最終更新日:2024/06/13

【名/C】逃走, 逃亡, 逃避 / 短い休暇 / (レースなどの)スタート /【動】《...から》抜け出す, 逃げ出す / 《...を持って》逃げる《with ...》

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元となった辞書の項目

get away

【名/C】逃走, 逃亡, 逃避 / 短い休暇 / (レースなどの)スタート /【動】《...から》抜け出す, 逃げ出す / 《...を持って》逃げる《with ...》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: get away

品詞: 句動詞 (phrasal verb)

意味(英語):

1) to escape or leave a place or situation.

2) to go on a vacation or short break.

意味(日本語):

1) 逃げる、抜け出す。

2) 休暇を取ってどこかへ行く。

「get away」は、嫌な状況やうるさい環境から「逃れる」ニュアンスのほか、休暇などで「どこかへ出かける・逃避する」イメージがあります。日常会話でも頻繁に使われる、とても便利な句動詞です。

活用形:


  • 現在形: get away

  • 過去形: got away

  • 現在分詞: getting away

  • 過去分詞: gotten away (主に米) / got away (主に英)

「get」は動詞、そこに副詞の「away」がついて句動詞になっています。

「get away」が他の品詞になる例としては、名詞形の「getaway」(短い休暇や逃げる行為)があります。たとえば “weekend getaway” は「週末旅行・週末の小旅行」を意味します。

CEFRレベル (目安): B1 (中級)


  • B1: 日常生活のあらゆる場面で使用する語彙。旅行やちょっとした逃避などの意味合いを理解しやすいレベル。


2. 語構成と詳細な意味


  • get: 「得る」「着く」「…になる」など、多目的に使われる一般的な動詞。

  • away: 「離れて」「去って」「不在で」など距離を示す副詞。

「get + away」で「離れる」「逃げる」「離れた場所へ行く」といった意味を生み出しています。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. get away from it all

    (すべてから逃れてリフレッシュする)

  2. can’t get away

    (抜け出せない/逃げられない)

  3. get away with something

    (何か悪いことをして逃れる、バレずに済ませる)

  4. make a quick getaway

    (素早く逃げ出す)

  5. weekend getaway

    (週末旅行・週末の小旅行)

  6. get away scot-free

    (罰を受けずに逃れる)

  7. get away for a while

    (しばらくの間、休暇を取る / 離れる)

  8. get away on holiday

    (休暇を取ってどこかへ出かける)

  9. can’t wait to get away

    (早くどこかへ行きたくてうずうずしている)

  10. get away unhurt

    (けがをせずに逃げる)


3. 語源とニュアンス

「get」は古英語から存在する非常に広い意味を持つ動詞です。「away」は古英語の “on weg”(道の上に・去って)から派生した語で、「離れて」というニュアンスが根源にあります。「get away」は「離れる」や「逃げる」意味合いを強く持つようになりました。

ニュアンス・使用上の注意:


  • 口語:日常会話やちょっとしたカジュアルな会話で頻繁に使われます。

  • フォーマル度:ビジネス文書などではややカジュアルに感じられることもありますが、口頭やメールなどで「逃げる」「休暇に行く」意図を伝えるには自然な表現です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 自動詞的用法: 「We got away early.」(私たちは早めに出発して(逃げて)きた) のように目的語を取らずに使われる。

  • 他動詞的に見える用法: 「get away with + 名詞/動名詞」の形で「~をやって逃れる」「(悪いことを)しても許される」という意味を持ちます。これは「get away」に「with (~とともに)」が付いた別の句動詞と捉えられます。

イディオム例:


  • “get away from me!” 「私に近づかないで/どこか行って! (カジュアルな言い方)」

  • “get away with murder” 「好き放題しても許される(直訳:殺人を犯しても逃げおおせる)」

フォーマル/カジュアル:


  • カジュアルな会話の中で多用されます。公的文章では「escape」や「depart」などを選択することもあります。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I really need to get away this weekend.”

    「今週末は本当にどこかへ行って気分転換したいよ。」

  2. “Let’s get away from the city and go camping.”

