最終更新日:2024/06/13

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元となった辞書の項目

hold up

を掲げる / (良い状態で)持ちこたえる / を遅らせる,を阻む / 強盗する

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解説

「hold up」を徹底解説


1. 基本情報と概要

単語(フレーズ): hold up

品詞: 句動詞 (phrasal verb)、名詞(「a hold-up」として「強盗、遅延」などを表す場合)

意味(英語)


  1. To cause a delay or make something slow down. (遅れさせる、何かの進行を妨げる)

  2. To remain strong or continue to work well. (しっかりし続ける、持ちこたえる)

  3. To rob or steal by threatening violence. (暴力をちらつかせて強盗をする)

  4. (名詞) A delay or a robbery. (遅れや強盗という名詞としての使い方)

意味(日本語)


  1. 遅れの原因になること、あるいは進行を妨げること。たとえば「行列を遅らせる・邪魔をする」というニュアンスです。

  2. 維持する、持ちこたえるという意味で「何とか耐える」「大丈夫な状態を保つ」という感じです。

  3. 「強盗をする」という少し犯罪的な意味もあります。お店や銀行などを襲うイメージです。

  4. 名詞として「遅延」や「強盗」を表す場合があります。

学習者にとっては、まず「遅係としてのhold up」と「維持するhold up」、そして「強盗をする」の3つの主要な意味があることがポイントです。会話だけでなくニュースなどでも「hold-up in traffic(交通渋滞)」のように使われるので、よく目にする表現です。

活用形


  • hold up (現在形)

  • held up (過去形・過去分詞形)

  • holding up (進行形)

他品詞例


  • 名詞: hold-up (「遅延」「強盗」を示す名詞)


    • 例: There was a hold-up at the bank. (銀行で強盗事件があった)


CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • 「hold up」は複数の意味を持つ句動詞なので、一般的な中級〜中上級レベルでの学習対象になりやすい表現です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • hold: 「保つ」「支える」「持つ」を意味する基本動詞

  • up: 「上方向」「継続」「完了」をイメージさせる副詞/前置詞

「hold + up」で、もともとの「しっかり支える」「上に持ち上げて支える」というニュアンスから「遅れさせる」「強盗する」「耐える」といった派生的な意味が発展しました。

他の単語との関連性


  • hold だけでも「持つ」「保持する」という意味の動詞です。

  • hold on は「待つ」「つかまる」といった別の句動詞です。

  • hold out は「持ちこたえる、耐え抜く」などの意味で、似たニュアンスの句動詞です。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(計10個)


  1. hold up traffic → 交通を渋滞させる

  2. hold up a bank → 銀行強盗をする

  3. hold up under pressure → 圧力の下で持ちこたえる

  4. be held up by something → 何かに妨げられる

  5. hold up the line → (行列などで)進行を遅らせる

  6. hold up as an example → 手本として示す

  7. sorry for the hold-up → 遅れに対して申し訳ない

  8. how is it holding up? → それは大丈夫そう?(物や状況の状態を尋ねる)

  9. hold up your end of the deal → 自分の約束をきちんと果たす

  10. this chair holds up well → (この椅子は)耐久性がある


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「hold」は古英語の「healdan」に由来し、「保持する」「支える」といった意味を持ちます。

  • 「up」はゲルマン系の語から派生し、「上方向」「高い位置」を表す前置詞・副詞として使われるようになりました。

  • そこから、「hold up」はもともと「上や前に押し上げて支える」イメージが基本にあり、その派生として「遅れさせる」「物事を妨げる」、さらに強盗の文脈で「銃を振りかざす」イメージが加わってきました。

使用時のニュアンス・注意点


  • 「強盗」の意味で使う場合はかなり直接的かつ物騒な印象となります。

  • 「遅延」「妨害」の意味で使う場合は日常会話でもよく使われます。

  • 「耐える」「持ちこたえる」の場合は少しポジティブな文脈でも使われます。

  • フォーマルというよりは、カジュアル〜セミフォーマルで広く使われる表現です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 句動詞として「hold + up + 目的語」の形をとり、目的語が入る位置が前後に変わる場合があります。例:


    • Hold up the meeting. / Hold the meeting up. (会議を遅延させる)


  • 「他動詞」扱いが多いですが、「A is held up (by B)」と受動態になって「Aが(Bによって)遅れさせられている」という使い方も一般的です。

  • 名詞として使う場合は「a hold-up」とハイフンを入れて書かれることが多いです。可算名詞として扱います。

イディオム的表現


  • hold one’s head up: 「胸を張る、自信を持つ」

  • hold up one’s end: 「自分の役割をきちんと果たす」


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “Sorry I’m late; I was held up by traffic.”


