take out
「take out」の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語(表記): take out
品詞: 句動詞(phrasal verb:「take(動詞)」+「out(副詞もしくは前置詞句の一部)」)
主な意味(英語・日本語)
- 「取り出す / to remove something from a place」
- 「連れて行く / to bring someone somewhere (e.g., on a date)」
- 「購入する(食べ物を持ち帰る)/ to buy food or drink for consumption elsewhere (takeaway)」
- 「申し込む(ローンや保険など)/ to arrange to get something officially, like a loan or insurance」
- (カジュアルな文脈で)「倒す / to defeat or kill someone (slangy in some contexts)」
「take out」とは、何かを「外に持ち出す・連れ出す」というニュアンスを持つ句動詞です。日常会話やビジネス、スラング的な意味まで幅広い場面で使われます。
活用形
- 原形: take out
- 現在形: take(s) out
- 過去形: took out
- 過去分詞形: taken out
- 現在分詞形: taking out
「take」は他にも、「taking (現在分詞)」「taken (過去分詞)」という形になります。一方「out」は副詞的に用いられ、形を変えません。
他の品詞例
- take (動詞): 「取る」
- takeaway (名詞): 「テイクアウトの食事」や「要点(ビジネスのプレゼンでの結論など)」
CEFRレベルの目安: B1(中級)
「take out」は基本動詞「take」に副詞「out」が組み合わさった句動詞で、多義的ではありますが、日常会話でよく登場するため、比較的早い段階(CEFRではB1程度)で学習されます。
2. 語構成と詳細な意味
- take: 「取る」を意味する基本動詞
- out: 「外へ、外に向かって」のニュアンスを持つ副詞や前置詞句として機能する要素
他の単語との関連性(派生語・類縁語など)
- take away:持ち帰る、取り除く
- fallout:放射性降下物・副産物(※「fall+out」の複合語)
- breakout:勃発、急増(※「break+out」の複合語)
「take out」は上記と同じように「動詞+副詞」で作られた句動詞です。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- take out the trash / garbage(ゴミを出す)
- take out a loan(ローンを組む)
- take out an insurance policy(保険に加入する)
- take out your wallet(財布を取り出す)
- take out money(お金を引き出す)
- take out the enemy(敵を倒す)※スラング的ニュアンス
- take out someone on a date(デートに連れ出す)
- take out a subscription(定期購読を申し込む)
- take out the dishes(食器を取り出す)
- take out a patent(特許を取得する)
3. 語源とニュアンス
語源
- take: 古英語「tacan」(北欧由来)からきており、「(手に)取る・持つ」という意味。
- out: 古英語「ūt」から派生し、「外へ」「外にある」という意味。
「take out」は「外へ持ち出す」という直観的なイメージが核になっています。
時代を経て、「ゴミを外に出す」「誰かを外へ(デートなどへ)連れ出す」「許可を得て何かを取り出す(お金、ローン、保険)」など、多様な比喩的用法が生まれました。
使用時の注意点とニュアンス
- カジュアルな場面: 「take out the trash」のような日常動作や「take out for dinner」のように気軽に使われます。
- ビジネス・フォーマル: 「take out a loan/insurance」に使うと、公式な手続きというニュアンスが出ます。
- スラング的用法: 「(敵を)やっつける」「倒す」の意味で「take out the target」と使う場合は、少し荒っぽい響きがあります。
- 書き言葉でも会話でもよく使われますが、場面や意味によってはカジュアルからフォーマルまで幅広い印象を与えられます。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞としての用法
- 「何かを取り出す」という意味で、目的語をとるのが一般的です。
- 例: “take out the trash” では “the trash” が目的語。
- 「何かを取り出す」という意味で、目的語をとるのが一般的です。
目的語の位置
- 「take out + 目的語」または「take + 目的語 + out」の形を取ることがあります。
- 例: “Take out the trash.” = “Take the trash out.”
- 「take out + 目的語」または「take + 目的語 + out」の形を取ることがあります。
文脈による意味の変化
- 同じ “take out” でも、文脈次第で「取り出す」「持ち帰る」「倒す」など異なる意味を持つ。
イディオムや一般的な構文
- “take someone out on a date” (人をデートに連れ出す)
- “take out the trash” (ゴミを外に出す)
- “take out a loan” (ローンを組む)
- “take out insurance” (保険に加入する)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“Could you take out the trash before you leave?”
