最終更新日:2025/12/06

I saw a deer come up to the edge of the forest.

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元となった辞書の項目

come up to

(物・人が)...まで達する, ...に届く/ …のすぐそばまでやってくる / ...に匹敵する / (期待など)に沿う

このボタンはなに?

私は鹿が森の端まで達するのを見た。

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解説

1. 基本情報と概要

単語(フレーズ): come up to

品詞: 句動詞 (phrasal verb)

意味(英語):


  1. To move closer or physically approach someone or something.

  2. To reach or match a particular standard or expectation.

意味(日本語):


  1. (人や物に)近づく、話しかけに行く

  2. (期待や基準などに)達する、到達する

「come up to」は「近づく」という物理的な動作から、「期待に見合う(満たす)」という比喩的な意味もある句動詞です。日常会話でも文章でも使われますが、前後関係によって意味が変わることがあるので注意が必要です。

活用形:


  • 原形: come up to

  • 過去形: came up to

  • 過去分詞形: come up to

  • 現在進行形: coming up to

※「come」自体が不規則動詞 (come – came – come) です。

他の品詞形:


  • 「come」自体は動詞以外にも「なりゆき」(名詞) として使われることがありますが、句動詞の「come up to」としては基本的に動詞句です。

CEFRレベル目安: B1(中級)

・「come up to」は前置詞「to」を伴って意味が変わるため、中級レベルの習熟度が求められます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • come: 主に「来る」という意味の動詞

  • up: 副詞(方向を示す)

  • to: 前置詞(~へ、~に対して)

それらが組み合わさって「~のところまで来る」「(ある基準や期待に)近づく・達する」という意味になります。

詳細な意味


  1. 物理的に近づく

    例: Someone came up to me and asked for directions.

    (誰かが私のところに近づいてきて、道を尋ねた。)


  2. 基準・期待などに近づく・達する

    例: Her work didn’t come up to our expectations.

    (彼女の仕事は私たちの期待に達しなかった。)


よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. come up to someone → (人に)近づく

  2. come up to the mark → 基準に達する

  3. come up to expectations → 期待に応える

  4. come up to standard → 標準を満たす

  5. come right up to the door → ドアのところまで来る

  6. sales come up to target → 売り上げが目標に達する

  7. come up to the requirement → 要求を満たす

  8. come up to see you → 会いに(あなたのところに)行く

  9. come up to the front → 前の方に近づく

  10. come up to a conclusion(やや不自然だが、意味としては「結論に近づく」) → 結論に至る


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「come」は古英語の “cuman” に由来します。「到着する」「移動する」という意味が古くからありました。

  • 「up」はラテン語やゲルマン語の流れを汲み、「上方へ」や「近づく」などの方向を表す副詞・前置詞です。

  • 「to」は対象や方向を示す前置詞です。

    これらが組み合わさり、「上がってきて、その方向へ行く」というイメージから現在の意味になっています。

ニュアンス・感情的響き


  • 「come up to someone」には、比較的カジュアルで直接的、積極的な印象が伴います。

  • 「come up to one’s expectations」などの表現はフォーマルな文章でも使われますが、期待値に関する表現なので、ビジネスやアカデミックシーンでも目にします。

使用時の注意点


  • 「come up to」は「近づく」という意味と「期待に達する」という意味があり、前後文脈から判断する必要があります。

  • 口語・書き言葉の両方で使用できますが、フォーマル文脈で使う場合は、しっかりと相手の期待値などを表現してあげると誤解が生じにくいです。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 人や物に近づく(自動詞的用法)


    • 例: “He came up to me.”


      • 「up」は方向を補足し、「to」は目標を示します。



  2. (期待・基準などに)達する(比喩的用法)


    • 例: “Her performance didn’t come up to my expectations.”


      • 目的語となるのは「expectations」など、ある種の「基準」や「期待」です。



他動詞・自動詞の使い分け


  • 「come」は基本的に自動詞ですが、「come up to + 目的語(誰か・何か)」という形で、前置詞句が伴うことで文意が変化。この場合も文法上は自動詞+前置詞句ですが、意味上は目的語に「近づく」「達する」イメージがあります。

フォーマル / カジュアル


  • カジュアル → “Hey, can you come up to me for a second?”

  • ややフォーマル → “The new policy doesn’t really come up to the required standards.”


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “Someone just came up to me at the mall and asked if I worked here.”

