元となった辞書の項目
daddy
解説
1. 基本情報と概要
単語: daddy
品詞: 名詞 (可算名詞)
英語の意味:
- A colloquial or affectionate term for “father,” mostly used by children or in familiar contexts.
日本語の意味:
- 「お父さん」「パパ」にあたる幼児語・愛称的な呼び方です。
- 子どもが親しみを込めて呼ぶときや、くだけた場面で「お父さん」を指して使います。
活用形:
- 単数形: daddy
- 複数形: daddies
他の品詞形:
- 動詞形は元々存在しませんが、関連語として “dad” (名詞)、「daddy’s girl/boy」(表現) などがあります。
CEFR レベル: A1 (超初心者レベル)
- 極めて基本的な身近な単語で、日常会話や子どもの語彙として学び始めるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 「dad」(語幹) に、「-dy」という愛称形を示す接尾辞(*)がついた形です。
- (*) 厳密には接尾辞というより、幼児語的・愛称的な語尾変化と捉えられます。
関連・派生語
- dad: 「お父さん」、最も一般的な口語表現
- father: 「父」、より形式的・文脈に応じた敬意を込めた表現
- papa / papa(papa は地域や家庭によって異なる呼び方)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- Daddy issues(「お父さんとの関係に起因する心理的問題」)
- Daddy’s little girl(「お父さんの宝物の娘」)
- Daddy’s boy(「お父さんっ子の息子」)
- Sugar daddy(「資金を援助する年上男性」・スラング的)
- Ask Daddy(「お父さんに聞いて」)
- Come to Daddy(「お父さんのところにおいで」)※ちょっとカジュアル
- Be a daddy(「父親になる」:くだけた言い方)
- Yes, Daddy(「はい、パパ」:子どもが返事するとき)
- Baby daddy(「子どもの父親」・スラング、未婚の父を示すことが多い)
- Daddy day care(映画タイトルにもなっており、「お父さんによる子育ての一日」のようなニュアンス)
3. 語源とニュアンス
語源
- “dad” という短い呼称と、愛称的な “-y” (または “-ie”) を組み合わせた幼児語として成立したという説が一般的です。歴史的には Middle English(中英語)以前から、子どもが言いやすい音で “dad” と呼び始めたのが起源とされています。
ニュアンス・使用時の注意
- 基本的には幼児や子どもが父親を呼ぶ愛称として用いられ、くだけた可愛らしいイメージがあります。
- 大人同士で使う場合には、冗談や親密感、あるいはスラング・セクシャルな含み(“sugar daddy”など)を伴うことがあります。使用する場面や相手との親密度に注意が必要です。
- カジュアルなシーンでの口語表現であり、フォーマルな書き言葉にはあまり向かない単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “one daddy,” “two daddies” のように複数形も使えます。
- 呼びかけとしての使い方: “Daddy, can I ask you something?” など、直接父親を呼ぶときに用いられます。
- 所有格では: “Daddy’s car”「お父さんの車」のように所有格も使えます。
イディオム
Daddy knows best
: 「お父さんが一番わかっている/お父さんに任せよう」というニュアンスで、家庭内の判断場面などで使われる表現。- “Big Daddy”: 「頼れる大きな存在」やスラングでは「ボス的存在」を指す場合もあります。
5. 実例と例文
日常会話での例 (3つ)
- “Daddy, I’m hungry.”
- 「パパ、おなかすいた。」
- 「パパ、おなかすいた。」
- “Can you help me with my homework, Daddy?”
- 「ねえパパ、宿題を手伝ってくれる?」
- 「ねえパパ、宿題を手伝ってくれる?」
- “I love you, Daddy!”
- 「パパ、大好き!」
ビジネスシーンでの例 (3つ)
ビジネス文脈で “daddy” はほとんど使いませんが、あえて家族の話題や雑談の例を示します。
- “I told my colleague that I had to leave early to pick up my kids, and she said, ‘Good job being a hands-on daddy!’”
