元となった辞書の項目
dust
名詞
〈U〉ちり,ほこり / 《a ~》土煙,砂ぼこり / 〈U〉粉末,粉 / 《the ~》《文》遺骨,なきがら / 〈U〉(死後の)土 / 〈U〉屈辱,恥 / 〈U〉つまらぬもの
解説
1. 基本情報と概要
単語: dust
品詞: 名詞 (不可算名詞で使われることが多い)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
- 英語での意味: Fine, dry powder consisting of tiny particles of earth or waste matter.
- 日本語での意味: 細かな粉状のちりやほこりのこと。家の中や外など、あらゆるところにたまる微細な粒子を指します。
「dust」は「家の中や物の表面にたまるほこり」を指すときにも使われる、日常的・実用的な単語です。
活用形・他の品詞
- 名詞: dust(ほこり、ちり)
- 形容詞: dusty(ほこりだらけの)
- 動詞: to dust(ほこりを払う/振りかける)
- 例)I dust the furniture every Sunday.(私は毎週日曜日に家具のほこりを払います)
- 例)I dust the furniture every Sunday.(私は毎週日曜日に家具のほこりを払います)
ほこりを「dust」といい、その状態を形容する「dusty」や、ほこりを払う動作としての「dust(動詞)」などに派生します。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- dust は単一の語幹から成る単語で、一般的に接頭語や接尾語を含みません。
- 「dusty」「dustiness」などは -y, -iness という接尾辞がついて、形容詞・名詞化した形です。
派生語や類縁語
- dusty (形容詞): ほこりっぽい、ほこりだらけの
- dustiness (名詞): ほこりっぽさ
- dust off (句動詞): ほこりを払い落とす、久しぶりに再開する(比喩的にも使われる)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10例)
- dust mite(ダストマイト)
- ダニのこと
- ダニのこと
- fine dust(微細なほこり)
- dust storm(砂塵嵐)
- settle the dust(ちりが落ち着く)
- dust jacket(本のカバー)
- dust bowl(大干ばつ地帯)
- dust allergy(ほこりアレルギー)
- sweep up dust(ほこりを掃き集める)
- dust particle(ほこりの粒子)
- stir up dust(ほこりを舞い上げる、騒ぎを起こす)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “dūst” に由来し、「粉末」や「粉状物質」を指していました。
- 歴史的経緯: 古くから「地面に舞う微粒子」の意味で使われ、後に家や物の表面に付着する「ほこり」にも使われるようになりました。
使用時の注意点・ニュアンス
- 感情的な響き: 「dust」は特に感情を伴わない中性的な単語ですが、文学表現では「死や無」に例えることもあります(例: “ashes to ashes, dust to dust”)。
- シーン: 日常会話でも文書でも使われますが、多くはカジュアルな場面で使われることが多いでしょう。
- 比喩的用法: 「古いスキルを再開する」のように “dust off” として使われることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算
- 通常は 不可算名詞 として扱います。
- 例)There is a lot of dust in this room.(この部屋にはほこりがたくさんある)
- 通常は 不可算名詞 として扱います。
- 英語の構文
- “dust + 場所や物” という形で「〜にあるほこり」などを表します。
- 動詞 “to dust” として「〜のほこりを払う」という表現に派生します。
- “dust + 場所や物” という形で「〜にあるほこり」などを表します。
- イディオム例
- bite the dust: 倒れる、失敗する、死ぬ(口語的・比喩的)
- dust off: ほこりを払う、久しぶりに再開する
- bite the dust: 倒れる、失敗する、死ぬ(口語的・比喩的)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Could you please wipe the dust off the table?”
- 「テーブルのほこりを拭いてくれますか?」
- “I can see dust floating in the sunlight.”
- 「日差しの中にほこりが舞っているのが見えます。」
- “Don’t forget to vacuum the dust under the couch.”
- 「ソファの下のほこりを掃除機で吸うのを忘れないで。」
ビジネスシーンでの例文
- “The storage room is full of dust, so we need to clean it before the inspection.”
- 「倉庫にほこりがいっぱいなので、検査前に掃除が必要です。」
- “Please make sure there is no dust on the product before shipping.”
- 「出荷前に製品にほこりがついていないか確認してください。」
- “We must maintain a dust-free environment in the laboratory.”
- 「研究室ではほこりのない環境を維持しなければなりません。」
学術的・フォーマルな文脈での例文
- “Dust particles can have a significant impact on air quality.”
- 「ほこりの微粒子は大気の質に大きな影響を与える可能性があります。」
- “The accumulation of dust inside electronic devices can lead to overheating.”
- 「電子機器内部のほこりの蓄積は過熱の原因となることがあります。」
- “Scientists are studying cosmic dust to understand the formation of the solar system.”
- 「科学者たちは太陽系の形成を理解するために宇宙塵を研究しています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- dirt(汚れ)
- 土や泥の汚れを指すことが多く、粒子が大きく、屋外の泥や土壌などを連想させる。
- 土や泥の汚れを指すことが多く、粒子が大きく、屋外の泥や土壌などを連想させる。
- filth(不潔物、汚物)
- 非常に汚いものを指す際に使われるやや強い表現。
- 非常に汚いものを指す際に使われるやや強い表現。
- debris(がれき、破片)
- 破壊や崩壊によって残った大きめの破片を指す。
反意語
- cleanliness(清潔さ)
“ほこりや汚れがないこと” を表す名詞。 - tidiness(整頓、きちんとしている状態)
きちんと片付けられていることを表す。
同じ「汚れ」を意味していても、粒子の大きさや場所、さらに強さ・汚れ度合いなどで使い分けます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /dʌst/
- アクセント: 1音節なので特にアクセントの移動はありません。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: ほぼ同じ発音で、どちらも /dʌst/ です。
- よくある間違い: /dæst/ のように「ア」の音になってしまうこと。正しくは口をやや縦に開けた「ʌ」の音を意識します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「duts」「dustt」などと入力してしまう間違い。
- 同音異義語との混同: “doesn’t” とか “dust” はスペルも発音も異なるのであまり混同はありませんが、音が似かよっていないか注意。
- 文法上の使い方: 不可算名詞として扱うのが一般的。「a dust」としないように気をつけましょう。
- 試験対策: TOEIC や英検などでは、 “dusty” や “dust off” の句動詞として出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: “D” から始まる “dust” は “Dry” で “細かい” 粉が舞っているイメージで覚えるとよいでしょう。
- 覚え方のコツ: 「机をダスッと掃除してほこりが飛ぶ」→ “dust” と連想する、など簡単な語呂合わせを作る。
- ストーリー: 「長い間使っていなかった本を開くと dust(ほこり)が舞い上がる」という場面を想像して、単語を思い出すと記憶に定着しやすいです。
以上が、名詞 「dust」 の詳細解説です。ほこりのイメージをしっかりつかんで、日常会話や文章で自然に使えるように練習しましょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉ちり,ほこり
意味(2)
《a ~》土煙,砂ぼこり
意味(3)
〈U〉粉末,粉
意味(4)
《the ~》《文》遺骨,なきがら
意味(5)
〈U〉(死後の)土
意味(6)
〈U〉屈辱,恥
意味(7)
〈U〉つまらぬもの