最終更新日:2025/10/21
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元となった辞書の項目

living

形容詞

『生きている』 / 生活の;生活に適した / 『現存の』,まだ使われている / 『生き生きした』,活気のある / 『生き写しの』

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生物は酸素なしでは生きられない。

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解説

以下では、形容詞 “living” について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語: living

日本語: 生きている、存続している、現存している

品詞: 形容詞 (ただし、「生計・生活・生きること」などを表す名詞としての用法もあり)

「living」は、生きている存在や状態を指すときに使われます。例えば「living creatures(生き物)」「living cells(生きた細胞)」というように、「今まさに生命活動をしている」「まだ活動中の」というニュアンスです。また、「living language(現存する言語)」などのように、今も使われ続けているものに対しても使います。日常会話からビジネス、学術まで幅広いシーンで登場する単語です。


  • 活用形


    • 原形(形容詞形):living

    • 名詞形:living(生計、生活、暮らし)

    • 動詞の “live” は “lived, living, lives” と活用しますが、形容詞 “living” は変化しません。


  • CEFRレベル目安: B1(中級)

    日常会話や基本的な文章内でも頻繁に見かけるレベルです。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: live(生きる)

  • 接尾辞: -ing(形容詞・現在分詞形を作る)

“live” に進行形の “-ing” が付いた形ですが、形容詞(あるいは名詞)として定着し、「生きている」「現在存在している」を表します。

詳細な意味・派生語


  • (1) 生きている(alive): 人や動物、植物など、生命活動をしている状態を示す。

  • (2) 現存する(existing): モノや概念が「今も存在している」「続いている」ことを示す。

  • (3) 生活用の(relating to life or lifestyle): 「living conditions(生活環境)」「living expenses(生活費)」のように、暮らしに関することを表す場合もある。

よく使われるコロケーション(10個)


  1. living things : 生き物

  2. living cells : 生きた細胞

  3. living conditions : 生活環境

  4. cost of living : 生活費

  5. living wage : 生活に十分な賃金

  6. standard of living : 生活水準

  7. living legend : 生ける伝説

  8. living proof : 生きた証拠

  9. living quarters : 居住区

  10. living organism : 生物


3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    古英語の “libban” (生きる) やゲルマン語の “*libejan” などに由来し、それが現代の “live” へと変化しました。形容詞形としての “living” は、もともと動詞の現在分詞形でしたが、「生きている」「存続している」という意味で固定化されています。


  • ニュアンス:


    • “living” は「死んでいない」「いまだに活動している」というポジティブな響きをもつ場合が多いです。

    • 論文やビジネス文書ではややフォーマルにも使われますが、日常会話で「living things」などと言うと、比較的カジュアルにも使えます。

    • 人や動物以外にも、文化・言語・伝統などが「生きている(伝統が絶えずに受け継がれている)」という比喩的表現にもよく使われます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての用法:


    • “living creature”: 形容詞 + 名詞 の基本的な形。

    • “a living language”: 前置修飾として、まだ使われている言語を表す。


  • 他の品詞との関係:


    • 名詞 “living” (生計・生活・暮らし) も存在: “She earns a good living.” のように使う。

    • 動詞 “live” (住む・生きる) とは別の品詞なので文法上の役割を間違えないように注意。


  • フォーマル / カジュアル:


    • “living organism” は科学分野(比較的フォーマル)。

    • “living things” は日常会話や文章(比較的カジュアル)。


可算・不可算の区別:


  • 形容詞のときは単独使用は不可。修飾する名詞が必要です。

  • 名詞の “living” は不可算扱いの場合が多い(「暮らし全般」を表すときなど)。


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “Plants are living things, so they need sunlight and water.”

    (植物は生き物だから、日光と水が必要なんだ。)

  2. “I saw a living dolphin for the first time at the aquarium.”

    (水族館で初めて生きているイルカを見たよ。)

  3. “Is this virus still considered a living organism?”

    (このウイルスは今でも生物に分類されるの?)

ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “We need to check the living standards of our target market before launching the product.”

    (製品を発売する前に、ターゲット市場の生活水準を確認する必要があります。)

  2. “The company aims to provide a living wage to all its employees.”

    (その会社は、全従業員に十分な生活賃金を支給することを目指しています。)

  3. “Raising the cost of living allowance can help employees cope with inflation.”

    (生活手当の引き上げは、従業員がインフレに対応するのに役立ちます。)

学術的文脈での例文 (3つ)


  1. “Stem cells are unique living cells capable of differentiating into various tissue types.”

    (幹細胞は、多様な組織に分化できる特殊な生きた細胞です。)

  2. “Linguists study living languages to understand how they evolve over time.”

    (言語学者は現存する言語を研究し、それらがどのように変化していくかを理解しようとします。)

  3. “This fossil provides insight into now-extinct creatures that had no living relatives.”

    (この化石は、現在では生きている近縁種がいない絶滅生物に関する知見を与えてくれます。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. alive(生きている)


    • 主に人や動物の生命状態にフォーカス。口語的に “I’m alive!” などと使われる。


  2. existent(存在する)


    • “現存している” という意味で、ややフォーマル。無機物や理論にも使える。


  3. animate(生命のある)


    • 動物などの動く存在に使われるが、専門・文語的なニュアンスが強い。


反意語 (Antonyms)


  • dead(死んだ)


    • 完全に生命活動を停止した状態。


  • extinct(絶滅した)


    • 種が完全に途絶えてしまった状態や、全く存在しないことを表す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈlɪv.ɪŋ/

  • アクセント: 最初の “lɪv” の部分に強勢があります (LÍV-ing)。

  • アメリカ英語 / イギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語の方が “ɪ” と “ɪŋ” の音をややはっきり発音する傾向があります。

  • よくある発音の間違い: “live(/lɪv/)” と混同して、「ライヴ-ing」と読む人がいるが、正しくは「リヴィング」です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “living” を “liveing” や “liviing” と書いてしまうミスが多い。

  2. 同音異義語との混同: “live” と “leave” は音が異なるので注意。

  3. 名詞 “living” と形容詞 “living” の混同: 文中でどちらの用法になっているかを文脈で判断するとよい。

  4. 試験対策: TOEIC や英検などでも、「living things / living conditions」など、熟語レベルで問われることがある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “live + ing” から “いま生きている最中” のイメージを持つと覚えやすい。

  • 「リビングルーム (living room)」を思い出して「生活している空間(まだ使われている空間)」=「生きている」や「生活している」という関連づけをするのも効果的です。

  • ネイティブが「living things, living wage, living conditions」などを多用するので、セットで覚えておくと、自然な表現がしやすくなります。


以上が形容詞 “living” の詳細解説です。生きているものを表すだけでなく、「今も続いている」「今も使われている」という意味合いも含む便利な単語です。いろいろな文脈で使われるので、ぜひ使い方や語感をしっかりつかんで下さい。

意味のイメージ
living
意味(1)

生き写しの

意味(2)

生活の;生活に適した

意味(3)

生きている

意味(4)

現存の,まだ使われている

意味(5)

生き生きした,活気のある

英和選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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