最終更新日:2024/06/17
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元となった辞書の項目

with regard to

《かたく》 (人・物・事)に関しては, ...については

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新しいプロジェクトに関しては、予算について話し合う必要があります。

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解説

1. 基本情報と概要

英語表現: with regard to

意味(英語): concerning; in connection with; about

意味(日本語): 「~に関して」「~について」

「with regard to」は、主にフォーマルな文脈で「~に関して」「~について」を意味する英語表現です。カジュアルに言うと「about」とほぼ同じ意味ですが、より書き言葉やビジネス文書、学術文献などで見られる少し改まった表現です。


  • 品詞: 句(定型表現 / 慣用的な前置詞句)

  • 活用形: 単語ではなくフレーズのため、活用形としては変化しません。

  • 他の品詞形: このフレーズ自体が他の品詞形になることはありませんが、「regard」が名詞・動詞で使用される場合があります。例:


    • 動詞: regard (~をみなす)

    • 名詞: regard (配慮、尊敬)


CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 日常的には少しフォーマルな場で使う表現で、大学レベルの文書やビジネス文書でも見かけるため、B2程度と考えられます。


2. 語構成と詳細な意味


  • with: 前置詞(「~と一緒に」などの意味を持つが、ここではフレーズを形成する一部)

  • regard: 名詞(「注目」「考慮」「関心」など)

  • to: 前置詞(方向・対象を示す)

これらの単語が組み合わさり、「with regard to」で「~に関して」「~について」という慣用表現になります。

関連語


  • regarding: 「~に関して」

  • in regard to: 「~に関して」

  • as regards: 「~に関しては」

いずれも同じ意味合いを持ちますが、微妙に文体の好みやフォーマル度が異なります。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10選


  1. with regard to your request


    • (あなたの要望に関して)


  2. with regard to the policy


    • (その方針に関して)


  3. with regard to the meeting


    • (会議に関して)


  4. with regard to our current situation


    • (現在の状況に関して)


  5. with regard to the budget


    • (予算に関して)


  6. with regard to your inquiry


    • (あなたの問い合わせに関して)


  7. with regard to this matter


    • (この件に関して)


  8. with regard to the contract


    • (契約に関して)


  9. with regard to the issue at hand


    • (目下の問題に関して)


  10. with regard to future prospects


    • (将来の見通しに関して)



3. 語源とニュアンス


  • regard は古フランス語の “regarder” = 「見る」「注意を払う」を語源とし、さらにラテン語の要素 “re-” + “guarder” にも遡れます。

  • 「with regard to」は「注意を払ってそれに向き合う」というニュアンスから、「~に注目(配慮)しているがゆえ、~に関して」という意味に発展しました。

使用時の注意点


  • フォーマル度: 「with regard to」はカジュアルな会話よりもフォーマルな書き言葉、ビジネス文書、学術的文章などでよく使われます。

  • ニュアンス: 「about」よりも丁寧・改まった響きを持つため、相手に対して敬意や配慮を示しているような印象を与えます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 品詞上の扱い: 前置詞句として機能します。「with regard to + 名詞/代名詞/動名詞」の形をとります。

  • 使い方:


    1. 通常、文頭や文中で、「With regard to X, …」のように導入句として使用。

    2. もしくは、文中で「…, with regard to X, …」のように挟む形で使われることもあります。


一般的な構文例


  • With regard to [名詞], [主語 + 動詞 + 補語].

  • [文] with regard to [名詞/~ing].

例:


  • With regard to your question, I’ll gather more information.

  • We need to make a decision with regard to hiring new staff.

フォーマル/カジュアル


  • フォーマル: 社内文書、レポート、学術論文など

  • カジュアル: 日常会話の場合はやや堅いので、あまり多用しません。


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3例)


  1. With regard to tonight’s movie, do you have any preference?


    • (今夜の映画についてだけど、何か希望はある?)


  2. I have no concerns with regard to our weekend plans.


    • (週末の予定については特に問題ないよ。)


  3. With regard to the party, let’s decide on the menu together.


    • (パーティーについては一緒にメニューを決めよう。)


ビジネスシーンでの例文 (3例)


  1. With regard to your proposal, we will discuss it at the next meeting.


    • (あなたの提案に関しては、次の会議で議論します。)


  2. I'm writing with regard to the recent changes in company policy.


    • (最近の会社方針の変更についてお知らせします。)


  3. Could you provide more details with regard to the budget allocation?


    • (予算配分に関して、詳しい情報をいただけますか?)


学術的な文脈での例文 (3例)


  1. With regard to the methodology used in this study, further research is required.


    • (本研究で使用した方法論に関しては、さらなる研究が必要です。)


  2. Several theories have been proposed with regard to human cognitive development.


    • (人間の認知発達に関しては、いくつかの理論が提案されています。)


  3. With regard to the results presented, the sample size should be expanded for accuracy.


    • (提示された結果に関しては、正確性を高めるためにサンプルサイズを増やすべきです。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. about(~について)


    • 最も一般的でカジュアルに幅広く使える。


  2. regarding(~に関して)


    • 意味はほぼ同じ。「with regard to」よりもやや短く、ややカジュアル。


  3. concerning(~に関して)


    • 若干フォーマル。否定的な文脈(「心配」という意味のconcerning)と混同されることがある。


  4. in relation to(~に関連して)


    • 「関係性」にフォーカスした用法。


  5. as regards(~に関しては)


    • 主に文章語で、文頭で使われることが多い。


反意語


  • 直接的な「対義語」は存在しませんが、話題を「変える」表現として、aside from(~はさておき)などがあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /wɪθ rɪˈɡɑrd tuː/

    • イギリス英語: /wɪð rɪˈɡɑːd tʊ/ (地域により差異あり)


  • 強勢(アクセント): 「re*gard*」の第2音節に強勢があります。


  • よくある発音の間違い:


    • 「with」の /θ/ を /s/ や /t/ と発音してしまう。

    • 「regard」の /rɪˈɡɑrd/ で /r/ が巻き舌になりすぎる、あるいは /ɡ/ の音を弱めすぎる。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: with reguard to など、regard のスペルを reguard と書いてしまうミスがよくあります。

  • 同音異義語との混同: regardregards(結びの言葉など)を混同することがある。

  • 試験対策:


    • TOEICや英検などのビジネス文書、少しフォーマルな長文を取り扱う問題で登場しやすい。

    • 文頭の挨拶表現と混同しないように注意(”Best regards,” などの結びフレーズは別物)。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 「何かを見る(re + gard)ときに注目している対象に焦点を当てる」→「それに関して」

  • 勉強テクニック:


    1. 「re- = 再び・注意」「gard = 見る・見ること」を連想すると、「注意を払って見る→注目する→~に関して」と覚えやすい。

    2. 「regard」単体も「respect」「attention」のイメージがあるので、そこにwith「一緒に」+to「~に向かって」が合わさっている、と整理すると良い。


  • スペリングのポイント: re**g**ardg を入れ忘れないよう「re + g + ard」と分解して眺めるとよい。

以上、「with regard to」の解説でした。ややフォーマルなシーンで便利な表現ですので、ビジネスメールや論文執筆などでぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
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意味(1)

《かたく》 (人・物・事)に関しては, ...については

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頻出英熟語500 / リスニング問題

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