最終更新日:2024/06/13
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元となった辞書の項目

back

形容詞

《名詞の前にのみ用いて》**後ろの**,後部にある,裏の / 後もどりする,逆の

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解説

1. 基本情報と概要

単語: back

品詞: 形容詞 (ほかに名詞、動詞、副詞としても使われます)

意味(英語): located at or near the rear; relating to a position behind something.

意味(日本語): 「後方の」「裏側にある」「奥まった」というように、何かの後ろや奥に位置していることを表す形容詞です。たとえば「back door(裏口)」「back seat(後部座席)」など、物の後ろ側・裏側を指す際に使われます。会話や文章の中で、「前ではなく後ろにある」というニュアンスを伝えるときに重宝する形容詞です。

主な活用形: 形容詞のため、形そのものは変化しません。


  • 例: back door, back seat, back yard

  • ただし、ほかの品詞(名詞・動詞・副詞)でも “back” は使われます。


    • 名詞の例: “the back of the car” (車の後部)

    • 動詞の例: “to back up” (後退する、バックアップする)

    • 副詞の例: “go back” (戻る)


CEFRレベル目安: A2(初級)


  • 理由: 「back」は日常会話で非常によく使われる基本的な単語で、初級レベルから頻繁に登場します。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • back は元々古英語 “bæc” に由来し、背中や後ろを意味していました。

  • 接頭語や接尾語がついて拡張されるケースはあまり多くありませんが、ほかの単語と組み合わせて “backbone” や “backyard” などの複合語ができあがります。

派生語や関連語


  • backbone (名詞): 背骨、中心的な支え

  • backyard (名詞): 裏庭

  • backward (形容詞/副詞): 後方の、遅れた/後ろ向きに

  • back-up (名詞/形容詞): 代替要員、バックアップ

  • fallback (名詞): 代替策

10個のよく使われるコロケーション(共起表現)


  1. back door(裏口)

  2. back seat(後部座席)

  3. back yard(裏庭)

  4. back alley(裏通り)

  5. back row(後列)

  6. back burner(優先度を下げる対象 → “put on the back burner”)

  7. back pocket(ズボンの後ろポケット)

  8. back issue(雑誌などの既刊号)

  9. back streets(裏通り、下町の小道)

  10. back entrance(裏口、裏側の入り口)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語の “bæc” が、中世英語で “back” となり、背や後部を表す意味を持つようになりました。

  • 歴史的用途: 元々は名詞として「背中」を指す語でしたが、物事の後方を示す形容詞としても使われるようになりました。

  • ニュアンス: 「後ろ側にある」だけでなく、時には「目立たない場所にある」「メインではない所にある」というイメージを含むことが多いです。カジュアルな文脈からフォーマルな文脈まで幅広く使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての位置: 修飾する名詞の前に置くのが基本。「back door」や「back seat」のように使います。

  • 可算・不可算: 形容詞のため数えられる・数えられないは関係ありませんが、名詞 “back” として使う場合は可算・不可算の両方の用法がありえます。

  • 構文例:


    • “He walked through the back entrance.”

    • “Please sit in the back row.”


  • フォーマル/カジュアル: 基本的にどちらでも使われますが、特別にかしこまった表現というわけではないので、日常・ビジネス・公的文書など幅広いシーンで使われます。



5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “Could you grab the snacks from the back seat?”

    (後部座席からおやつを取ってくれる?)

  2. “I left the keys at the back door.”

    (鍵を裏口に置き忘れちゃった。)

  3. “We can have a small party in the back yard.”

    (裏庭で小さなパーティを開けるよ。)

ビジネス (ややフォーマル)


  1. “Make sure to check the back entrance for any deliveries.”

    (裏口に荷物が届いていないか確認してください。)

  2. “Our office has a back-up generator in case of power outages.”

    (停電時に備えて、我々のオフィスにはバックアップ用の発電機があります。)

  3. “Could you place these archives on the back shelf?”

    (これらのアーカイブを奥の棚に置いてもらえますか?)

学術的・専門的 (フォーマル寄り)


  1. “The researcher stored the specimens in the back room of the laboratory.”

    (研究者は標本を研究室の奥の部屋に保管した。)

  2. “Please review the back issues of the journal for previous studies.”

    (これまでの研究については、その学術誌の既刊号を確認してください。)

  3. “The back pages of the publication contain supplementary materials.”

    (その刊行物の末尾ページには付録資料が含まれています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. rear (形容詞)


    • 「後部の」という意味。ややフォーマルな印象。

    • 例: “rear door” (後部ドア)


  2. behind (前置詞/副詞/形容詞的用法)


    • 基本的に「後ろにいる状態」を表すが、形容詞としてよりは副詞や前置詞で使われることが多い。


  3. posterior (形容詞)


    • 「後部の」という意味。医学や生物学などの学術的文脈で多用。


反意語


  • front (形容詞)


    • 「前方の」「表側の」という意味。

    • 例: “front door” (表口)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /bæk/

  • アクセント: 一音節なので特に強勢箇所の移動はありません。語頭の “b” をはっきり発音し、母音の “æ” は口を大きめに開けて短く発音します。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語のほうが “æ” をやや広く発音する傾向があります。

  • よくあるミス: “buck” (/bʌk/) と混同しないように、「ア」に近い音で発音する点に注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “bak” と書いてしまうミスに注意。必ず “back” と “c” を入れる。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語はほとんどありませんが、アクセントの違いによる “bag” (/bæg/) との混同に注意。

  • 試験での出題傾向: TOEIC や英検など日常的な英語を問う試験では、前置詞や副詞の “back” との使い分けが出題される場合もあります。たとえば “go back” と形容詞 “back door” の違いを正しく理解しているかが問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “back” は、「背中」「奥」「裏」というイメージを常に思い浮かべると理解しやすくなります。

  • “backpack” (バックパック) を思い出すと、荷物を「背負う」イメージ=後ろにあるイメージをリンクさせることで覚えやすいでしょう。

  • 書き取り練習では、“b-a-c-k” と口に出しながら、「背中」をポンポンと叩くようなイメージで習得すると定着しやすくなります。


以上が形容詞の “back” についての詳しい解説です。「何かの後ろ側にある」という意味を軸に、会話からビジネスシーンまで幅広く使えるので、ぜひ覚えて活用してください。

意味のイメージ
back
意味(1)

《名詞の前にのみ用いて》後ろの,後部にある,裏の

意味(2)

後もどりする,逆の

意味(3)

遅れている,未払いの

意味(4)

(中心から)遠い,へんぴな,奥地の

意味(5)

(音声が)後舌音の

マッチがないか手でさわってみたら、うしろのポケットに入っているのに気がついた。

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