    (さっきショッピングモールで、誰かが急に近づいてきて、私がそこで働いているか聞かれたよ。)


  2. “Can you come up to my room? I need to show you something.”

    (私の部屋まで来てくれる?見せたいものがあるんだ。)


  3. “My brother came up to me with a silly grin on his face.”

    (弟がへらへら笑いながら近づいてきた。)


ビジネスシーン(ややフォーマル)


  1. “Our sales figures didn’t come up to the forecast this quarter.”

    (今期の売上高は予測に達しませんでした。)


  2. “We need to ensure that our new project plan comes up to the board’s expectations.”

    (新しいプロジェクト計画が取締役会の期待に応えられるようにしなければなりません。)


  3. “The candidate must come up to the minimum requirements to pass the initial screening.”

    (候補者は一次選考を通過するための最低条件を満たさなければなりません。)


学術的・専門的文脈


  1. “If the experimental data does not come up to the theoretical predictions, we’ll have to re-evaluate our model.”

    (実験データが理論値に達しない場合は、モデルを再評価しなければなりません。)


  2. “The results came up to the standards set by the regulatory body.”

    (結果は規制機関が設定した基準に達しました。)


  3. “Her latest publication truly comes up to the scientific community’s high expectations.”

    (彼女の最新の論文は、学術界の高い期待にしっかり応えている。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. approach (近づく)


    • 日本語: 近づく

    • 例: “He approached me quietly.” / 「彼は静かに近づいた。」

    • ニュアンス: 「距離を縮める」イメージに焦点


  2. come over to (立ち寄る、来訪する)


    • 日本語: (場所や人に)来る

    • 例: “Why don’t you come over to my place tomorrow?” / 「明日、うちに来ない?」

    • ニュアンス: 「友人の家などに立ち寄る」というカジュアルなイメージ


  3. measure up (to) (基準・期待に適う)


    • 日本語: 基準を満たす

    • 例: “He didn’t measure up to our expectations.” / 「彼は我々の期待を満たさなかった。」

    • ニュアンス: 「評価基準に足りるかどうか」に焦点


反意語 (Antonyms)


  • fall short of (~に達しない)


    • 日本語: (期待/基準に)達しない

    • 例: “His performance fell short of our expectations.” / 「彼のパフォーマンスは期待に及ばなかった。」



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /kʌm ʌp tuː/

  • イギリス英語: /kʌm ʌp tʊ/ または /tuː/(文脈や話者によって変化あり)

強勢(アクセント)の位置


  • “come” に強勢が置かれやすく、「up to」はあまり強く発音されないことが多いです。

  • 例: “CÓME up to me.”

よくある発音の間違い


  • “come”を [kɒm] や [kəm] のように曖昧に発音してしまう

  • “up” を強く発音しすぎて単語全体のリズムを崩す


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “come up with” と混同


    • “come up with” は「思いつく・アイデアを出す」という意味。 “come up to” と混同しないように注意。


  2. 前置詞を間違える


    • “come up to” と似た形で “come up at” “come up in” などが使われることもありますが、全く違う意味になります。


  3. 文脈で意味が大きく変わる


    • 「近づく」の意味と「期待に達する」の意味。周囲の文脈から正しく判断しましょう。


  4. 試験での出題傾向


    • TOEICや英検などでも「phrasal verb の意味の区別」は頻出。 “come up to the standard” = 基準に達する、といった問題が出ることがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “come up to” は「人・物に”上がって”近づく」とイメージするとわかりやすいです。

  • 誰かに近づく情景を思い浮かべて覚えると同時に、基準や期待に到達するイメージを「目標に向かって上がっていく」と関連付けると覚えやすくなります。

  • スペル自体は易しいですが、同じ “come up” を使った句動詞(come up with, come up against, etc.)との区別が紛らわしいので、それぞれの後につく前置詞をセットで覚えると効果的です。


以上が「come up to」の詳細な解説です。意味としては大まかに「近づく」と「期待や標準に到達する」の2種類があるので、文脈から意味を取り違えないように気をつけてください。

意味のイメージ
come up to
意味(1)

(物・人が)...まで達する, ...に届く

意味(2)

…のすぐそばまでやってくる

意味(3)

...に匹敵する

意味(4)

(期待など)に沿う

頻出英熟語500 / 例文・和訳 / 選択問題

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