元となった辞書の項目
dance
解説
名詞 “dance” を徹底解説
1. 基本情報と概要
英語: dance
日本語: ダンス(踊り/舞踏)
名詞としては、「踊り」や「舞踏」の意味を表します。たとえばショーとしての格調高い舞踏やクラブなどでのダンスパーティなど、幅広く「踊り」という行為やそのイベント・形態に対して使います。一般的には、音楽に合わせて身体を動かす行為やその行為自体を指します。
品詞: 名詞 (可算・不可算どちらでも使用可)
- 可算名詞の場合:「a dance」「the dance」のように一回の踊りや催し物として用いる。
- 不可算名詞の場合:「dance as an art form」のように「踊り」という概念として用いる。
- 可算名詞の場合:「a dance」「the dance」のように一回の踊りや催し物として用いる。
活用形(名詞形):
- 可算名詞: a dance, dances
- 不可算名詞: dance
- 可算名詞: a dance, dances
他の品詞になったときの例:
- 動詞 “to dance” (踊る)
- 形容詞 “dancing” (例: “dancing shoes”「ダンス用の靴」)
- 動名詞/現在分詞 “dancing” (例: “I love dancing.”)
- 動詞 “to dance” (踊る)
CEFRレベル目安: A2 (初級)
- 「dance」という単語は日常生活で頻繁に使われる基本的な単語なので、初級レベルと言えます。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 「dance」ははっきりとした接頭語・接尾語・語幹に分けられる形ではありません。
他の単語との関連性(派生語や類縁語など)
- dancer (名詞): ダンサー、踊り手
- dancing (動名詞): 踊ること、ダンスをすること
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- dance party → ダンスパーティー
- dance floor → ダンスフロア
- dance class → ダンス教室
- dance competition → ダンスコンペ
- dance routine → ダンスの振り付け(ルーティン)
- dance music → ダンスミュージック
- social dance → 社交ダンス
- contemporary dance → 現代舞踊
- folk dance → 民族舞踊
- street dance → ストリートダンス
3. 語源とニュアンス
語源:
「dance」は中英語 (Middle English) で “daunce” として使用され、古フランス語 “dancer” に由来するとされています。さらにそのルーツはラテン語やゲルマン系言語にさかのぼる可能性があります。歴史的変化:
中世ヨーロッパでは社交イベントや宗教儀式の重要な要素として「ダンス」が盛んに行われており、そこから広まっていきました。使用時の注意点:
- 「dance」という単語には、一つの踊りを指す場合もあれば、ダンス全般(芸術形態)を指す場合もあります。文脈により可算・不可算を使い分けます。
- フォーマルからカジュアルまで広いシーンで用いられますが、芸術舞踏として説明する場合はややフォーマル寄りになります。
4. 文法的な特徴と構文
名詞 (dance) の可算・不可算:
- 可算: “I went to three dances last week.”(一回の催し物/イベントごとに数える)
- 不可算: “Dance is a form of expression.”(「ダンス」という概念)
- 可算: “I went to three dances last week.”(一回の催し物/イベントごとに数える)
よく使われる構文・イディオム:
- “Have a dance” → 「一曲踊る」
- “Go to a dance” → 「ダンスの催し物に行く」
- “Lead someone in a dance” → (社交ダンス等で)「相手をリードして踊る」
- “Take up dancing” → 「ダンスを始める」
- “Have a dance” → 「一曲踊る」
フォーマル/カジュアルなど使用シーン:
- カジュアル: クラブ、パーティー、友達同士の会話。
- フォーマル: バレエなどの舞台芸術、社交ダンス、学校行事(プロム)など。
- カジュアル: クラブ、パーティー、友達同士の会話。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I’m going to a dance tonight with my friends.”
(今夜は友達とダンスパーティーに行くんだ。) - “Do you want to have a dance before we leave?”
(帰る前にちょっと踊ってみない?) - “I love watching street dance performances.”
