fill out
1. 基本情報と概要
単語: fill out
品詞: 句動詞 (phrasal verb)
英語での意味:
1) To complete a form or document by supplying required information.
2) To become fuller or rounder in shape (e.g., when someone gains weight or muscle).日本語での意味:
1) 用紙や書類などに必要事項を記入すること。
2) (体が) ふっくらする、丸みを帯びること。
「書類に名前や住所を書くときに “fill out the form” と言います。体つきが変わっていくときにも “fill out” が使われます。書類に書き込むときにフォーマルにもカジュアルにも使える単語です。体型の話をするときはややカジュアルめな表現となります。」
活用形:
- 原形: fill out
- 三人称単数現在形: fills out
- 過去形: filled out
- 過去分詞形: filled out
- 現在分詞(動名詞)形: filling out
- 原形: fill out
他の品詞形の例:
- 「fill (動詞)」だけだと「何かを満たす」という意味になります。
- 「filled (形容詞)」: 「いっぱいになった」「満たされた」の意味を示す形容詞的用法になります。
- 「fill (動詞)」だけだと「何かを満たす」という意味になります。
CEFRレベルの目安:
- B1 (中級): 複数の句動詞を学び始め、自分で表現できる程度のレベル。
2. 語構成と詳細な意味
語構成: “fill” + “out”
- fill: 「満たす」「埋める」
- out: 「外へ」「(隙間を)埋めるように外側に広がる」
- この二つを合わせることで「書類の空欄を埋める」「何かを外側まで満たす(体が大きくなる)」といったニュアンスを生み出します。
- fill: 「満たす」「埋める」
関連する派生語や類縁語:
- fill in: 「書き込む」(特に細かい情報を埋めるイメージ)
- filled: 「満たされた」「一杯になった」
- fill in: 「書き込む」(特に細かい情報を埋めるイメージ)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- fill out a form → (書類に記入する)
- fill out an application → (申込書に必要事項を記入する)
- fill out your details → (詳細情報を記入する)
- fill out the questionnaire → (アンケートに記入する)
- fill out the survey → (調査票に記入する)
- fill out completely → (完全に埋める、もれなく書き込む)
- fill out properly → (きちんと書き込む)
- fill out the tax return → (確定申告書に記入する)
- start to fill out (body) → (体がふっくらしてくる)
- fill out the paperwork → (事務書類に記入する)
- fill out a form → (書類に記入する)
3. 語源とニュアンス
語源:
「fill」は古英語の fyllan(意味は「満たす」)に由来し、「out」は空間的・範囲的な広がりを表す前置詞です。これらが組み合わさった「fill out」は、書類の空欄を外まで埋め尽くす、あるいは体の外側にボリュームが増すというイメージからきています。ニュアンスや使用時の注意点:
1) 書類の記入に使う場合は、フォーマル・カジュアル両シーンで使いやすい表現です。
2) 体型が変わるニュアンスは少しカジュアル寄りで、成長したり体重が増えたりするときによく使います。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文例:
- (1) “fill out + 名詞” (書類・フォームなど)
例: “Please fill out this form.” - (2) “(S) + be + filling out.” (体が変化している)
例: “He is really filling out these days.”
- (1) “fill out + 名詞” (書類・フォームなど)
フォーマル / カジュアル:
- 書類に記入する意味ではビジネスメールや日常会話ともに広く使用可能。
- 体型が変化するという意味合いは、ややカジュアル寄りの会話表現になります。
- 書類に記入する意味ではビジネスメールや日常会話ともに広く使用可能。
他動詞/自動詞:
- 句動詞としては、ほぼ他動詞的に目的語(フォームなど)を取るのが一般的。
- 体型が変化する意味合いでは自動詞的に使う例もあります。
- 句動詞としては、ほぼ他動詞的に目的語(フォームなど)を取るのが一般的。
5. 実例と例文
以下では、日常会話・ビジネス・学術的文脈の3パターンに分けて例文を示します。
日常会話での例文
- “Could you fill out this survey for me?”
- (このアンケートに記入してくれない?)
- (このアンケートに記入してくれない?)
