最終更新日:2025/10/09

...の周りに / …のあちこちに, …のあちこちを / 《米・英話》…を回って

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元となった辞書の項目

around

前後置詞

...の周りに / …のあちこちに, …のあちこちを / 《米・英話》…を回って

このボタンはなに?

私は朝、公園を歩き回るのが好きです。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: around

品詞: 主に前置詞(場合によっては副詞としても用いられる)

意味(英語・日本語の両方)


  • 英語: “Around” generally means “in the area surrounding something,” “here and there,” or “approximately.”

  • 日本語: 「周囲に」「あちこちに」「おおよそ」という意味を持ちます。何かを取り囲むイメージや、具体的な数字ではなく「だいたいこのくらい」といったアバウトな感覚を示すときに用いる単語です。

用法のニュアンス


  • 物理的に「周りにある」という意味で使われたり、時間や数量について「およそ」「だいたい」といったニュアンスで使われます。カジュアルからフォーマルまで幅広い場面で使われる、とても頻出度の高い単語です。

活用形


  • around は前置詞や副詞としてそのままの形で使われます。動詞のように変化形はありません。

他の品詞形


  • 副詞としては “He walked around” のように「周囲を歩き回る」という用法があります。

CEFRレベル


  • B1:中級

    日常的によく使われるため、多くの学習者が早い段階で覚える単語ですが、使いこなし方が多岐にわたるため中級レベルに位置づけられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • a + round

    厳密には「a」という接頭的要素と「round(円、周囲)」が組み合わさってできたとされています。現代では一語 “around” として機能し、接頭語・接尾語としては意識されなくなっています。

派生語や類縁語


  • round: 前置詞・副詞・名詞・形容詞として、「丸い」「円形」や「近くに」「回っている状態」を表す。

  • about: 「おおよそ」「約」「~について」といった意味を持ち、類似するニュアンスを持つ語。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. around the world (世界中で)

  2. around the corner (角を曲がったところに、もうすぐ)

  3. hang around (ぶらぶらする)

  4. move around (動き回る)

  5. look around (見回す)

  6. travel around (あちこち旅する)

  7. pass around (回覧する、回して渡す)

  8. gather around (周りに集まる)

  9. revolve around (…を中心に回転する/…を中心に展開する)

  10. all around (あちこちで/全体的に)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語や中英語の “arund,” “on round” などが変化して “around” となったと言われています。

  • 元々は “round” という語の前に「a-」が付け足され、「円周を囲む」「周りにある」イメージが確立されました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「近く」や「ぐるりと」という物理的な空間を強調する使い方から、「約~」といった数値の目安を伝える使い方まで、幅広く利用できます。

  • 口語でも文章でも幅広く使われますが、ビジネス文書などでは “approximately” や “about” を使う方がフォーマル度が高くなる場合もあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 前置詞としての “around”


    • 名詞の前に置き、「~の周囲に」「~の周辺で」という意味を表します。

      例: “People gathered around the table.”(人々はテーブルの周りに集まった)


  2. 副詞としての “around”


    • 単体で使われて、動作が周辺を動き回るイメージを表します。

      例: “They wandered around.”(彼らはあちこちをさまよった)


可算・不可算、他動詞・自動詞


  • 前置詞として使う場合、名詞(可算・不可算を問わず)の周囲や空間的範囲を表します。

  • 動詞の他動・自動の違いは “around” とは直接関係しませんが、目的語を伴う動詞に “around” が付くと、句動詞的に意味が変わることがあります (例: “pass around the document” = 書類を回覧する)。

フォーマル/カジュアル


  • 比較的カジュアル寄りですが、フォーマルな文章にも問題なく使えます。ただし、「おおよそ」の意味としてビジネスや学術的に厳密性を必要とする場合は “approximately” を使うことが多いです。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I’ll meet you around 3 p.m.”

    (午後3時ごろに会いましょう。)

  2. “Do you want to walk around the park?”

    (公園をぶらぶら歩かない?)

  3. “Is there a grocery store around here?”

    (この辺りに食料品店はありますか?)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Could you send the report around to everyone in the team?”

    (レポートをチーム全員に回してもらえますか?)

  2. “We are aiming for a budget around $50,000.”

    (予算は約5万ドルを目指しています。)

  3. “The manager wants to discuss ideas around improving efficiency.”

    (マネージャーは効率改善に関するアイデアを話し合いたがっています。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The discussion around this theory has been ongoing for decades.”

    (この理論についての議論は数十年にわたって続いています。)

  2. “Research around renewable energy focuses on sustainable solutions.”

    (再生可能エネルギーに関する研究は持続可能な解決策に焦点を当てています。)

  3. “We observed changes in behavior around different stimuli.”

    (私たちはさまざまな刺激に対する行動の変化を観察しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. about (およそ/~について)


    • “around” とほぼ同じ意味で使えることが多いですが、「~について詳しく言及する」といったときは “about” の方が自然です。


  2. approximately (おおよそ)


    • よりフォーマルで正確さに重きを置きたいときに使われます。


  3. near (近くに)


    • 空間的意味が強調されるが、「おおよそ」の意味では使えません。


反意語


  • 「正確に」を意味する明確な反意語としては直接はありませんが、ニュアンス差でいうと:


    1. exactly (正確に)


      • 「おおよそ」を表す “around” とは対照的に、「ぴったり、正確に」を意味します。




7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /əˈraʊnd/

  • アクセント: 「a-round」の “-round” 部分に強勢が置かれます。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語の方が /r/ が強めに発音される傾向があります。

  • よくある間違い: “arround” のように “r” を重ねてしまうスペリングミスに注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “arround” や “aroud” など、rやoを一つ増やしたり減らしたりしがちなので注意。


  2. “about” との混同


    • 意味や使い方は近いが、「~について」の文脈では “about” が自然な場合が多い。


  3. TOEICや英検などでの出題傾向


    • “around the corner” や “hang around” といったイディオムやコロケーションとして頻出。時制や品詞の判別を問われることもある。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “circle (円)” をイメージ: “round” のイメージから、「何かをぐるりと囲む円を思い浮かべる」と覚えやすいです。

  • 音での覚え方: “a-round” => 「アラウンド」と日本語でそのまま引っかかりやすいので、スペルだけは間違えないように意識するとよいでしょう。

  • 勉強テクニック: “around” を含むイディオムをまとめて覚えると、様々な文脈で思い出しやすくなります。(例:“look around,” “turn around,” “stick around,” など)


以上が前置詞(および副詞)「around」の詳細な解説です。空間的な「周りに」、時間的・数量的な「およそ」といった使い方をバランスよくマスターすると、英語表現の幅がぐっと広がります。

意味のイメージ
around
意味(1)

《米・英話》どこか…のあたりに,の付近に(《英》about)

意味(2)

《米・英話》…を回って,回ったところに(《英》about)

意味(3)

…を中心として

意味(4)

《米・英話》およそ,約

意味(5)

周りに,ぐるりと,一周して

意味(6)

《米》あちこちに(と)(《英》about)

意味(7)

《米》周辺に,あたりに,付近に(《英》about)

意味(8)

《米・英話》《be, lieなどの状態を表す動詞と共に》…のあちこちに,《移動を表す動詞と共に》…のあちこちを,…をぐるっと回って(《英》about)

意味(9)

《beなどの状態を表す動詞,また動作を表す動詞と共に》…の周りに(),…の周囲に(を),…をぐるっと取り巻いて

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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