最終更新日:2025/12/05

In case it rains, I will bring an umbrella.

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元となった辞書の項目

in case

【接】万一…するといけないので, …する場合に備えて / もし…の場合には / 【副】 万一のために

このボタンはなに?

万一雨が降った場合、私は傘を持って行きます。

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解説

1. 基本情報と概要

表現: in case

品詞: 慣用表現(主に接続詞的に使われる)

CEFR レベル (目安): B1(中級)


「in case」は、何か起こる可能性に備えて「万が一の場合に備えて」「もし〜の場合には」という意味を表す英語表現です。

日常会話では「もし雨が降ったら困るから傘を持っていく」など、リスク回避や事前準備のニュアンスでよく使います。


活用形や関連表現


  • “in case” は複数形や時制変化などの文法的な活用は基本的にありません。

  • 似た表現に “in case of 〜” がありますが、こちらは前置詞句として “In case of emergency, …”(緊急事態の場合は…)のように用いられます。

2. 語構成と詳細な意味


  • in: 前置詞で「〜の中に」を表す語。

  • case: 「状況」「場合」「出来事」などを意味する名詞。

「in case」は、本来 “in + case” の組み合わせで、「ある事態の中に入ったとき、もしそうなったときに備えて」というニュアンスを持ちます。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ10選


  1. “Take an umbrella in case it rains.”


    • (雨が降るといけないから傘を持っていって)


  2. “Lock the door in case of intruders.”


    • (不審者が入ってくる可能性があるからドアに鍵をかける)


  3. “Prepare extra food in case of guests.”


    • (来客があるかもしれないので、食べ物を多めに用意する)


  4. “Make a copy in case you lose the original.”


    • (オリジナルを失くすかもしれないからコピーを作っておく)


  5. “Check the forecast in case of bad weather.”


    • (悪天候の可能性があるから天気予報を確認する)


  6. “Carry your ID in case of emergency.”


    • (緊急時に備えて身分証を持ち歩く)


  7. “Bring a jacket in case it gets cold.”


    • (寒くなるかもしれないから上着を持っていく)


  8. “Leave early in case there is traffic.”


    • (渋滞があるかもしれないから早めに出発する)


  9. “Take notes in case you forget.”


    • (忘れるかもしれないからメモを取る)


  10. “Save your data frequently in case of a power outage.”


    • (停電に備えてこまめにデータを保存する)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: “case” はラテン語の “casus(出来事、事象)” に由来し、古フランス語を経て英語に取り入れられました。

  • 歴史的背景: 古くから「状況・出来事」を意味する “case” を「in(その状況の中に)」と組み合わせることで「もしそのような状況になったら」に備える、といったニュアンスが生まれました。

  • ニュアンスや注意点:


    • 「in case」は「本当に起こるかは分からないけれど、起こる可能性を想定して準備する」という気持ちを表します。日本語でいう「〜するといけないから」「〜の場合に備えて」に近いです。

    • 口語でも書き言葉でもよく使われますが、あくまで「想定外の出来事への備え」という意味のため、単純な「もし〜ならば (if)」とは少し違った使い分けが必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 接続詞的用法: “In case it rains, take an umbrella.”(もし雨が降ったら困るから/降る可能性があるから傘を持っていって)


    • “if (もし〜ならば)” とは異なり、「もし〜する可能性があるから準備をする」というニュアンス。


  • 前置詞的用法(in case of 〜): “In case of fire, call 911.”(火事の場合には 911 に電話する)


    • “in case of” は “〜の場合には” として、主節の前に置いて使われるパターンです。


  • フォーマル / カジュアル:


    • 日常会話からビジネス文書まで幅広く使われます。フォーマルすぎる表現ではありませんが、“in case of an emergency” のように堅めの文脈でも馴染みます。


5. 実例と例文

日常会話例 (3つ)


  1. “Bring your sunglasses in case it’s sunny later.”


    • (後で晴れるかもしれないからサングラスを持って行って)


  2. “I’ll set my alarm early in case I oversleep.”


