最終更新日:2025/12/02
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元となった辞書の項目

the case

名詞

(物事の)事実, 実情, 真相 / 《that is ~》そうした事情なので;その通りです / 《If that is ~》もしそうであれば

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解説

以下では、名詞 “the case” をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • “case”:

    1) (物を入れる)箱、容器、ケース

    2) 事例、場合、状況

    3) (法廷での)訴訟、事件、裁判の案件

    など、文脈によってさまざまな意味を持つ名詞です。


  • 日本語では「ケース」「事例」「場合」「事件」などと訳されます。「ある特定の状況や例、または箱などの容れ物」を指す単語です。日常生活からビジネス、法廷映画やニュースなど、非常に幅広い場面で使われます。


品詞・活用形


  • 品詞: 名詞 (noun)

  • 単数形: case

  • 定冠詞付き: the case (特定の出来事・状況を指すとき)

  • 複数形: cases

他の品詞形


  • 動詞形: to case(口語で「下見をする」「下調べする」の意)


    • 例: “He cased the house before the robbery.”(彼は強盗の前にその家を下見した)


  • 形容詞形はありませんが、分詞的に “casing” (名詞形・形容詞的役割で「外装」「囲い」など)があります。

難易度(CEFR)


  • B1(中級)

    日常生活や一般的な文脈で頻繁に登場する単語です。多義語ですが、慣れてしまえば使いやすい語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • あえて言えば語幹 “case” のみで、特定の接頭語・接尾語はついていません。

他の単語との関連性(派生語や類縁語)


  • “encase” (動詞):「~を包む」「~をケースに入れる」

  • “casing” (名詞):「外装」「包むこと」「(ソーセージなどの)腸詰めの皮」

  • “casework” (名詞):「(社会福祉などの)ケースワーク」

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. “in case of ~” / ~の場合に

  2. “court case” / 法廷での裁判案件

  3. “make a case for ~” / ~を支持する主張をする

  4. “case study” / 事例研究

  5. “case in point” / 適切な例

  6. “borderline case” / 境界例、ぎりぎりの事例

  7. “the worst-case scenario” / 最悪の事態

  8. “in that case” / その場合は

  9. “a hopeless case” / どうしようもないケース(人や状況)

  10. “an open-and-shut case” / 解決が容易な事件や問題


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “casus”(「落ちること・起こること」「事例」)→ 古フランス語 “cas” → 中英語 “case” と変遷したとされています。

  • 元々「起こったこと」「例」という意味から派生し、状況・事例・容器など多義的に使われるようになりました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「箱」や「容器」の意味と、「出来事・事件・事例・状況」の意味をしっかり区別する必要があります。

  • 「訴訟」や法関連の文脈ではフォーマルな響きがあり、「事例・例示」という意味合いではカジュアルな文脈でも使われます。

  • 単に “case” と言うと「裁判の案件」「事件」という印象を持たれることもあるので、文脈をよく確認すると良いでしょう。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文やイディオム


  • “in case + 主語 + 動詞”

    例: “Take an umbrella in case it rains.”(雨が降る場合に備えて傘を持っていきなさい)

  • “It’s the case that ...”(…という事実・状況だ)

  • “be on the case”(事件・問題などに取り組んでいる最中である)

    例: “Don’t worry, I’m on the case!”(安心して、私が対応中だから!)

フォーマル/カジュアルでの使われ方


  • 法的な “case” はフォーマル感が強い場合あり。

  • 日常で「ケース」「事例」などと話すときはカジュアル寄り。

名詞の可算・不可算


  • 多くの場合、可算名詞として扱われます。


    • 例: “We have several cases to discuss today.”


  • 不可算的に使われることはほぼありません。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “I’m looking for my phone case. Have you seen it?”

    (スマホのケースを探してるんだけど、見た?)

  2. “In case you need anything, just call me.”

    (何か必要なときは、電話してね。)

  3. “We can meet at my place, in case you can’t find a café.”

    (もしカフェが見つからなかったら、私の家で会おうよ。)

ビジネス(ややフォーマル)


  1. “Let’s prepare a worst-case scenario plan for the project.”

    (プロジェクトの最悪の事態に備えた計画を立てましょう。)

  2. “We need more data to make a stronger case for the budget increase.”

    (予算増額を主張するには、より多くのデータが必要です。)

  3. “Please review the case study on last year’s successful product launch.”

    (昨年の成功した製品発売に関する事例研究を確認してください。)

学術的・専門的(フォーマル)


  1. “This case highlights the importance of effective communication in a crisis.”

    (この事例は、危機における効果的なコミュニケーションの重要性を強調している。)

  2. “The court case set a legal precedent for future lawsuits.”

    (その裁判事件は、今後の訴訟に対する法的先例を作った。)

  3. “We will conduct a case-by-case analysis to determine the best strategy.”

    (最良の戦略を見極めるために、ケースバイケースの分析を行う予定です。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “instance”(事例)


    • 「何かの具体的な一例」を指す点で似ているが、法廷や箱などの意味はない。


  2. “situation”(状況)


    • 状況そのものを示し、容器の意味は含まない。より広い文脈で使える。


  3. “example”(例)


    • 例示に使うが、「法的ケース」や「容器」という意味合いは持たない。


  4. “lawsuit”(訴訟)


    • 法的な争いそのものを指す言葉で、より限定的。


反意語 (Antonyms)


  • “absence of a case” や “no case” が文脈により使われることがありますが、直接対になるような反意語はありません。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • イギリス英語: /keɪs/

  • アメリカ英語: /keɪs/

アクセント


  • “case” は1音節なので、特にアクセントは意識しなくてOKです。「ケイス」という伸ばし気味の発音になります。

よくある発音ミス


  • 母音 “ei” を「アイ」や「エ」だけで発音してしまうミス。正しくは「ケイス」に近い音です。

  • “cage”(/keɪdʒ/)と混同しないように注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “case” を “cace” や “cas” と書き間違えないように。

  • 元々の意味が多い語なので、文脈把握が大切です。

  • “case” と “cause”(原因)を混同しないように出題されることがあるので注意しましょう。

  • 資格試験(TOEIC・英検など)では、いろいろな意味の “case” が問われることがあります。特に “in case of” や “worst-case scenario” といった熟語表現に注意です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “case” を「入れ物」に関連づけて覚えておくと、「物を入れるケース」「(情報を入れた)事例」などイメージしやすいです。

  • “in case” の熟語は「念のため」「~に備えて」という意味になりがちなので、常に「備えるケース」=“in case”と連想するとよいでしょう。

  • “court case” など法的手続きでは「案件をまとめる(入れる)場所」としてイメージすると覚えやすいかもしれません。


上記のように、名詞 “the case” は多義的で使い勝手の良い単語です。文脈やフレーズによって意味が大きく変わるので、ぜひいろいろな場面で使ってみてください。

意味のイメージ
the case
意味(1)

(物事の)事実, 実情, 真相

意味(2)

《that is ~》そうした事情なので;その通りです

意味(3)

《If that is ~》もしそうであれば

頻出英熟語500 / 例文・和訳 / 選択問題

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