いフレーズを反復練習して、自然な形で覚えるとよいです。
上記のポイントを意識して“mother”を使いこなせると、家族や日常生活の話題で自然に英語が表現できるようになります。気軽に「Mom」と呼ぶのか、フォーマルなシーンで「mother」を使うのか、状況によって使い分けてみましょう。
意味のイメージ
意味(1)
母
意味(2)
〈C〉母親のような人
意味(3)
〈U〉《the ~》(…の)源(みなもと),原因《+of+名》