(ストリートダンスのパフォーマンスを見るのが大好きなんだ。)
ビジネスシーンでの例文
- “Our company is organizing a charity dance next month.”
(来月、会社でチャリティー・ダンスイベントを開催します。) - “The year-end party will include a dance competition to boost morale.”
(年末パーティーでは士気を高めるためにダンスコンペを行います。) - “She gave a presentation on how dance therapy can reduce workplace stress.”
(彼女はダンス・セラピーが職場のストレスを軽減する方法についてプレゼンを行いました。)
学術的・アカデミックな例文
- “Anthropologists study dance rituals in various cultures.”
(人類学者は様々な文化におけるダンスの儀式を研究している。) - “Dance has been an integral part of human expression throughout history.”
(ダンスは歴史を通じて人間の表現に欠かせないものであった。) - “The journal published a paper on the cognitive benefits of dance training.”
(その学術雑誌はダンスの訓練が認知機能に与える利点に関する論文を掲載した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “ballet”(バレエ)
- クラシック音楽に合わせた舞台芸術の一種。形式張ったイメージが強い。
- クラシック音楽に合わせた舞台芸術の一種。形式張ったイメージが強い。
- “ball”(舞踏会)
- フォーマルな夕べなどで行われる社交ダンスの会。
- フォーマルな夕べなどで行われる社交ダンスの会。
- “performance”(パフォーマンス)
- 一般的なパフォーマンス全般。必ずしも踊り限定ではない。
- 一般的なパフォーマンス全般。必ずしも踊り限定ではない。
反意語
- ダンス自体に明確な反意語はありませんが、「静止」「無活動」を示すような単語 “stillness” “inaction” が対照的なイメージを持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA表記:
- アメリカ英語: /dæns/
- イギリス英語: /dɑːns/ または /dæns/
- アメリカ英語: /dæns/
強勢(アクセント)の位置:
- 「dance」の場合、1 音節なので特にアクセントは意識しづらいが、母音が明瞭に発音される。
アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語:舌をやや前方にして “ダンス” と発音 (/dæns/)。
- イギリス英語: “ダーンス” に近い (/dɑːns/)。
- アメリカ英語:舌をやや前方にして “ダンス” と発音 (/dæns/)。
よくある発音の間違い:
- /dʌns/ と発音するなど、母音が曖昧になるケース。
- “dance” の /æ/ をうまく表現できなくて /a/ や /ɛ/ になってしまうケース。
- /dʌns/ と発音するなど、母音が曖昧になるケース。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “danse” と書いてしまう。フランス語の “danse” と混同しないように注意。
- 動詞との区別: “dance” は動詞としても使えるため、文中で “dance” を見たときに、名詞か動詞かを文脈で判断する必要があります。
- 同音異義語の混同: 目立った同音異義語はありませんが、アクセントが強い地域の英語だと “dense” と聞き間違える可能性があるかもしれません。
- 試験対策: TOEIC や英検では初級~中級向けに頻出する単語です。他の芸術関連やレジャー関連の単語と合わせて出題される場合も多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ダンスの音・リズムをイメージ: “dance” はそのまま口に出してリズミカルに言うと、自然と体が動くイメージになるため覚えやすいかもしれません。
- 楽曲や振り付けとの関連づけ: “dance” を聞いたら好きな曲を思い浮かべ、その曲に合わせて踊っているイメージをすると記憶に残りやすいです。
- スペリング: フランス語の “danse” と混同しがちなので “c” をしっかり意識するとスムーズに覚えられます。
以上が名詞 “dance” の詳細解説です。踊りそのものだけでなく、舞踊を取り巻く文化やイベントを指すことも多いです。可算名詞・不可算名詞としての使い分けや、アメリカ英語・イギリス英語の発音の違いに注意しながら、ぜひ自分の生活や趣味に取り入れてみましょう。
意味のイメージ