最終更新日:2024/06/13
〈U〉心配,気がかり,悩み / 〈C〉《しばしば複数形で》心配事,苦労の種 / 〈U〉細心の注意,十二分の用心 / 〈U〉(…の)世話,監督,保護《+for(of)+名》 / 〈C〉関心事,気を配るべきこと
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元となった辞書の項目
care
IPA(発音記号)
名詞
〈U〉心配,気がかり,悩み / 〈C〉《しばしば複数形で》心配事,苦労の種 / 〈U〉細心の注意,十二分の用心 / 〈U〉(…の)世話,監督,保護《+for(of)+名》 / 〈C〉関心事,気を配るべきこと
解説
1. 基本情報と概要
単語: care
品詞: 名詞(ただし、動詞としても使われます)
CEFRレベル: B1(中級)
- 「care」は、多義的に「気遣い」「注意」「世話」「懸念」といった幅広い意味を持つ名詞です。
- 「相手を気にかける」「しっかりと扱う」といったニュアンスが含まれ、日常会話からビジネス、医療など多くの場面で目にします。
動詞形としての活用例
- 原形: care (例: I care about you.)
- 三人称単数: cares (例: She cares deeply about her family.)
- 過去形: cared (例: He cared for the wounded animals.)
- 過去分詞: cared (例: They have always cared for their community.)
- 現在分詞: caring (例: A caring person always helps others.)
※ 今回は名詞に焦点を当てますが、上記のように動詞としてもよく使われます。
派生例
- 形容詞: careful(注意深い)、careless(不注意な)、caring(思いやりのある)
- 名詞: carer(世話をする人)、carelessness(不注意) など
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「care」は短くシンプルな単語で、明確な接頭語・接尾語はありません。
- 元来、古英語(Old English)の「caru」から発展した語で、「心配」「不安」を示す意味が含まれていました。
詳細な意味
- 気遣い・注意
- 「細心の注意を払う」「慎重に扱う」などのニュアンス
- 「細心の注意を払う」「慎重に扱う」などのニュアンス
- 世話・看護
- 「医療や介護、子どもの世話」など、人や物に配慮してケアすること
- 「医療や介護、子どもの世話」など、人や物に配慮してケアすること
- 心配・不安
- 「懸念」や「悩み」を指す場合に使われることもある
- 「懸念」や「悩み」を指す場合に使われることもある
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- health care(ヘルスケア・医療ケア)
- child care(育児)
- take care(気をつけて、元気で)
- in care(ケアを受けている状態で)
- primary care(プライマリ・ケア)
- care facility(介護施設)
- personal care(身の回りの世話)
- customer care(顧客対応)
- handle with care(注意して扱う)
- care package(お見舞いや支援として送られる品)
3. 語源とニュアンス
- もともと古英語の「caru」や中英語の「care」は「心配」「不安」などを意味していました。
- そこから、「気遣いする」「大事に扱う」というポジティブな意味も派生し、現代英語では「世話をする」「大切にする」という、フォーマル・カジュアルどちらの文脈でも使える単語になりました。
- 「心配する」という否定的なニュアンスと「気配りする」という肯定的なニュアンスの両方を持つので、文脈で判断が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
名詞として:
- 「care」は不可算名詞として扱うことが多いですが、古い表現や文脈によっては可算的に使われること(「He doesn’t have a care in the world.」など)もあります。
- 「心配事」や「懸念」として数えられる場合の「cares」はやや文語的・詩的な響きがあります。
- 「care」は不可算名詞として扱うことが多いですが、古い表現や文脈によっては可算的に使われること(「He doesn’t have a care in the world.」など)もあります。
一般的な構文例
- “take care of + 名詞” :「~の世話をする/気をつける」
- “with care” :「注意深く/慎重に」
- “in the care of + 人・組織” :「~の世話を受けている」
- “take care of + 名詞” :「~の世話をする/気をつける」
フォーマル / カジュアル
- “take care” はカジュアルな別れの挨拶でも使われます。
- “under someone’s care” は比較的フォーマルに「誰々の保護・世話のもとで」と表現したいときに使われます。
- “take care” はカジュアルな別れの挨拶でも使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Take care! I’ll see you tomorrow.”
- 「気をつけてね!また明日会おう。」
- 「気をつけてね!また明日会おう。」
- “I really appreciate your care and support during my illness.”