- “I’ve been working out, and I can see I’m starting to fill out.”
- (運動をしているんだけど、体が絞まってきたのがわかるよ。)
- (運動をしているんだけど、体が絞まってきたのがわかるよ。)
- “Don’t forget to fill out the visitor’s log at the entrance.”
- (入口の来客記録に記入するのを忘れないでね。)
ビジネスでの例文
- “Please fill out the attached form and send it back by Friday.”
- (添付の書類にご記入のうえ、金曜日までにご返送ください。)
- (添付の書類にご記入のうえ、金曜日までにご返送ください。)
- “We require all new employees to fill out a tax form.”
- (新入社員の方には必ず税金関係の書類にご記入いただいています。)
- (新入社員の方には必ず税金関係の書類にご記入いただいています。)
- “Kindly fill out the questionnaire after the seminar.”
- (セミナー後にアンケートへのご協力をお願いいたします。)
学術的な文脈での例文
- “Participants are asked to fill out the consent form before the experiment.”
- (実験前に参加者には同意書の記入をお願いしています。)
- (実験前に参加者には同意書の記入をお願いしています。)
- “Researchers often require subjects to fill out detailed questionnaires.”
- (研究者は被験者に詳細なアンケートを記入してもらうことがよくあります。)
- (研究者は被験者に詳細なアンケートを記入してもらうことがよくあります。)
- “Please fill out the paper-based survey and submit it to the department office.”
- (紙ベースの調査票に記入して、学科事務室に提出してください。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- fill in (埋める)
- 「個々の空欄を埋める」ニュアンスが強い。「fill out」とほぼ同じ意味だが、イギリス英語では「fill in」の方が一般的。
- 「個々の空欄を埋める」ニュアンスが強い。「fill out」とほぼ同じ意味だが、イギリス英語では「fill in」の方が一般的。
- complete (完了させる)
- 「書類を完成させる」フォーマル度がやや高め。
- 「書類を完成させる」フォーマル度がやや高め。
- write in (書き込む)
- 「必要事項を書き入れる」より直接的に“書く”ことを強調。
- fill in (埋める)
反意語:
- leave blank (空欄のままにしておく)
- 「fill out」と対極にあり、「何も書かずに空欄にしておく」ことを示します。
- leave blank (空欄のままにしておく)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: [ˈfɪl aʊt]
- イギリス英語: [ˈfɪl aʊt]
- アメリカ英語: [ˈfɪl aʊt]
- 強勢 (アクセント):
- “fill” と “out” の両方に軽くアクセントが置かれるイメージですが、より強く “out” を意識して発音しても自然です。
- “fill” と “out” の両方に軽くアクセントが置かれるイメージですが、より強く “out” を意識して発音しても自然です。
- よくある発音ミス:
- “fill” が “feel” と混同されやすい。 “ɪ”(短い「イ」音)と “iː” (長い「イー」音) は別物です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “fill” を “fil” や “feel” と書き間違えないように注意。
- “fill” を “fil” や “feel” と書き間違えないように注意。
- 同音異義語:
- “fill” と “feel” は発音が似ているようで違うので、混乱しやすい。
- “fill” と “feel” は発音が似ているようで違うので、混乱しやすい。
- 試験対策 (TOEIC・英検など):
- ビジネス文書や日常動作に関する設問でしばしば登場。
- 「fill out a form」の表現は頻出するので覚えておくとよいです。
- ビジネス文書や日常動作に関する設問でしばしば登場。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “fill” は「満たす」のイメージ。そこに “out” が加わることで「外側まで空白を埋める」→ 用紙を全部埋める、と覚えましょう。
- 日本語の日常会話でも書類に記入するときには、「(隙間を)埋める」という言い回しを使うので、「書類・空欄を埋める」とリンクさせると覚えやすいです。
- フォームを埋め尽くすイメージで記憶すると自然に使えます。
以上が「fill out」の詳細な解説です。書類記入の意味と、体がふっくらする意味の両面を押さえておくと、会話で役立ちます。ぜひご活用ください。
【句動】(書類の空所など)に書き入れる,に記入する