元となった辞書の項目
public transport
解説
1. 基本情報と概要
単語: public transport
品詞: 名詞(不可算名詞として用いられることが多い)
英語での意味:
「public transport」とは、バスや電車、地下鉄、路面電車など、公共の交通手段の総称を指します。
日本語での意味:
「公共交通機関、公共の乗り物」を指し、自家用車ではなく、広く一般の人々が共同で利用する交通サービスをいいます。
「自分の車やタクシー以外で移動するイメージ」で、日常生活から旅行、通勤・通学など幅広いシーンで登場する表現です。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
日常生活の中でよく使われるトピックとして、B1レベルの学習者にも比較的馴染みやすい単語です。
活用形と他品詞
- 「public transport」は名詞のため、動詞形や形容詞形はありません。
- 同じ意味でも「public transportation」という言い方もあります(特にアメリカ英語)。
2. 語構成と詳細な意味
- public: 「公共の」「公衆の」
- transport: 「輸送(する)」や「運ぶ」という意味をもつ語源をもつ名詞/動詞。
単語としては、両方を組み合わせて「公共の輸送手段」という意味になります。
関連語や派生語
- public transportation: 同義の名詞(特にアメリカ英語でよく使われる)
- mass transit: 「大量輸送機関」や「公共交通機関」という似たニュアンスの表現
よく使われるコロケーション(10個)
- use public transport → 公共交通機関を利用する
- rely on public transport → 公共交通機関に頼る
- public transport system → 公共交通システム
- public transport network → 公共交通ネットワーク
- improve public transport → 公共交通を改善する
- promote public transport → 公共交通を推進する
- accessibility of public transport → 公共交通へのアクセスのしやすさ
- public transport strike → 公共交通のストライキ
- fare for public transport → 公共交通料金
- reduce the use of private cars in favor of public transport → 自家用車の使用を減らして公共交通を利用するようにする
3. 語源とニュアンス
- 「transport」はラテン語が由来とされ、「trans(越えて)+portare(運ぶ)」が組み合わさったものです。
- 「public」はラテン語の「publicus(公の、公衆の)」に由来し、公共性を表す言葉です。
日常会話やビジネスなど幅広い場面で使われる言葉ですが、主に堅苦しくなくカジュアルにも中立的な文脈でも使いやすい表現です。公的なイメージが強いので、文章で使う場合も自然に馴染みます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算:
- 通常「public transport」は不可算扱いをすることが多いです。「a public transport」とはあまり言いません。
- 通常「public transport」は不可算扱いをすることが多いです。「a public transport」とはあまり言いません。
- 一般的な構文:
- “(Subject) + use public transport”
- “(Subject) + invest in public transport”
- “(Subject) + improve public transport infrastructure”
- “(Subject) + use public transport”
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “I usually take public transport to get to work.”
(仕事に行くのにいつも公共交通機関を使っているよ。) - “Public transport is cheaper than driving my car every day.”
(公共交通機関の方が毎日車を運転するより安いんだ。) - “Let’s meet somewhere accessible by public transport.”
(公共交通機関で行きやすい場所で会おうよ。)
ビジネスシーン
- “Our company encourages employees to use public transport as part of our eco-friendly policy.”
(当社は環境配慮方針の一環として、従業員に公共交通機関の利用を推奨しています。) - “We need to discuss how improving public transport could boost local businesses.”
(公共交通機関の改善が地域のビジネスを如何に活性化させるか考える必要があります。) - “The recent upgrade to the public transport network has improved commute times for many staff.”
(最近の公共交通ネットワークの改良により、多くの社員の通勤時間が短縮されました。)
学術的・フォーマル
- “Studies indicate that investing in public transport infrastructure reduces traffic congestion.”
(研究によれば、公共交通インフラへの投資は交通渋滞を緩和するとのことです。) - “Public transport accessibility is a critical factor in sustainable urban development.”
(公共交通機関へのアクセスのしやすさは、持続可能な都市開発において重要な要素です。) - “The correlation between increased use of public transport and lowered carbon emissions is well-documented.”
(公共交通機関の利用増加と二酸化炭素排出量の低下との相関関係は、数多くの文献で確認されています。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- public transportation(公共交通機関): 同義だが、主にアメリカ英語で用いられる。
- mass transit(大量輸送機関): 規模の大きい公共輸送手段を指す表現。ややフォーマル。
- transit(輸送、公共交通): 単独で「公共交通機関」を意味することもあるが、文脈により「移動・運搬・輸送」全般を表す。
- public transportation(公共交通機関): 同義だが、主にアメリカ英語で用いられる。
- 反意語
- private transport(自家用車・自家用交通手段): 個人所有の車やバイク、タクシーなどを指す。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- イギリス英語: /ˌpʌblɪk ˈtrænspɔːt/
- アメリカ英語: /ˈpʌblɪk ˈtrænspɔːrt/ (あるいは /trænspɔrt/ という発音も)
- イギリス英語: /ˌpʌblɪk ˈtrænspɔːt/
- 「public」の第一音節“pub-”にアクセントを置き、「transport」は「trans」の部分に強勢がくる傾向があります。
- よくある間違いは「transport」の /t/ が強く発音されず、「transpor(t)」の最後のtを落とし気味にしてしまう(特にアメリカ英語)点です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「public transportation」という言い方との混同:
- どちらも正しく、アメリカでは「public transportation」の方がやや一般的。
- どちらも正しく、アメリカでは「public transportation」の方がやや一般的。
- スペルミス:
- “transport” の r や s を抜かさないように注意。
- “transport” の r や s を抜かさないように注意。
- TEICや英検などでも環境問題や都市開発の文脈でよく登場する単語です。文中での不可算扱いは要注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「公共(public)+運ぶ(transport)」という組み合わせをイメージしてみましょう。
- バスや電車など、みんなで一緒に乗る「のりもの」を想像すると覚えやすいです。
- “public transport”は特に都市のイメージが強いですが、郊外でもバス路線などを包括する便利な表現として押さえておくと良いでしょう。
以上が「public transport」の詳しい解説です。公共交通機関を表す非常にベーシックで便利な単語ですので、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