元となった辞書の項目
change
動詞
《…に》…を変える,改める《into ...》 / …を取り替える,を交換する / 〈小切手・為替〉を現金にする,〈金〉を両替えする, 《…に》…を両替する《into ...》 / 《…に》変わる,変化する《to, into ...》 / (他の衣服に)着替える《into ...》 / 《…に》乗り換える《to ...》
解説
1. 基本情報と概要
単語: change
品詞: 主に動詞(他に名詞形もある)
意味 (英語): to become different or to make something different
意味 (日本語): 「変わる」「変える」、物事を違う状態にする
「change」は「ある状態が異なる状態に変化する」「物事を他の形や状態に作り変える」ようなニュアンスで使われる単語です。日常的によく使われ、ニュースや会話にも頻出します。
活用形(動詞):
- 原形: change
- 三人称単数現在形: changes
- 過去形: changed
- 過去分詞形: changed
- 現在分詞形: changing
他の品詞での形:
- 名詞: change(お釣り・変化)
- 例: “I need some change for the vending machine.” 「自動販売機用に小銭(お釣り)が必要です。」
- 形容詞: 直接の形容詞はないが、「changeable」という形で「変わりやすい」という意味
CEFRレベル目安: A2(初級)
- A2レベルくらいから「変化する」という基本的な動作を表現する際によく使われる重要単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成(接頭語・接尾語・語幹)
- change はフランス語経由で入ってきた単語で、明確な接頭語・接尾語というよりは、語幹として「chang-」が存在すると考えられます。
- ただし、「changeable(形容詞: 変わりやすい)」のように「-able」という接尾語がくっつく場合もあります。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- change one’s mind
- (日本語訳)考えを変える
- (日本語訳)考えを変える
- change clothes
- (日本語訳)服を着替える
- (日本語訳)服を着替える
- change the subject
- (日本語訳)話題を変える
- (日本語訳)話題を変える
- change direction
- (日本語訳)方向を変える
- (日本語訳)方向を変える
- change hands
- (日本語訳)(物の所有権が)移る
- (日本語訳)(物の所有権が)移る
- change gears (特に車の運転・物事の進め方を変える時にも使う)
- (日本語訳)ギアを変える、やり方を切り替える
- (日本語訳)ギアを変える、やり方を切り替える
- change a light bulb
- (日本語訳)電球を交換する
- (日本語訳)電球を交換する
- go through a change
- (日本語訳)変化を経験する
- (日本語訳)変化を経験する
- small change
- (日本語訳)小銭、取るに足らないこと
- (日本語訳)小銭、取るに足らないこと
- change for the better/worse
- (日本語訳)良い方向/悪い方向に変わる
3. 語源とニュアンス
語源
- 「change」は古フランス語の “changier” に由来し、さらにラテン語の “cambiare” (交換する、変化させる) が起源とされています。
- 元々「交換する」意味合いから、「状態を変える」意味へと広がっていきました。
ニュアンスや使用時の注意点
- 「change」は非常に一般的な表現でフォーマル・カジュアル両方で使われます。
- 相手を説得する際に「考えを変える(change one’s mind)」など、やや強いニュアンスを与えることもあり、事実上「何かを変える」ことをダイレクトに伝えます。
- 文脈によっては大きな変化から小さな変更まで幅広く使います。
4. 文法的な特徴と構文
自動詞としての使い方
- 何かが「変わる」状態を表すとき
- 例: “The weather changes quickly in this region.” (この地域では天気がすぐ変わります)
- 何かが「変わる」状態を表すとき
他動詞としての使い方
- 何かを「変える」状態を表すとき
- 例: “She changed her hairstyle.” (彼女は髪型を変えました)
- 何かを「変える」状態を表すとき
名詞として
- 主に「お釣り」「変化」を表す
- 例: “Keep the change.” (お釣りは取っておいていいですよ)
- 主に「お釣り」「変化」を表す
イディオム的表現
- “change gears” 「ギアを変える/やり方を変える」
- “change one’s tune” 「態度や意見が変わる」
- “change gears” 「ギアを変える/やり方を変える」
フォーマル/カジュアルな使い分け
- 一般的にはどちらにも使える便利な単語です。ビジネス文書では “modify” や “alter” といった類義語に置き換えられることもあります。
5. 実例と例文
a. 日常会話での例文
- “I need to change my clothes before dinner.”
(夕食の前に着替えが必要だな。) - “Don’t forget to change the baby’s diaper.”
(赤ちゃんのおむつを替えるのを忘れないでね。) - “The weather changes so quickly here!”
(ここは天気がすぐに変わるね!)
b. ビジネスでの例文
- “We need to change our marketing strategy to reach younger customers.”
(若い顧客にリーチするために、マーケティング戦略を変える必要があります。) - “Could you change the meeting date to next Monday?”
(会議の日程を来週の月曜日に変更していただけますか?) - “They decided to change the company’s logo to refresh the brand image.”
(ブランドイメージを一新するために、彼らは会社のロゴを変更することにしました。)
c. 学術的な文脈での例文
- “Environmental factors can change the rate of chemical reactions.”
(環境要因は化学反応の速度を変化させる可能性があります。) - “The data suggests that slight changes in temperature drastically affect the results.”
(データによると、温度のわずかな変化が結果に大きく影響することを示唆しています。) - “Our hypothesis is that social factors change over time, influencing cultural norms.”
(私たちの仮説によれば、社会的要因は時間とともに変化し、それが文化的規範に影響を与えると考えられます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- alter (日本語: 変更する)
- 大規模ではなく、部分的な変更によく使われる。例: “alter a dress” (ドレスを寸法直しする)
- 大規模ではなく、部分的な変更によく使われる。例: “alter a dress” (ドレスを寸法直しする)
- modify (日本語: 修正する)
- 既存のものを多少変えるニュアンス。例: “modify the design” (デザインを修正する)
- 既存のものを多少変えるニュアンス。例: “modify the design” (デザインを修正する)
- transform (日本語: 変形させる、変革する)
- 大きく形を変える、劇的な変化。例: “transform a room” (部屋の様子を一変させる)
- 大きく形を変える、劇的な変化。例: “transform a room” (部屋の様子を一変させる)
- shift (日本語: 移す、移動する)
- 位置や方向、意見などをずらすニュアンス。例: “shift the focus” (焦点を移す)
反意語
- remain (日本語: そのままである)
- stay (日本語: とどまる、変化しない)
これらは「変わらない」という意味で、 “change” の対極にあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /tʃeɪndʒ/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな差はなく、[tʃ] の音に注意します。
- 強勢は一音節の単語なので、特にアクセント位置に悩むことはありません。
- よくある間違いは “chain” (/tʃeɪn/) と発音してしまうこと。必ず -ge (/dʒ/) を意識して発音しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスとして “chanage” のように余計な文字を入れてしまうことがあるので注意してください。
- 同音異義語として “chains” (鎖の複数形) や “chance” (チャンス) と混同しないように。
- 試験(TOEIC・英検など)で非常によく登場する基本単語です。文脈によって自動詞・他動詞のどちらで使われているか気をつけて読解しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “change” は「チェンジ」というカタカナ表記でも馴染みやすい単語。スポーツのシーンで「チェンジ(守備交代)」などよく耳にすることで覚えやすいです。
- 動作や場面ごとに「change clothes」「change mind」「change direction」というふうにセットで覚えると頭に入りやすいです。
- 慣れないうちは「変化」「変える」に相当する日本語を意識しながら、いろいろなフレーズに当てはめてみましょう。
以上が動詞 “change” の詳細解説です。ぜひ参照して、さまざまな状況で使ってみてください。
意味のイメージ