medicine

1. 基本情報と概要

単語: medicine

品詞: 名詞 (可算・不可算両方で使われる場合がある)

意味（英語 & 日本語）

• 英語: A substance or treatment used to treat or prevent disease or illness.
  


• 日本語: 病気の治療や予防に用いられる薬や治療のことです。飲み薬だけではなく、外用薬や注射なども含みます。「体の不調を改善するために使う」というニュアンスの単語です。

活用形 / 他の品詞

• 名詞なので、通常は大きく活用（変化）はしませんが、可算名詞として使うときは “medicines”（複数形） になります。
  


• 他の品詞例
  
  
  
  • “medical” (形容詞) … 「医療に関する」という意味。例: “medical care”
    
  
  
  • “medicinal” (形容詞) … 「薬効のある」という意味。例: “medicinal herbs”
    
  
  

難易度目安（CEFR レベル）

• B1（中級）: 一般的な日常会話や学校英語でもよく出てくる単語で、ニュースや新聞、医療関係の話題でも頻繁に登場します。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 接頭語: 特に明確な英語の接頭語は含まれていません。
  


• 語幹: “medic-” (ラテン語で「治療する」や「医者」を表す語源)
  


• 接尾語: “-ine” には物質や作用を示すニュアンスがありますが、医学的な専門用語では多用されます。

関連する派生語・類縁語

• medication: 服用中の薬や投薬という意味合いが強い
  


• medic: 救急医療担当の人（軍隊などで）
  


• medical: 医療の、医学の
  


• medicinal: 薬効のある

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. “take medicine” – 薬を飲む
   


2. “prescribe medicine” – 薬を処方する
   


3. “over-the-counter medicine” – 市販薬
   


4. “traditional medicine” – 伝統医学、漢方薬など
   


5. “alternative medicine” – 代替医療（鍼灸やハーブ療法など）
   


6. “medicine cabinet” – 薬棚
   


7. “preventive medicine” – 予防医学
   


8. “modern medicine” – 現代医学
   


9. “holistic medicine” – 全人的医療
   


10. “herbal medicine” – ハーブ薬、薬草療法

3. 語源とニュアンス

• 語源: ラテン語の “medicina” が語源で、「治療」や「癒やし」を意味する “mederi”（治す）に由来します。
  


• 歴史的な使われ方: 古代から人々は病気を治すための薬草や治療方法をまとめて “medicine” と呼び、これが現代まで発展・普及してきました。
  


• ニュアンスや使用時の注意点:
  
  
  
  • “medicine” は「薬そのもの」を指すだけでなく、「医学」「医術」といった総称としても用いられます。
    
  
  
  • 口語・文章ともに幅広く使いますが、フォーマルな文脈では “medication” を使うことが多い場合もあります。
  
  

4. 文法的な特徴と構文

• 可算・不可算

  
  
  • 不可算名詞: 一般的に薬という概念、薬全般を指す場合 → “I need some medicine.”
    
  
  
  • 可算名詞: 種類・個々の薬を指す場合 → “There are many different medicines for allergies.”
    
  
  



• 使用シーン

  
  
  • 医療や健康に関する会話・文章で頻繁に登場
    
  
  
  • 日常会話でも「薬」の意味で親しみをもって使われる
  
  



• イディオムや構文

  
  
  • “a dose of one’s own medicine” … 「自分のしたことの報いを受ける」、「因果応報」というややカジュアルなイディオム
  
  

5. 実例と例文

① 日常会話での例文

1. “I forgot to take my medicine this morning.”
   
   
   
   • 今朝、薬を飲み忘れちゃった。
     
   
   


2. “Do you have any medicine for a headache?”
   
   
   
   • 頭痛に効く薬、何か持ってる？
     
   
   


3. “I’ll pick up some cough medicine on my way home.”
   
   
   
   • 帰りに咳止めを買っていくね。
   
   

② ビジネスでの例文

1. “Our company is developing a new medicine for diabetes.”
   
   
   
   • 当社は糖尿病向けの新薬を開発しています。
     
   
   


2. “We are investing in research on personalized medicine.”
   
   
   
   • 私たちは個別化医療への研究に投資しています。
     
   
   


3. “Please ensure you follow the company protocol on handling medicine samples.”
   
   
   
   • 会社の手順に従って薬のサンプルを取り扱うようにしてください。
   
   

③ 学術的な文脈での例文

1. “Modern medicine has significantly reduced mortality rates worldwide.”
   
   
   
   • 現代医学は世界規模で死亡率を大きく低下させました。
     
   
   


2. “The study aims to explore the efficacy of herbal medicine in treating chronic pain.”
   
   
   
   • この研究は慢性的な痛みに対するハーブ薬の有効性を調査することを目的としています。
     
   
   


3. “Preventive medicine is key to reducing healthcare costs in the long run.”
   
   
   
   • 予防医学は長期的に医療費を削減する上で不可欠です。
   
   

6. 類義語・反意語と比較

類義語（Synonyms）

1. drug（薬）
   
   
   
   • “drug” は合法・違法を問わず薬物全般を指すことがあり、やや広い概念。医療場面以外でも使われる。
     
   
   


2. medication（投薬、薬剤）
   
   
   
   • 患者が処方された薬を飲む行為やその薬そのものを指す際にフォーマルに使われる。
     
   
   


3. remedy（治療法、治療薬）
   
   
   
   • 病気や問題を解決する「手段」にも使われる。薬草や民間療法的なニュアンスを帯びることもある。
     
   
   

反意語（Antonyms）

• 明確な反意語は存在しませんが、文脈としては「病気」「毒」などが間接的に対立するイメージを持つ場合があります。
  
  
  
  • 例: “poison” は薬とは正反対で体に害を与える物質。
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号（IPA）: /ˈmɛdɪsɪn/ または /ˈmɛdɪsn/
  


• アクセント: 最初の “me” の部分に強勢があります (“ME-di-cine”).
  


• アメリカ英語とイギリス英語
  
  
  
  • 両者ともに大きく変わらないですが、イギリス英語では “med-i-sin” と3音節ではっきり発音することが多いです。
    
  
  


• よくある間違い
  
  
  
  • “medi*ci*ne” と “medi*ca*tion” を混同してしまう
    
  
  
  • アクセントを中盤に置いて “me-DI-cine” とする誤り
  
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: 「medecine」や「medicinee」など、余分な文字を入れたり欠落させたりしがち。
  


• 同音異義語との混同: 特にありませんが、 “meditation”（瞑想）と似ているため、つづりと発音に注意が必要です。
  


• 試験対策: TOEIC などで医療や健康に関するパートで “medicine” が登場することが多いです。文脈に応じて可算・不可算の用法に注意しましょう。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “medi-” が「治療」と関連していることをイメージすると覚えやすいです。(ラテン語 “mederi” = “to heal”)
  


• “medicine” には “cine” (“scene” と似た響き) が含まれており、「治療の場面、医療の場面」と関連づけて覚えてみるのも一案です。
  


• スペリングは “medi + cine” と区切って覚えておくとミスを減らせます。

以上が、名詞 “medicine” の詳細解説です。病院や薬局などの医療現場だけでなく、ビジネスや学術論文、日常会話でもよく用いられる基本的な単語ですので、ぜひ覚えて活用してみてください。