最終更新日:2024/06/17

《It ~ that ...》...のようだ, ...だと思われる

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元となった辞書の項目

would appear

《It ~ that ...》...のようだ, ...だと思われる

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解説

以下では “would appear” という表現について、学習者の方にもわかりやすいように、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

英語・日本語の意味


  • 英語: “would appear”

    「(状況から判断して)~のように見える・思われる」という意味になります。

  • 日本語: 「〜のように思われる」「〜と見受けられる」

    話し手が自分の観察や推測を述べる際に用いる表現で、「・・・のようだ」と丁寧・控えめに表現したいときに使われます。

品詞と活用


  • “would appear” は、助動詞 “would” + 動詞 “appear” の組み合わせで、動詞フレーズ(助動詞句)として用いられます。

  • “appear” は自動詞です。

  • “appear” の主な活用形:


    • 原形: appear

    • 三人称単数現在形: appears

    • 過去形: appeared

    • 過去分詞: appeared

    • 現在分詞: appearing


  • “would” は “will” の過去形または仮定形として使われます。

他の品詞形


  • “appear” を名詞形にすると “appearance” (登場、外見 など)

  • “appear” の形容詞形として直接的な派生はありませんが、関連形容詞 “apparent” (明らかな) があります。

難易度(CEFR)


  • “appear” 単独で考えると B1〜B2 (中級〜中上級) くらい。

    “would appear” としても日常的に使われる表現ですが、丁寧なニュアンスがあり、ややフォーマルな場面でも用いられます。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • “would”


    • “will” の過去形や仮定形の助動詞で、仮定や丁寧、控えめなどのニュアンスを加えます。


  • “appear”


    • ラテン語の “apparēre”(= to come in sight, 明らかになる) が由来とされており、「突然姿を現す」「〜のように見える」という意味を含みます。


関連語や派生語


  • “appearance” … 名詞 (登場・外見)

  • “apparent” … 形容詞 (明らかな、見たところ)

  • “apparently” … 副詞 (見たところは、どうやら)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


  1. “It would appear that...”

    「~のように思われる」

  2. “You would appear to be mistaken.”

    「あなたは間違っているように思われます」

  3. “would appear to suggest”

    「~を示唆しているようだ」

  4. “It would appear, therefore, that...”

    「したがって、~のように思われます」

  5. “would appear in court”

    「法廷に出廷する(ようだ)」 ※“appear” 単独の意味:出席・登壇

  6. “would appear to confirm”

    「~を裏づけるようだ」

  7. “would appear unlikely”

    「ありそうにないように思われる」

  8. “would appear quite reasonable”

    「とても妥当だと思われる」

  9. “would appear on the list”

    「リストに載っている(ようだ)」

  10. “would appear as evidence”

    「証拠として示される(ようだ)」


3. 語源とニュアンス

語源


  • “appear” はラテン語の “apparēre” (ad “〜へ” + parēre “現れる”) が語源で、「姿を現す」という意味を持ちます。

  • “would” は古英語・古フランス語に由来する助動詞 “will” の過去形で、仮定や過去の意志を表す文脈から派生しました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • “would appear” は「〜のようだ」という推測・判断をやや控えめに表現したいときに便利です。

  • 日常会話の中でも使われますが、やや丁寧・フォーマルに感じられることが多いです。「〜みたいだね」と言うより「〜のようです」という印象。

  • 堅苦しすぎるほどではありませんが、ビジネス文書やプレゼンなどでもよく見られる表現です。


4. 文法的な特徴と構文

文法上のポイント


  • “would” は助動詞なので、後ろは動詞の原形 “appear” が来ます。

  • 「主語 + would appear + 補足情報」の形で、推測や控えめな断定をする表現です。

  • 自動詞としての “appear” は目的語を直接取らず、補語(形容詞や to 不定詞 など)や副詞句で内容を補足することが多いです。

    例: It would appear likely. / It would appear to be true.

