捕まえること,捕獲 / がっちり捕らえて動かなくする物, (戸の)掛け金, (機械の)歯止め / 捕らえた物, 捕獲量,(特に)漁獲高 / 手に入れる価値のある人(物),(特に)いい結婚相手 / キャッチボール / (声・息の一時的な)途切れ / 《話》(人を引っ掛ける)わな,策略
catch
捕まえること,捕獲 / がっちり捕らえて動かなくする物, (戸の)掛け金, (機械の)歯止め / 捕らえた物, 捕獲量,(特に)漁獲高 / 手に入れる価値のある人(物),(特に)いい結婚相手 / キャッチボール / (声・息の一時的な)途切れ / 《話》(人を引っ掛ける)わな,策略
1. 基本情報と概要
単語: catch
品詞: 名詞 (可算名詞)
意味 (英語と日本語)
- 英語: “catch” as a noun can mean a hidden drawback, a tricky condition, or the act/result of catching something (e.g., a fish, a ball).
- 日本語: 名詞としては、「捕まえた獲物・釣果」「 (取引などの) 盲点や裏がある条件」「ボールなどを捕る動作」などを表します。
例えばWhat's the catch?
という表現は、「何か裏があるんじゃないの?」というニュアンスで、「何か隠された難点は?」という意味になります。日常会話からビジネス、カジュアルから少しフォーマルな場面まで幅広く使われます。
活用形
- 名詞 (catch)
- 単数形: catch
- 複数形: catches
- 単数形: catch
- 動詞 (to catch)
- 現在形: catch / catches
- 過去形: caught
- 過去分詞形: caught
- 現在分詞形: catching
- 現在形: catch / catches
※主に「catch」は動詞として「捕まえる」「間に合う」「理解する」などの意味でも使われますが、ここでは名詞形を中心に解説します。
CEFRレベルの目安: B1 (中級)
日常的によく登場する単語であり、英語学習においても重要な単語です。
2. 語構成と詳細な意味
「catch」は、もともとフランス語やラテン語に由来する動詞形が語源ですが、名詞としても多くの意味を持ちます。接頭語・接尾語がついた形はあまり見られませんが、動詞から派生した形容詞や名詞(catchy など)があります。
関連語や派生語
- catchy (形容詞): 耳に残る、魅力的な (例: a catchy tune)
- catches (三単現動詞形または名詞複数形)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
What's the catch?
- 「どこに裏があるの?」
- 「どこに裏があるの?」
a good catch
- 「いい獲物・大当たり(上手く捕まえた獲物/人)」
- 「いい獲物・大当たり(上手く捕まえた獲物/人)」
a catch of the day
- 「本日の漁獲物(レストランのメニューなど)」
- 「本日の漁獲物(レストランのメニューなど)」
He’s quite a catch.
- 「(恋愛対象として)彼はとても魅力的だよ。」
- 「(恋愛対象として)彼はとても魅力的だよ。」
the catch in the deal
- 「取引の落とし穴 / 条件に隠れた問題」
- 「取引の落とし穴 / 条件に隠れた問題」
make a catch
- 「(ボールなどを) うまくキャッチする / 釣り上げる」
- 「(ボールなどを) うまくキャッチする / 釣り上げる」
the total catch
- 「全漁獲量」
- 「全漁獲量」
without a catch
- 「何の裏もない」
- 「何の裏もない」
That’s the catch!
- 「そこが盲点だ!」 / 「そこにカラクリがあるんだ!」
- 「そこが盲点だ!」 / 「そこにカラクリがあるんだ!」
There is a catch to this offer.
- 「このオファーには裏があるんだ。」
3. 語源とニュアンス
語源
- 「catch」は、中英語 (Middle English) の “cacchen” に遡り、アングロ=フランス語 “cachier” (追いかける)、古フランス語の “chacier” (追う) に由来するとされます。さらにはラテン語の “capere” (つかむ、捕らえる) が同源です。
ニュアンス・使用上の注意
- 名詞「catch」は、実際に捕獲したもの(魚や獲物など)を示す場面のほか、比喩的に「取引や契約などの裏にある問題点・落とし穴」や「ボールをキャッチする動作」を指す使い方をします。
- “What’s the catch?” といった表現はくだけた会話でよく使われますが、ビジネスの局面でも「本当の難点は何か」を確認する際に用いられることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞として扱われます。複数形は “catches” です。
- “the catch” という形で「問題点は〜」と主語で使うことが多いです。
例: “The catch is that you have to pay extra fees.” - 口語では
catch
と冠詞なしで「(捕まえた) もの」という意味で使う場面もありますが、きちんと文脈を示すには “a catch” や “the catch” と冠詞をつけることが一般的です。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I got a huge catch when I went fishing yesterday!”