    「街から離れてキャンプに行こう。」

  3. “I managed to get away before the traffic got too bad.”

    「渋滞がひどくなる前に何とか出発できたよ。」

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “I’m sorry, but I can’t get away until these reports are finished.”

    「すみませんが、これらのレポートが終わるまで抜けられません。」

  2. “Let’s see if we can get away for a short team-building retreat.”

    「短期間のチームビルディング休暇を取れないか考えてみましょう。」

  3. “Our busiest season starts next week, so I won’t be able to get away for a while.”

    「来週から繁忙期が始まるので、しばらくは抜け出せそうにありません。」

(3) 学術的/フォーマルな文脈での例文


  1. “Researchers often need to get away from daily distractions to focus on their studies.”

    「研究者はしばしば、日常の気を散らすものから離れて研究に集中する必要がある。」

  2. “The retreat center provides a place for scholars to get away and collaborate on projects.”

    「リトリート施設は、学者たちが離れてプロジェクトで協力し合う場所を提供している。」

  3. “Occasionally, it is crucial to get away from urban noise to gather objective observational data.”

    「ときには、客観的観察データを集めるために都市の騒音から離れることが重要だ。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. escape(逃げる・脱出する)


    • “escape” は「危険から逃れる」ニュアンスが強い。


  2. leave(去る)


    • もっと一般的に「去る」という意味。特にネガティブな響きはない。


  3. flee(逃亡する)


    • 危険を避けるために急いで逃げるような強いニュアンス。


反意語 (Antonyms)


  1. stay(とどまる)


    • その場に残る、離れない。


  2. remain(残る)


    • 状態・状況に変化なくとどまる。


ニュアンスの違い:


  • 「get away」は「脱出」「休暇をとる」というカジュアルな幅広い意味を持つのに対して、例えば “flee” は切羽詰まったイメージを伴います。ビジネスや旅行などの場面で柔軟に使いたい場合は “get away” がよく用いられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˌɡet əˈweɪ/


    • 「əˈweɪ」部分にアクセント(強勢)が置かれます。


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • 大きな差はありませんが、イギリス英語で “get” が /ɡet/ になることが多いのに対し、アメリカ英語では/ɡɛt/ に近くなる傾向があります。


  • よくある発音ミス:


    • “get away” が一語のように速すぎて「ゲラウェイ」のように聞こえたり、/ə/ がうまく発音できずに「ゲット アウェイ」と区切りすぎたりする点。ゆっくりでもつなぎ目を意識して発音するとスムーズです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “get away” どちらも基本的な単語ですが、句動詞として書く際に “getaway” と混同したり、綴りを誤ったりしないよう注意。

  • 同音異義語との混同: 特には大きな問題はありませんが、“get a way” (道を得る?) などと分けてしまわないように。

  • 試験対策:


    • TOEICや英検などで「句動詞」の問題として頻出。

    • 「get away with ~」というバリエーションも併せてよく出題される。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “get” のイメージは「手に入れる・到達する」、そして “away” は「離れる」。

  • まとめると「手に入れたら(あるいは状況をつかんだら)離れる」→「その場を離れて逃げる・休暇に出る」。

  • 覚えるコツ: 「ゲットして離れる!」で「逃げる」「どこか行っちゃう」イメージを頭に浮かべると覚えやすいでしょう。

  • 旅行サイトなどで “getaway” の言葉をよく見かけるので、それを思い出すと「旅や休暇への逃避」の意味とつながって記憶しやすいです。


以上が「get away」の詳細解説です。ぜひ旅行や休憩を表現する際、または逃げたい・抜け出したいときに活用してみてください。

意味のイメージ
get away
意味(1)

【名

意味(2)

C】逃走, 逃亡, 逃避

意味(3)

短い休暇

意味(4)

(レースなどの)スタート

意味(5)

【動】《...から》抜け出す, 逃げ出す

意味(6)

《...を持って》逃げる《with ...》

頻出英熟語500 / スペリング問題

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