    • 「遅れてごめん、渋滞で足止めを食らっちゃったんだ。」


  2. “Can you hold up a moment? I need to grab my keys.”


    • 「ちょっと待ってくれる? 鍵を取ってくるから。」


  3. “How’s your new phone holding up so far?”


    • 「新しいスマホの調子はどう?」


ビジネスシーンでの例文


  1. “The shipment was held up at customs for two days.”


    • 「輸送品が税関で2日間止められていました。」


  2. “We can’t start the meeting yet because John is held up with another client.”


    • 「ジョンが別の顧客対応で遅れているので、まだ会議を始められません。」


  3. “Could you explain why this project is being held up?”


    • 「このプロジェクトがなぜ滞っているのか説明してもらえますか?」


学術的な文脈での例文


  1. “This theory has held up surprisingly well despite recent challenges.”


    • 「この理論は最近の批判にもかかわらず、驚くほどよく持ちこたえている。」


  2. “His argument may not hold up under rigorous scrutiny.”


    • 「彼の主張は厳密な検証には耐えられないかもしれない。」


  3. “The data seems to hold up in various experimental conditions.”


    • 「そのデータはさまざまな実験条件でも有効に保たれているようだ。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. delay (遅らせる)


    • “The flight was delayed by bad weather.” (天候不良で飛行機が遅れた)

    • 「hold up」はカジュアルにも使われますが、「delay」はよりフォーマルにも使用可能。


  2. hinder (妨げる)


    • “His lack of experience hindered his progress.” (彼の経験不足が進行を妨げた)

    • 「hold up」に比べるとややフォーマル、障害物のように「妨げる」ニュアンスが強い。


  3. rob (強盗をする)


    • “They robbed a convenience store last night.” (昨晩コンビニで強盗をした)

    • 「hold up」は「脅して強盗する」というニュアンスだが、「rob」は単に「盗む」という意味。


  4. support (支える・支持する)


    • “The beams support the roof.” (梁が屋根を支えている)

    • 「hold up」が「支える」という物理的なイメージを持つ場合の類義語。


反意語 (Antonyms)


  • speed up (速度を上げる、急がせる)

  • break down (壊れる、崩れる) [“維持する”の意味に対する反意]

  • let go (手放す) [物理的に「支える」の対義的表現]


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /hoʊld ʌp/ (アメリカ英語), /həʊld ʌp/ (イギリス英語)

  • アクセントは「hold」や「up」に特に大きな強勢はなく、2語それぞれをはっきり発音します。

  • よくある発音ミスとしては、/hɔːld/ や /hould/ など母音を誤って長くあるいは短く発音してしまうことがあります。アメリカ英語なら「ホウ(d) アップ」、イギリス英語なら「ホウル(d) アップ」に近い音になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “holdup” と一語で書いてしまうこともありますが、句動詞として使う場合は通常 “hold up” と分けて書きます。名詞の場合は “hold-up” が一般的。

  2. 混同: 「hold on(待つ)」と混同しないように注意。

  3. ニュアンスの違い: 「support(物理的に支える)」と混同してしまい、文脈によっては「遅延」の意味を失念することがある。

  4. TOEICや英検などでの出題: 句動詞としていろいろな意味の使い分けの問題に出ることが多い。どの意味で使われているかに注目しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「hold」が「持つ・支える」で、「up」が「上へ・続く」のイメージ。

  • そこから「支えて上に保つ → 止める → 遅延させる」「襲って銃を上に突きつける → 強盗する」という流れをイメージすると覚えやすいです。

  • 試験問題で「hold up」のそれぞれの意味を見分ける際には、文中の前後関係や目的語、文脈(「銀行」「銃」「交通渋滞」など)に注目すると良いでしょう。


以上が「hold up」の詳細解説です。多義的な句動詞なので、文脈をしっかりと捉え、どの意味で使われているかを見極めることが重要です。日常会話からビジネスまで幅広く使われる便利な表現なので、ぜひ積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
hold up
意味(1)

を掲げる

彼はタクシーを呼ぶために手を掲げた。

このボタンはなに?
意味(2)

(良い状態で)持ちこたえる

悪天候にもかかわらず、その古い家は良い状態で持ちこたえました。

このボタンはなに?
意味(3)

を遅らせる,を阻む

交通渋滞が配達を遅らせた。

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意味(4)

強盗する

仮面をつけた男は真夜中にコンビニを強盗することに決めた。

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