    • (寝坊するかもしれないから、早めにアラームをセットする)


  3. “Let’s write down the directions in case our phone battery dies.”


    • (スマホのバッテリーが切れるかもしれないから、道順を書き留めておこう)


ビジネスシーン例 (3つ)


  1. “Please keep a backup of all files in case of a system failure.”


    • (システム障害に備えて、すべてのファイルのバックアップを取ってください)


  2. “We should prepare additional chairs in case more attendees show up.”


    • (もっと参加者が来るかもしれないから、椅子を追加で用意しておきましょう)


  3. “I’ll draft an alternative proposal in case our main plan is rejected.”


    • (メインの計画が却下されるかもしれないから、代わりの提案を下書きしておきます)


学術・フォーマルシーン例 (3つ)


  1. “Researchers should always have a control group in case the initial hypothesis proves inconclusive.”


    • (研究者は初期仮説が結論を得られない場合に備えて、常にコントロール群を用意しておくべきだ)


  2. “In case of any unforeseen complications, additional data analysis methods must be considered.”


    • (予期しない問題が発生した場合に備えて、追加のデータ分析手法も検討する必要がある)


  3. “Have a contingency plan in case the primary experiment cannot be conducted.”


    • (主たる実験が行えない場合に備えて、代替手段を用意しておく)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. “if”(もし〜ならば):ただし「条件が起こった場合のみ」を比定するニュアンスが強く、準備や備えの意識は薄い。

    2. “just in case”(念のため): “in case” よりカジュアルに「念のため」と言う場合によく使う。

    3. “in the event that”(万が一〜の場合には):よりフォーマルで、法的文書などでは “in the event ofX” と書くことも多い。


  • 反意語:


    • 明確な反意語というより、“without any preparation(何の準備もせずに)” が逆の状況になるでしょう。

    • 直接的に反意を示す単語は少ないものの、“no matter what happens(どうなろうとも)” のような表現は「備えない」ニュアンスに映ることがあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ɪn keɪs/

  • アメリカ英語 / イギリス英語: 発音の違いはほとんどありません。両方とも [イン ケイス] のように発音されます。

  • アクセント(強勢): “in” は弱く発音し、 “case” のほうを強く発音するイメージです。

  • よくある発音ミス: “case” を /kəs/ や /kæs/ のように曖昧にしてしまうことがあるので、しっかり /keɪs/ と発音しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “in case” と “if” の混同


    • “if” は「もし〜したら」という条件節。

    • “in case” は「〜するといけないから」「〜の可能性に備えて」という準備のニュアンス。

    • 例)“Take an umbrella if it rains.”(雨が降ったらそのときに傘を持って行く)

      “Take an umbrella in case it rains.”(雨が降ったら困るから、あらかじめ傘を持って行く)


  • “in case of 〜” と “in case (S+V)” の違い


    • “in case of” は前置詞句で、その後ろに名詞。例) “In case of fire …”

    • “in case (S+V)” は接続詞的用法で、その後ろに節が続きます。例) “In case you need help …”


  • スペルミス: “case” を “cace” や “casse” にしてしまうミスに注意。

  • 資格試験での出題傾向:


    • TOEIC や英検などで、 “in case” と “if” の使い分けを問う問題が出ることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 「箱(case)の中に備品を入れるイメージ」で、「起こるかもしれないことを箱に入れて用意しておく」。

  • 覚え方のコツ:


    • “Just in case” という表現があるので、「何かが起こる場合(case)の中に入って対策する」と覚えると定着しやすいです。

    • “in the event that” のような類似表現とセットで覚えておくと、テストや実務でも役立ちます。



以上が「in case」の詳細解説です。日常会話からビジネス、学術シーンまで幅広く使える便利な表現なので、ぜひ使い方をマスターしてください。

意味のイメージ
in case
意味(1)

【接】万一…するといけないので, …する場合に備えて

意味(2)

もし…の場合には

意味(3)

【副】 万一のために

頻出英熟語500 / 例文・和訳 / 選択問題

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