- 「同僚に子どものお迎えのため早退しなきゃと伝えたら、『積極的に子育てに参加するパパっていいね!』と言われました。」
- 「同僚に子どものお迎えのため早退しなきゃと伝えたら、『積極的に子育てに参加するパパっていいね!』と言われました。」
- “Our boss calls himself the ‘work daddy,’ but it’s just a joke.”
- 「上司は自分のことを“職場のパパ”って呼ぶけど、冗談です。」
- 「上司は自分のことを“職場のパパ”って呼ぶけど、冗談です。」
- “After the meeting, my coworker teased me, saying, ‘Go home, Daddy!’”
- 「会議の後、同僚が冗談めかして『早く帰って、パパ!』と言ってきました。」
学術的な文脈での例 (3つ)
通常学術的文脈で使われる単語ではありませんが、引用例や家族研究などの文脈で。
- “In studies of language acquisition, ‘daddy’ is among the earliest words children learn.”
- 「言語習得の研究では、“daddy”は子どもが最初に覚える単語の一つです。」
- 「言語習得の研究では、“daddy”は子どもが最初に覚える単語の一つです。」
- “The term ‘daddy’ can carry both affectionate and psychological connotations in developmental psychology discussions.”
- 「発達心理学の議論では、“daddy”という語は愛情的かつ心理的な側面を伴う可能性があります。」
- 「発達心理学の議論では、“daddy”という語は愛情的かつ心理的な側面を伴う可能性があります。」
- “Some sociological essays explore the role of ‘daddy’ in modern family structures.”
- 「いくつかの社会学論文では、現代の家族構成における“パパ”の役割を考察しています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- father(父)
- よりフォーマル・一般一覧表現
- よりフォーマル・一般一覧表現
- dad(お父さん / パパ)
- 同じくらいカジュアルだが、やや “daddy” よりも大人向きで、口語的
- 同じくらいカジュアルだが、やや “daddy” よりも大人向きで、口語的
- papa(パパ)
- 地域や文化による違いあり、親しみやすいがやや古風な場合も
- 地域や文化による違いあり、親しみやすいがやや古風な場合も
- pop(パパ)
- 口語かつアメリカ的で、やや軽いニュアンス
- 口語かつアメリカ的で、やや軽いニュアンス
反意語 (Antonyms)
- 親子関係の反意語というわけではありませんが、あえて挙げるなら
mommy
(ママ)と性別が反対ですが、反意というより対になる言葉です。
ニュアンスの違い
- “father” は公的書類やフォーマルな文脈で一般的。
- “dad” は日常で軽く使う呼称。
- “daddy” はより甘えた、子ども目線の響きが強い。
- “papa” は地域色が出る (特にヨーロッパ諸語由来で親しみやすいイメージ)。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- イギリス英語 (BrE): /ˈdæd.i/
- アメリカ英語 (AmE): /ˈdæd.i/
アクセント:
- “dad” の部分を強めに発音し、続く “-y” は軽めに読みます。
よくある間違い:
- /ˈdʌd.i/ のように “æ” の音を “ʌ” と混同する人がいるので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “dady” や “daddi” などと間違えないように、“a” と “y” をしっかり押さえます。
- 意味の用法ミス: 大人同士で冗談半分に “Daddy” を使うときは、相手との関係性や文脈を考慮しないと誤解を招く危険があります。
- 同音異義語との混同: “dad” と “dead” の発音混同に注意 (母音が異なります)。
- 試験対策: TOEIC や英検ではあまり「daddy」という単語が頻出するわけではありませんが、日常会話表現として覚えておくと、英作文やリスニングに役立つ場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “dad” に “-dy” を付けて、より子どもらしく柔らかい響きにしているイメージをもつと覚えやすいです。
- イメージ連想: “Daddy” と聞くと、小さな子どもが父親を呼ぶ姿を連想し、愛情や安心感のある言葉だと思えばスムーズに使い方が分かります。
- スペリングのポイントは “d-a-d-d-y” と “d” が連続するところを意識して書きましょう。
以上が名詞 “daddy” の詳細な解説です。やわらかく親しみのある呼び方なので、TPOに合わせて上手に使い分けてください。
意味のイメージ
意味(1)
(小児語で)おとうちゃん