最終更新日:2025/10/06

速く, すばやく(quickly) / しっかりと,固く(firmly) / ぐっすりと(soundly) / どしどし,ひっきりなしに

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元となった辞書の項目

fast

副詞

速く, すばやく(quickly) / しっかりと,固く(firmly) / ぐっすりと(soundly) / どしどし,ひっきりなしに

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バスに乗るために私は速く走った。

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解説

以下では、副詞 “fast” を中心に、関連する情報も含めてできるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

• 品詞


  • 副詞 (adverb)

• 英語での意味


  • “fast” (adverb) : quickly, swiftly

    「速く、素早く」

• 日本語での意味とニュアンス


  • 速く、素早く

    「時間がかからないようにサッと動くときなどに使われる表現です。カジュアルな会話からフォーマルな文章まで幅広く使われます。」

• 活用形


  • 副詞は形が変化しません (fast → fast)。

    「fastly」とは言いませんので注意してください。

• 他の品詞での例


  • 形容詞 “fast”: 「速い」「しっかりした」「固定された」

    例) a fast runner (速い走者), hold fast (しっかり掴む)

  • 動詞 “fast”: 「断食をする」

    例) to fast during Ramadan (ラマダン期間に断食をする)

  • 名詞 “fast” (主に宗教的文脈など): 「断食の期間」

• CEFRレベルの目安


  • A2(初級)〜B1(中級)程度

    「日常会話で『速く行く』『素早くやる』という文脈でよく登場するため、比較的初期の学習段階で覚えます。」


2. 語構成と詳細な意味

• 語構成


  • “fast” は接頭語・接尾語がついていない短い語です。もともと “fast” には「しっかりと固定された」といったニュアンスがあり、そこから派生して「動きがブレないほど速い」という意味につながったと言われています。

• 派生語や類縁語


  • “fasten” (動詞): 「固定する、留める」


    • “fast” + “-en” (接尾語) で「しっかりと留める」の意


  • “breakfast” (名詞): 「朝食」


    • もともとは「断食(fast)明け(break)」という意味


• よく使われるコロケーション(共起表現)と関連フレーズ(10個)


  1. run fast → (速く走る)

  2. drive fast → (速く運転する)

  3. move fast → (素早く動く)

  4. speak fast → (早口で話す)

  5. time goes fast → (時間があっという間に過ぎる)

  6. fast forward → (早送りする)

  7. hold fast → (しっかりつかむ)

  8. fast-paced environment → (テンポの速い環境)

  9. catch on fast → (早く理解する)

  10. work fast → (手際よく働く)


3. 語源とニュアンス


  • 語源は古英語の “fǣst” で、「しっかりと固定された」「固く結びついた」という意味から派生したとされます。

  • 結果として、速度の意味では「動きが揺らがず速い」、さらには「時が素早く過ぎる」といったニュアンスにつながりました。

  • 口語・文章いずれの場面でもよく使われる一般的な単語です。フォーマル・カジュアル問わず使いやすい語ですが、スピードに関しては「quickly」のほうが文章ではややフォーマル寄りに聞こえる場合もあります。


4. 文法的な特徴と構文

1) 副詞 “fast” は形が変わりません。


  • 例: She runs fast. / They moved fast.

2) 形容詞 “fast” は “quick” と同様に使われますが、文脈に応じて「動きが速い」「しっかり結びついた」「揺るがない」など多義的です。


  • 例: a fast friend(親友・固い絆の友)

3) 動詞 “fast” は「断食する」という意味なので、副詞や形容詞の “fast” とはまったく意味が異なります。混同に注意してください。

4) 副詞として “fast” は動詞を修飾するのが基本ですが、形容詞的な用法も存在するので、文脈での見極めが重要です。


5. 実例と例文

それぞれの場面で自然な例文を紹介します。

日常会話 (3つ)


  1. “Hurry up! We need to walk fast or we’ll miss the bus.”

    (急いで!バスに乗り遅れるから速く歩かないと。)

  2. “He talks so fast that I can’t keep up.”

    (彼はとても早口で話すのでついていけないよ。)

  3. “It got dark fast after sunset.”

    (日が沈んだらあっという間に暗くなったよ。)

ビジネス (3つ)


  1. “We must work fast to meet the deadline.”

    (締め切りに間に合うよう、素早く作業しなければなりません。)

  2. “The market is changing fast, so we need to adapt quickly.”

    (市場は目まぐるしく変化しているので、素早く適応する必要があります。)

  3. “Could you please type this report fast and send it to me?”

    (このレポートを速く入力して私に送ってもらえますか?)

学術的 (3つ)


  1. “Technological advancements spread fast in a globalized society.”

    (技術の進歩はグローバル化した社会の中で速く広まる。)

  2. “Data transfer rates increase fast with each new generation of devices.”

    (新しい世代のデバイスが登場するたびに、データ転送速度は急速に上がります。)

  3. “The population of certain species can decline fast if their habitat is destroyed.”

    (生息地が破壊されると、特定の種の個体数は急速に減少することがある。)


6. 類義語・反意語と比較

• 類義語 (Synonyms)


  1. quickly (素早く)


    • “She quickly finished her homework.” (彼女は素早く宿題を済ませた。)

    • 書き言葉でも頻繁に使われ、ニュアンスとしては「動作実行がスピーディな感じ」。


  2. rapidly (急速に)


    • “These technologies are rapidly evolving.” (これらの技術は急速に進化している。)

    • 比較的フォーマルな響きがある。


  3. swiftly (素早く、迅速に)


    • “He moved swiftly to catch the falling glass.” (落ちそうなグラスを素早くキャッチした。)

    • “fast” より文語的・フォーマルな印象。


• 反意語 (Antonyms)


  1. slowly (ゆっくり)


    • 速度の対比として用いられます。


  2. gradually (徐々に)


    • 物事がゆっくり進むニュアンス。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /fæst/ (アメリカ英語), /fɑːst/ (イギリス英語)

  • アメリカ英語では “ファスト” に近く、イギリス英語では “ファースト” のように少し長めの母音が入る場合があります。

  • アクセントは一音節語なので特に強勢の移動はありません。

  • つづりが短いのでスペリングミスはあまりありませんが、早口になると “fast” が “first” のように聞こえてしまうケースに注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い

1) スペリング


  • “fast” は短い語で混乱しにくいですが、「fastly」と誤って書いてしまう人がときどきいます。副詞形はそのまま “fast” です。

2) 同音異義語や類似表現


  • “fast” と “first” は発音を混同しがちです。特に日本語のカタカナ表記では「ファースト」と書くと “first” と紛らわしくなるため、口の形・母音の違いに気をつけましょう。

3) 試験での出題例


  • TOEICや英検のリスニング問題で「fast」と「first」の聞き取りを問われる場合がよくあります。

  • また、動詞の “fast” (断食する) と誤解されないよう、文脈に注意して出題されることもあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「断食をする」 “fast” と「速く」 “fast” はまったく違う意味ですが、「しっかり固定する(=固く守る)」という古い意味合いが根本にあります。そこから覚えると、「スピード」がブレずに「しっかりと速い」イメージが湧きます。

  • “fast” を覚える際は、動詞形や形容詞形の多義性も思い出しやすいように「短い単語だけど意味が広い」とまとめると頭に残ります。

  • スピードを表す際は “work fast” “run fast” など、実際に自分がよく使う表現をセットで覚えると効果的です。


以上が、副詞 “fast” を中心とした詳細な解説です。

「速く」を表す非常にわかりやすい単語ですが、形容詞や動詞など多義的要素もある点に注意して学習してください。

意味のイメージ
fast

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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