よくある構文・イディオム


  • “It would appear that SV...” → 「(文全体として)SがVするように思われる」

  • “S would appear to be + C” → 「SはCのように思われる」

フォーマル / カジュアル


  • カジュアル会話: “It looks like...” “It seems...” などがよりカジュアル。

  • ややフォーマル・丁寧: “It would appear...” / “It would seem...” など。


5. 実例と例文

ここでは、日常会話・ビジネス・学術的文脈の3つの場面で、それぞれ3例ずつ挙げます。

① 日常会話


  1. “It would appear that the store is closed today.”

    「そのお店は今日は閉まっているようだね。」

  2. “From the way he’s talking, it would appear he’s not interested.”

    「彼の話し方を見ていると興味がなさそうだね。」

  3. “It would appear we’re going to have to wait longer than we thought.”

    「どうやら思ったより待たなきゃいけないみたい。」

② ビジネス


  1. “Based on these figures, it would appear that our revenue will exceed the forecast.”

    「これらの数値からすると、収益は予想を上回る見込みです。」

  2. “It would appear we need to revise our project timeline.”

    「プロジェクトのスケジュールを見直す必要がありそうです。」

  3. “It would appear the client is satisfied with the initial proposal.”

    「クライアントは最初の提案に満足しているようですね。」

③ 学術的・フォーマル


  1. “From the data, it would appear that the hypothesis holds true in this case.”

    「データから判断すると、この場合は仮説が正しいと思われる。」

  2. “It would appear there is a significant correlation between these variables.”

    「これらの変数の間には有意な相関があるようだ。」

  3. “It would appear that further research is necessary to validate these findings.”

    「これらの結果を検証するには、さらなる研究が必要と考えられる。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “seem” (〜のように思われる)


    • “It seems that...” はよりカジュアル。


  2. “look (like)” (〜のように見える)


    • 視覚に焦点があり、日常でもっと口語的。


  3. “appear” (〜のように見える / 現れる)


    • “would” を付けないと、より直接的な印象。


  4. “come across as” (〜の印象を与える)


    • 性格や印象にフォーカス。


  5. “sound” (〜のように聞こえる)


    • 「音声や内容から判断して~そう」というニュアンス。


反意語 (Antonyms)


  • 直接的な反意語はないが、「見える/思われる」の逆として「〜ではないと断定する」のような表現は “would not appear” や “It does not seem that...” となります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • “would appear” の発音記号(IPA): wʊd əˈpɪər / wʊd əˈpɪr

  • アクセントは “appear” の後半 “-pear” に置かれます。(ap-PEAR)

  • “would” は [wʊd] で、 [l] は発音しない点に注意しましょう。

  • イギリス英語では “appear” の /ɪə/ がやや長め、「アピア」に近い響き。アメリカ英語では /ɪr/ として発音され、「アピアー」に近い。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:


    • “appear” の p が2つになったり、a を落としたりしないように注意 (“apear” は誤り)。

    • “would” の l を発音しないことと 綴り(WOUL-D)を混同しないように。


  • “would appear” といった場合、あくまで推測・仮定を表しているので、断定をしたい文脈では使わないようにしましょう。

  • TOEICや英検では、「推測を表す表現」「仮定法」等の問題で出題が期待できます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “would appear” は “It seems like” をもう少しフォーマルに、丁寧にした表現と思うと覚えやすいです。

  • “would” が “will” の仮定形であるため、「少し控えめに、遠回しに『〜のようです』と伝える」イメージをもつと理解しやすいです。

  • “appear” は “頼む” の “appeal” と綴りが似ていますが、スペルと意味を混同しないように。top


以上が “would appear” の詳しい解説です。論文やビジネス場面など、少し丁寧で控えめなトーンを出したいときによく使われる便利な表現なので、ぜひ覚えて活用してみてください。

意味のイメージ
would appear
意味(1)

《It ~ that ...》...のようだ, ...だと思われる

頻出英熟語500 / スペリング問題

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