元となった辞書の項目
doctor
解説
名詞 “doctor” を徹底解説
1. 基本情報と概要
英語表記: doctor
品詞: 名詞(可算名詞)
意味(英語): A person who is qualified to treat people who are ill or injured, or someone who has the highest university degree (Ph.D.) in a particular field.
意味(日本語): 病気や怪我を治療する資格をもつ人、または特定分野で博士号(Ph.D.)を取得した人。
「doctor」は、ふつうは「医者」の意味で使われますが、学問の世界では「博士号を持っている人」という意味でも使われます。日常会話やビジネスなど幅広い場面で登場する、とても一般的な単語です。
- 活用形: 単数形 “doctor” / 複数形 “doctors”
- 他の品詞例:
- 動詞 “to doctor” (改ざんする、手を加える) 例: “He doctored the evidence.”
- 動詞 “to doctor” (改ざんする、手を加える) 例: “He doctored the evidence.”
CEFRレベル目安: A2(初級)
→ “doctor” は英語学習の初期段階で習う単語ですが、別の意味(博士号保持者など)を広げて覚えるにはもう少し学習が進んだ段階で理解しやすいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源: ラテン語の “docere”(教える)に由来し、もともとは「教える人」を意味しました。
- 名義として「医者」を意味する一方、学位保持者を指す場合もあります。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- family doctor(かかりつけ医)
- consulting doctor(相談医 / コンサルタント医)
- doctor’s appointment(医者の予約)
- doctor’s office(診療所)
- doctor on call(当直医 / 当番医)
- see a doctor(医者に診てもらう)
- doctor-patient relationship(医師と患者の関係)
- doctor’s note(医者の診断書)
- general practitioner (GP)(一般開業医)
- specialist doctor(専門医)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語 “docere”=「教える」が由来。中世ヨーロッパでは博士号を持つ大学教員などを“doctor”と呼んだ歴史があります。現代では特に医師を指すことが多いです。
- ニュアンス:
- 医療に関しては、命や健康を扱うため、信頼できる専門家という尊敬のニュアンスがあります。
- 学術的には、専門性や高い知識をもつ人を示すフォーマルな響きがあります。
- 医療に関しては、命や健康を扱うため、信頼できる専門家という尊敬のニュアンスがあります。
- 使用時の注意点:
- 医師を呼ぶときには “Doctor + 姓” が一般的。
- “博士号(Ph.D.)を持つ人” の敬称としても同様に使われますが、「彼は医者?」という混同が起こる場合があります。
- 医師を呼ぶときには “Doctor + 姓” が一般的。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「医者」を指すときは可算名詞なので、a doctor / the doctor / doctors などと使います。
- 構文例
- “I need to see a doctor.”(医者に診てもらう必要がある)
- “He became a doctor at the age of 30.”(彼は30歳で医者になった)
- “I need to see a doctor.”(医者に診てもらう必要がある)
- フォーマル vs カジュアル
- 病院・クリニックで呼びかけるときに “Doctor” と言うのは比較的フォーマル/丁寧です。
- カジュアルに「Doc」と呼ぶのは親しみを込めた言い方ですが、あまりかしこまらない状況下などに限られます。
- 病院・クリニックで呼びかけるときに “Doctor” と言うのは比較的フォーマル/丁寧です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “I have a fever. Maybe I should see a doctor.”
(熱があるの。医者に診てもらったほうがいいかも。) - “My neighbor is a doctor, so I asked him for some advice.”
(隣の人が医者だから、ちょっとアドバイスを求めてみたよ。) - “I’m going to the doctor’s office this afternoon for a check-up.”
(今日の午後、健康診断のために医者のところへ行く予定です。)
(2) ビジネス
- “Doctor Smith will be conducting the health seminar for employees.”
(スミス医師が従業員向けの健康セミナーを実施します。) - “If you feel unwell, please present a doctor’s note to HR.”
(体調が悪い場合は、医者の診断書を人事部に提出してください。) - “We have a company doctor available for regular check-ups.”
(定期検診のために専属の会社医がいます。)
(3) 学術的な文脈
- “Dr. Johnson holds a Ph.D. in Physics from MIT.”
(ジョンソン博士はMITで物理の博士号を取得しています。) - “The doctor presented his research at the international conference.”
(博士は国際学会で研究発表を行いました。) - “Doctoral students often consult with their advisors, who are doctors in the field.”
(博士課程の学生は、しばしばその分野の博士号を持つ指導教員に相談します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- physician(医師)
- “doctor” よりフォーマルかつ医師に特化した響き。米国では公式文書などでよく使われる。
- “doctor” よりフォーマルかつ医師に特化した響き。米国では公式文書などでよく使われる。
- medical practitioner(医療従事者、医師)
- より広いカテゴリーの言い方。ややフォーマル。
- より広いカテゴリーの言い方。ややフォーマル。
- surgeon(外科医)
- 手術を専門とする医師。
- 手術を専門とする医師。
- Ph.D. holder(博士号取得者)
- 学術的な「博士」、医師の意味は含まない。
反意語 (Antonyms)
- patient(患者)
- 医師(doctor)の治療を受ける側を指す単語。
- 医師(doctor)の治療を受ける側を指す単語。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- イギリス英語 (BrE): /ˈdɒk.tər/
- アメリカ英語 (AmE): /ˈdɑːk.tɚ/ or /ˈdɑk.tɚ/
- イギリス英語 (BrE): /ˈdɒk.tər/
- アクセント(強勢): 最初の音節 “doc-” に強勢がきます。
- よくある間違い:
- “dolctor” や “docter” といったスペルミス。
- 発音時に “o” を過度に長くしないように注意。
- “dolctor” や “docter” といったスペルミス。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “docter” と書き間違えることがよくあります。 “o” の前後の母音と子音の順番に注意。
- 同音異義語との混同: 近い音をもつ単語はあまりありませんが、“docker” (船荷人夫・ドッカー) などと聞き間違えないように。
- 試験対策:
- TOEICや英検などでは “see a doctor” や “doctor’s note” といった表現で出題されることがあります。
- 英語圏の大学院進学などの文脈では “Doctor of Philosophy (Ph.D.)” として出題されることがあります。
- TOEICや英検などでは “see a doctor” や “doctor’s note” といった表現で出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源からのイメージ: 「教える」を意味するラテン語 “docere” がルーツ → 「人を教え導く」というところから、「医療で助け、治療(=教える・導く)」ともつながる。
- スペリングのポイント: 「doc + tor」で分解して覚えるとミスを減らせます。
- イメージ連想: 医者の白衣 → “Doc” の印象的な白衣姿 → スペリングと結びつけてイメージすると覚えやすい。
以上が名詞 “doctor” の詳細な解説です。主に「医者」を表す単語として使われますが、「博士号取得者」を指して “Doctor” と呼ぶ場合もあるので、文脈に注意して使い分けましょう。
意味のイメージ
意味(1)
(通例,歯医者・獣医などを含めて)医者
意味(2)
博士
意味(3)
《話》修理(修繕)屋
意味(4)
〈人〉‘に'手当をする
意味(5)
〈病気〉‘を'治療する
意味(6)
…‘に'手を加える,‘を'偽造する
意味(7)
…‘を'修理する