- (出かける前にゴミを出してくれる?)
“I’m going to take out some cash from the ATM.”
- (ATMで現金を引き出してくるね。)
“Let’s just take out pizza tonight; I don’t feel like cooking.”
- (今夜はピザをテイクアウトしよう。料理する気になれないよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
“We decided to take out a loan to expand our business.”
- (事業拡大のためにローンを組むことにしました。)
“Don’t forget to take out insurance before launching the new product.”
- (新製品を発売する前に保険に加入するのを忘れないでください。)
“He took out the necessary documents from his briefcase and began the presentation.”
- (彼はブリーフケースから必要な書類を取り出して、プレゼンを始めました。)
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
“The researcher took out historical records from the archive to examine them.”
- (研究者はアーカイブから歴史的記録を取り出して調査した。)
“A patent can be taken out to protect innovative ideas and inventions.”
- (革新的なアイデアや発明を保護するために特許が取得されることがあります。)
“Students are advised to take out loans responsibly only if necessary.”
- (学生は必要な場合のみ責任をもってローンを組むよう推奨されています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- remove(取り除く)
- 例: “Remove the lid” (蓋を取る) → 「take out」は「外に持ち出す」ニュアンスが強いが、「remove」は単に「取り除く」イメージ。
- 例: “Remove the lid” (蓋を取る) → 「take out」は「外に持ち出す」ニュアンスが強いが、「remove」は単に「取り除く」イメージ。
- withdraw(引き出す)
- 例: “withdraw money from the bank” → 「take out money」も同じだが、「withdraw」はよりフォーマル・金融用語寄り。
- 例: “withdraw money from the bank” → 「take out money」も同じだが、「withdraw」はよりフォーマル・金融用語寄り。
- extract(抽出する)
- 例: “extract a tooth” (歯を抜く) → 「take out a tooth」とも言えるが、「extract」は専門的で硬い印象。
反意語
- put in(入れる), insert(挿入する) など
- “take out” が「取り出す」なら “put in” は「入れる」のニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /teɪk aʊt/
- イギリス英語: /teɪk aʊt/
アクセント:
- “take” の [teɪk] に強勢が置かれることが多いです。
- “out” の [aʊt] は短くまとまる感じで発音します。
よくある発音の間違い
- “take” を「テイク」と言ってしまいがちですが、実際は(アメリカ英語では)口を横に広げる感じで [teɪk]、のどをあまり締めず軽く「テイ(k)」とする感じです。
- “out” は口をやや大きく開けて「アウ(t)」と発音:「オウト」ではなく「アウト」に近いイメージ。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- 「take out」をひとつの単語として書いてしまう → 正しくは “take out” と分けて書く。
- 「take out」をひとつの単語として書いてしまう → 正しくは “take out” と分けて書く。
- 同音異義語との混同
- “take” は「テイク」、別の単語と混同することはあまりないが、「time out」など他の “out” 系表現と混乱しやすい。
- “take” は「テイク」、別の単語と混同することはあまりないが、「time out」など他の “out” 系表現と混乱しやすい。
- 試験対策での注意
- TOIECや英検などでは、多義的な意味を正しく文脈から判断する力が求められる。
- 特に「take out a loan」「take out insurance」などのビジネスシーンを想定した問題が出題されやすい。
- TOIECや英検などでは、多義的な意味を正しく文脈から判断する力が求められる。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “take out” = 「何か(someone / something)を外にtakeする」
- ゴミを外に持ち出す “take out the trash” が一番典型的なシーンで、そこから他の使い方も思い出せる。
- 頭の中で「外へ」持ち出すイメージを描くと、各種の意味(デート・持ち帰り・ローン申し込みなど)に紐づけやすい。
- 意味が多いので、フレーズでまとめて覚えるのがコツ。たとえば「take out a loan」「take out for dinner」「take out the trash」のように、いくつかの代表パターンをしっかり頭に入れておくと応用が利きます。
以上が「take out」の詳細な解説です。日常会話からビジネスシーンまで頻繁に登場するので、文脈と共に使い方をしっかり押さえておきましょう。
【句動】を取り出す
を招待する,を連れて行く