- 「私が病気の間、あなたがしてくれたケアとサポートに本当に感謝しているよ。」
- 「私が病気の間、あなたがしてくれたケアとサポートに本当に感謝しているよ。」
- “Handle that glass vase with care; it’s very fragile.”
- 「そのガラスの花瓶は壊れやすいから、注意して扱ってね。」
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Customer care is our top priority.”
- 「顧客対応は当社の最重要事項です。」
- 「顧客対応は当社の最重要事項です。」
- “The new policy focuses on employee care and well-being.”
- 「新しい方針は従業員のケアと健康を重視しています。」
- 「新しい方針は従業員のケアと健康を重視しています。」
- “Please take care of the client’s request by the end of this week.”
- 「今週末までに顧客の依頼に対応してください。」
学術的・専門的文脈での例文(3つ)
- “The research examines the impact of comprehensive health care systems on patient outcomes.”
- 「その研究は、包括的なヘルスケアシステムが患者の結果に与える影響を調査しています。」
- 「その研究は、包括的なヘルスケアシステムが患者の結果に与える影響を調査しています。」
- “Proper prenatal care significantly reduces the risk of complications.”
- 「適切な出産前のケアは合併症のリスクを大幅に減らします。」
- 「適切な出産前のケアは合併症のリスクを大幅に減らします。」
- “Social care services require adequate government funding and policy support.”
- 「社会福祉サービスには、十分な政府の資金提供と政策の支援が必要です。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- concern(懸念 / 関心)
- より「心配」「懸念」に重きを置く。 “I appreciate your concern.” など。
- より「心配」「懸念」に重きを置く。 “I appreciate your concern.” など。
- attention(注意)
- 「ケア」のうちでも「注意を払う」意味に特化。
- 「ケア」のうちでも「注意を払う」意味に特化。
- support(支援)
- 「手助けする」「支える」というニュアンス。
- 「手助けする」「支える」というニュアンス。
- aid(援助)
- 「助ける」ニュアンスが強いが、よりフォーマル・公的。
- 「助ける」ニュアンスが強いが、よりフォーマル・公的。
反意語
- neglect(無視 / 怠慢)
- 「世話をしない」「放っておく」という意味。
- 「世話をしない」「放っておく」という意味。
- indifference(無関心)
- 「気にも留めない」「配慮しない」という意味。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- アメリカ英語: /kɛər/ (カタカナ表記:「ケア(r)」に近い)
- イギリス英語: /keə/ (カタカナ表記:「ケア」)
- アメリカ英語: /kɛər/ (カタカナ表記:「ケア(r)」に近い)
- アクセント: 単音節なので特に強勢位置の問題はありませんが、アメリカ英語では “r” の発音が強めに出る傾向があります。
- よくある発音の間違い:
- “car” (/kɑːr/) との混同に注意。
- “cure” (/kjʊər/ または /kjɔːr/) と混同する人もいます。
- “car” (/kɑːr/) との混同に注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “cer” “caer” などの誤りに注意。
- 動詞形と名詞形の使い分け: “I don’t care.” のように動詞で使われるケースと、 “I appreciate your care.” のように名詞で使われるケースを混同しないように。
- 試験対策: TOEICや英検でも「気遣いをする」「気をつける」などのフレーズでよく出題されます。大事にする意味や「心配する」意味、どちらか一方だけで覚えずに両方を意識して学習しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Take care of your car!” と覚えると、発音のイメージが重なり、「お世話をする」という意味を思い出しやすくなります。
- 「誰かに心を配る」イメージで覚えると、ポジティブなニュアンスを想起しやすくなります。
- 動詞形で「気にする、心配する」のイメージと、名詞形で「世話」「注意」「懸念」を結びつけておくと便利です。
以上が名詞「care」の詳しい解説です。日常生活でもビジネスの場でもとてもよく使われる単語なので、「気遣いする」というポジティブなイメージと、「懸念する」という少しネガティブなイメージの両方をセットで覚えるとよいでしょう。
意味(1)
〈U〉心配,気がかり,悩み
意味(2)
〈C〉《しばしば複数形で》心配事,苦労の種
意味(3)
〈U〉細心の注意,十二分の用心
意味(4)
〈U〉(…の)世話,監督,保護《+for(of)+名》
意味(5)
〈C〉関心事,気を配るべきこと