- 「昨日釣りに行ったらすごい大物を釣ったんだ!」
- 「昨日釣りに行ったらすごい大物を釣ったんだ!」
- “What’s the catch with this free trial?”
- 「この無料トライアルにはどんな裏があるの?」
- 「この無料トライアルにはどんな裏があるの?」
- “He said he’ll give me a ride, but I wonder if there’s a catch.”
- 「彼が送ってくれるって言うけど、何か裏があるのかな?」
ビジネスシーン (ややフォーマル)
- “The catch in this contract is that the interest rate might increase.”
- 「この契約の落とし穴は、金利が上がる可能性があることです。」
- 「この契約の落とし穴は、金利が上がる可能性があることです。」
- “Please check if there is any catch before signing the agreement.”
- 「契約書にサインする前に、隠れた問題点がないか確認してください。」
- 「契約書にサインする前に、隠れた問題点がないか確認してください。」
- “Although the deal sounds promising, I'm trying to see if there's a catch.”
- 「その取引は魅力的に聞こえますが、どこかに落とし穴がないか確認しています。」
学術的・公的文脈
- “The total catch of fish this season has decreased due to environmental factors.”
- 「今シーズンの魚の総漁獲量は、環境要因により減少した。」
- 「今シーズンの魚の総漁獲量は、環境要因により減少した。」
- “Researchers analyzed the catch to determine the health of the local ecosystem.”
- 「研究者たちは地域の生態系の健康状態を判断するため、その漁獲物を分析した。」
- 「研究者たちは地域の生態系の健康状態を判断するため、その漁獲物を分析した。」
- “The daily catch data is compiled to monitor overfishing concerns.”
- 「乱獲を懸念して、毎日の漁獲データが取りまとめられています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- haul (日本語: 漁獲量、収穫量)
- 例: “They collected a large haul of fish.” (一度に多く獲った場合を指すイメージ)
- 例: “They collected a large haul of fish.” (一度に多く獲った場合を指すイメージ)
- snag (日本語: 思わぬ障害)
- 例: “We hit a snag in the negotiation.” (取引や計画の進行を妨げる突発的な障害を指す)
- 例: “We hit a snag in the negotiation.” (取引や計画の進行を妨げる突発的な障害を指す)
- hitch (日本語: 小さな問題・引っかかり)
- 例: “There was a hitch in finalizing the deal.” (主に小規模のトラブルを想定)
※「catch」は比較的幅広く「落とし穴」「漁獲/獲物」「(ボールなどを)キャッチする動作」として使えるのに対し、 haul は大量に獲ったもの、snag や hitch は「障害・つまづき」のニュアンスに特化して使われます。
反意語 (Antonyms)
- release (リリース, 放す)
- 行為としては「捕まえる」(catch) の反対、「放流する」という意味になります。名詞としての対義語ははっきりしませんが、「catch and release」(釣りで釣っても再び放流する) のように対として使われることが多いです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 音声表記 (IPA): /kætʃ/
アメリカ英語とイギリス英語
- アメリカ英語: [kætʃ]
- イギリス英語: [kætʃ] / [ketʃ] に近い発音をすることもある
よくある発音の間違い
- “catch” と “cash” (現金) は綴りや発音が似ているため混同しがちです。
- “catch” = /kætʃ/
- “cash” = /kæʃ/
- “catch” = /kætʃ/
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス:
- “catch” を “cach” や “catchh” と誤記することがある。
- “catch” を “cach” や “catchh” と誤記することがある。
- 動詞と名詞を混同しない:
- “I made a great catch.” (名詞) と “I caught a fish.” (動詞) は用法が異なる。
- “I made a great catch.” (名詞) と “I caught a fish.” (動詞) は用法が異なる。
- “catch” と “caught” の混同:
- 過去形 “caught” (/kɔːt/ または /kɑːt/)とスペルが大きく違うため注意。
試験対策(TOEIC・英検など)
- 「What's the catch?」などイディオム的表現が出題される可能性があります。ビジネス文脈や会話表現で穴埋め問題として登場したり、リスニングで「契約の落とし穴」的意味で出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「キャッチボールの“キャッチ”」と覚えると、そのまま英語の発音にもつながりやすいでしょう。
- 「何かを捕まえる (to catch)」から→「捕まえたもの (a catch)」→「その捕まえたものの裏には何かあるかもしれない?」→「裏がある (the catch)」という連想で覚えると使い分けがスムーズになります。
- 友達と問題やわなによく使う「What's the catch?」を口癖のようにしておくのも覚え方として有効です。
以上が名詞「catch」の詳細な解説です。日常会話、ビジネスシーン、アカデミックな状況など、幅広く活躍する単語ですので、ぜひ実践的に使ってみてください。