最終更新日:2025/12/05
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元となった辞書の項目

go through

(困難・悪いこと)を経験する / (正式に)承諾される,(公式に議会を)通過する

このボタンはなに?

あなたや私のような者には、彼女が経験したことは決して理解できないでしょう。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語(表現): go through

品詞: 句動詞(phrasal verb)

CEFRレベル目安: B1(中級)


  • B1レベル:日常的な事柄を説明したり、簡単な会話のやり取りを行う際に使われるレベル

意味(英語・日本語)


  1. (経験する / 経る): to experience or undergo something (pain, hardship, process, etc.)

    「何かつらいことや手続きなどを経験・体験するときに使われる表現です。『苦労を乗り越える』や『必要な手続きを踏む』などの意味合いがあります。」


  2. (丁寧に調べる / 調査する): to examine or scrutinize something carefully

    「何かを詳しく調べたり、中身を一つひとつ確認するときにも使います。『書類の内容を精査する』イメージです。」


  3. (繰り返す / 手順を踏む): to do something step by step or repeatedly

    「プロセスや段階を一つずつ辿る感じで、手続きなどを『順にやり遂げる』場合も表します。」


活用形


  • 現在形:go through

  • 三人称単数現在形:goes through

  • 過去形:went through

  • 過去分詞形:gone through

  • 現在進行形:going through

他の品詞例


  • 「go」は本来「動詞」ですが、「going」という形で名詞(動名詞)扱いもできます: “The going was tough.” など。ただし「go through」としては、主に句動詞として働きます。


2. 語構成と詳細な意味


  • go + through


    • go: 動く・進む(古英語「gān」)

    • through: ~を通り抜けて(古英語「þurh」)


「go」と「through」が結びつくことで「通り抜ける」「(過程などを)経由する」というイメージが生まれ、そこから「経験する」「詳しく調べる」といった抽象的な意味にまで派生します。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. go through a rough time

    (辛い時期を乗り越える)

  2. go through security

    (セキュリティチェックを通過する)

  3. go through one’s mind

    (頭の中をよぎる)

  4. go through the roof

    (急上昇する、あるいは激怒する 文脈により異なる

  5. go through a phase

    (ある段階・時期を経る)

  6. go through a process

    (手順やプロセスを経る)

  7. go through a divorce

    (離婚を経験する)

  8. go through the motions

    (形だけ行う、心がこもっていないままに行動する)

  9. go through the details

    (詳細を隅々まで確認する)

  10. go through a book

    (本をじっくり読む・精読する)


3. 語源とニュアンス


  • 語源は、古英語の「gān(行く)」と「þurh(通り抜けて)」が組み合わさったものです。もともとは物理的に「通り抜ける」という意味が中心でしたが、時間を経て「段階やプロセスをしっかり経る」や「経験を積む」という抽象的な意味にも拡大しました。

  • 「go through」はカジュアルからフォーマルまで幅広く使われます。日常会話で「大変だった」と話すときにも、ビジネスで「書類を見直す」というときにも使えます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞的な用法: “to go through something” という形で目的語が必要です。

    例: “I went through the documents.” (私は書類を調べた)

  • フォーマル/カジュアル: どちらでも使えますが、ビジネス文書でも自然に使われる便利な表現です。

  • 構文例:


    • “go through something”

    • “go through with something” (最後までやり遂げる、実行する)

    • “be going through something” (まさに経験している)



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I’m going through a lot right now, so I appreciate your support.”

    (今は色々と大変で、あなたのサポートに感謝しているわ。)

  2. “Could you go through the photos and pick your favorites?”

    (写真を全部見て、お気に入りを選んでくれない?)

  3. “We went through three bags of snacks at the party last night!”

    (昨晩のパーティーでお菓子を3袋も平らげちゃった!)

ビジネスシーンでの例文


  1. “Let’s go through the contract details before signing.”

    (サインする前に契約内容を確認しましょう。)

  2. “I need to go through these reports by tomorrow.”

    (明日までにこれらのレポートを精査する必要があります。)

  3. “They’re going through a restructuring process at the moment.”

    (彼らは現在リストラ(再編成)のプロセスを進めています。)

学術的/専門的シーンでの例文


  1. “Researchers must go through extensive peer review before publication.”

    (研究者は論文を発表する前に徹底したピアレビューを経る必要があります。)

  2. “To obtain approval, the project has to go through several ethical committees.”

    (承認を得るために、このプロジェクトはいくつもの倫理委員会を通過しなければならない。)

  3. “He went through a rigorous training regimen during his PhD program.”

    (彼は博士課程中に厳しいトレーニング課程を経験した。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. undergo (~を経験する)


    • “He underwent surgery last year.” と言うときなど、よりフォーマルな言い方です。


  2. experience (~を経験する)


    • シンプルに「体験・経験する」意味で使われます。


  3. examine / scrutinize (~を精査する)


    • 「詳しく調べる」ニュアンスのみを表現したい場合はこちらを使います。


  4. review (再検討する・見直す)


    • 書類や資料を再度確認するときなどに使われる表現です。


反意語


  • skip, avoid (飛ばす、避ける)


    • 「go through」が「しっかり経る」というニュアンスを持つのに対して、それを省略・回避するイメージが反意になります。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)


    • go: /ɡəʊ/ (英) /ɡoʊ/ (米)

    • through: /θruː/ (英・米共通でほぼ同じ)


  • アクセントは特に “go” に強勢が来るわけではありませんが、自然な英語のリズムでは “go THROUGH” と “through” がやや強めに聞こえることがあります。

  • よくある間違いとして “threw (/θruː/)”「投げた」と混同しやすい点に注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “go trough” (×) → “go through” (〇)

  2. 同音異義語との混同: “through” (~を通って) と “threw” (throw の過去形) は発音が同じなので注意

  3. 試験でのポイント: TOEICや英検などでは、ビジネスメールや長文中に “go through the documents” の表現が出てきたり、熟語問題として出たりすることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「通り抜ける」イメージで覚える

    “go” は「行く」、 “through” は「通り抜けて」なので、「トンネルを通る」イメージを思い浮かべると、何かを一通りやり遂げる、または経験するときにぴったりです。

  • スペリングの注意

    throughの “gh” は発音しません。th + r + oo という風に意識しましょう。

  • 勉強テクニック

    テキストや書類を「読む・通り抜ける」と覚えると、自然と “go through the text” =「テキストを読み込む」という使い方が理解しやすいです。


以上が “go through” の詳細な解説となります。日常からビジネスまで、多用途に使える表現なので、しっかりマスターしてみてください。

意味のイメージ
go through
意味(1)

(困難・悪いこと)を経験する

あなたは困難を経験しなければならないでしょう。

このボタンはなに?
意味(2)

(正式に)承諾される,(公式に議会を)通過する

法案はまず可決されないだろう。

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頻出英熟語500 / 和訳 / 4択問題

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