元となった辞書の項目
doll
解説
1. 基本情報と概要
単語: doll
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): A small figure representing a human, often used as a children's toy.
意味(日本語): 人間の姿をかたどった小さな人形で、主に子供が遊ぶために使うおもちゃです。子供の遊びだけでなく、コレクションや装飾品として大人が持つ場合もあります。
「doll」は子供がままごとに使うような、とても親しみのある単語です。「かわいらしい人形」といったニュアンスが強いです。
活用形:
- 単数形: doll
- 複数形: dolls
他の品詞への派生形の例:
- 動詞形(idiomatic use): “to doll (oneself) up” → 「着飾る」「おめかしする」という表現で使われる場合がある。
- 形容詞形: “doll-like” → 「人形のような」という意味。
CEFRレベル: A2(初級)
→ ある程度基本的な単語ですが、子供向け英語学習からもよく登場してくるため、初級レベルとして扱われます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- doll は短い単語のため、明確な接頭語・接尾語があるわけではありません。
主な派生語や関連表現
- doll-like: 「人形のようにかわいらしい」という形容詞
- to doll up: 「きれいに着飾る」「めかし込む」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- collect dolls
- 人形を収集する
- 人形を収集する
- porcelain doll
- 磁器製の人形
- 磁器製の人形
- rag doll
- 布製の人形
- 布製の人形
- Barbie doll
- バービー人形(特定の商品名)
- バービー人形(特定の商品名)
- baby doll
- 赤ちゃん人形
- 赤ちゃん人形
- doll house
- ドールハウス(人形の家)
- ドールハウス(人形の家)
- doll collection
- 人形コレクション
- 人形コレクション
- doll accessories
- 人形の付属品
- 人形の付属品
- dress up a doll
- 人形に服を着せる
- 人形に服を着せる
- lifelike doll
- 本物そっくりの人形
3. 語源とニュアンス
語源:
“doll” は、16世紀頃に女性名 “Dorothy” の略称・愛称としても使われていました。そこから、おもちゃの人形にも転用された言葉ではないかとされています。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 「doll」は子供向けの人形を指すことが多いですが、コレクター向けの高級人形にも使われます。
- “to doll up” は口語的で、ややカジュアルなニュアンスがある「着飾る」の表現です。
- 基本的には日常会話で多く使われますが、書き言葉でも普通に出てくる単語です。非常にフォーマルというよりは、カジュアル・中立的な印象です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun): “a doll” / “two dolls” のように、数えられます。
- to doll (oneself) up という動詞表現は、イディオム的用法です。必ずしも「人形」に関連しない意味(おめかしする)で使われます。
- 文章・会話ともに使いやすく、特にカジュアルなシーンで自然に用いられます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3文)
- “My daughter loves playing with dolls and dressing them up in different outfits.”
(娘は人形で遊んで、いろんな服を着せるのが大好きです。) - “Could you pick up that doll on the floor? I almost tripped over it.”
(床に落ちている人形を取ってもらえる? つまずきそうだったの。) - “She has a whole shelf full of collectible dolls from around the world.”
(彼女は、世界各地のコレクション人形を並べた棚を丸ごと持っています。)
ビジネスでの例文(3文)
- “Our company is launching a new line of customizable dolls next month.”
(当社は来月、新しいカスタマイズ可能な人形のラインナップを発売します。) - “We conducted market research on doll trends among children aged 6 to 10.”
(6〜10歳の子供を対象とした人形トレンドに関する市場調査を実施しました。) - “The marketing team used a giant doll mascot to attract customers to our booth.”
(マーケティングチームは巨大な人形のマスコットを使ってブースにお客さんを呼び込みました。)
学術的な文脈での例文(3文)
- “Several anthropologists study how dolls reflect cultural norms and childhood development.”
(人類学者の中には、人形が文化的規範や子供の発達をどのように反映しているかを研究する人もいます。) - “The design of dolls can influence a child's perception of body image and identity.”
(人形のデザインは、子供の身体イメージや自己認識に影響を与える可能性があります。) - “In museum archives, rare antique dolls provide insight into historical fashion trends.”
(博物館のアーカイブにある希少なアンティーク人形は、歴史上のファッショントレンドを知る手がかりを与えてくれます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- figurine (小さな置物)
- 「doll」よりも実用的・玩具的要素が少なく、観賞用や装飾用の意味合いが強い。
- 「doll」よりも実用的・玩具的要素が少なく、観賞用や装飾用の意味合いが強い。
- puppet (操り人形)
- 手や糸で動かす人形を指すことが多く、遊び方や用途が「doll」と若干異なる。
- 手や糸で動かす人形を指すことが多く、遊び方や用途が「doll」と若干異なる。
- manikin/mannequin (マネキン)
- 店頭に服を着せて飾る人形を指す。「doll」と違い、より大きく、大人の身体サイズが一般的。
反意語
「doll」に直接対立する反意語は特にありません。 “toy” や “figure” といった全体カテゴリーと対立する言葉もないため、反意語は提示しづらいです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /dɑːl/ または /dɔl/
- イギリス英語: /dɒl/
- アメリカ英語: /dɑːl/ または /dɔl/
- アクセント(強勢)の位置:
- 単語全体が短いため、特に強勢は前から1音目(doll)のみ。
- 単語全体が短いため、特に強勢は前から1音目(doll)のみ。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語では “dɑːl”(口をあまり大きく開けず、「ドール」のような音)
- イギリス英語では “dɒl”(少し短めで「ドォル」と聞こえる音)
- アメリカ英語では “dɑːl”(口をあまり大きく開けず、「ドール」のような音)
- よくある間違い:
- “doll” を “dole” /doʊl/(施し)などと混同しないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “dol” や “dole” と書いてしまうなどのミスに注意。
- 同音異義語との混同: “dole” との発音・スペルの混同に気をつける。
- 試験対策: TOEICや英検でも、基本語彙問題として取り上げられることがある。特に子供を扱う文章や日常場面での単語として出題される可能性がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「doll」は「ドール」とカタカナ表記もするため、日本語でも耳慣れたイメージしやすい単語です。
- 「人形としてのかわいらしさ」と「ドーという柔らかい響き」がすぐにつながると覚えやすいかもしれません。
- スペリングも短いので、まずは “d-o-l-l” と二重の “l” を意識するとよいでしょう。
- 「dress up a doll(人形を着せ替える)」というフレーズを思い浮かべると、イメージが湧きやすくなります。
以上が「doll」の詳細解説になります。子供たちの遊びでよく触れる言葉ですが、大人のコレクションや学問分野でも幅広く使われる単語なので、覚えておくと役に立つでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
人形
意味(2)
《話》美しいが愚かな女
意味(3)
《俗》かわいい子(娘)
意味(4)
《米俗》親切な人,いい子