最終更新日:2024/06/13
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元となった辞書の項目

get out

出る, ...から出す,から逃げ出す《of ...》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: get out

品詞: 句動詞 (phrasal verb)


  • 英語の意味:

    1) to leave or exit a place (e.g., “I want to get out of the house.”)

    2) to remove something from somewhere (e.g., “Can you get the book out of the box?”)

    3) (情報・ニュースなどが)外部に漏れる、広まる (e.g., “The news finally got out.”)


  • 日本語の意味:

    1) 場所から出る、抜け出す

    2) 取り出す、取り除く

    3) (情報・うわさなどが)広まる、漏れる


「get out」は、「出る」「外に出す」「外に広まる」といったニュアンスをもつ句動詞です。口語的に「出て行け!」と命令形で使われたり、「やめる」「抜け出す」のように比喩的にも使われます。

活用形


  • get (原形)

  • got (過去形)

  • got / gotten (過去分詞)

    ※アメリカ英語では過去分詞に 「gotten」 を使うことが多いですが、「got」 も使われます。

他の品詞への変化例


  • get (動詞) ⇒ “getter” (名詞) という形も英語には存在しますが、日常的にはあまり使われません。

  • “get” は多くの副詞や前置詞とくっついて句動詞になります (例: get in, get over, get along)。

CEFR レベル: B1 (中級)

「get」は非常によく使う動詞ですが、複数の前置詞や副詞と組み合わせることで意味が多彩になります。B1レベルでも習得しておくとコミュニケーションの幅が広がります。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • “get” + “out”

    • “get” は「得る」「到達する」「移動する」など多くのコア意味を持ち、前置詞や副詞と組み合わせると意味が多様化します。

    • “out” は「外へ」「外への方向」を示す副詞/前置詞です。


  • 他の単語との関連性:


    • “get away” (逃げる、離れる)

    • “get in” (中に入る)

    • “get off” (降りる)

    • “get over” (乗り越える)

    • “get through” (通り抜ける、やり遂げる)

      など、同じ “get” を用いた句動詞が多数存在します。


  • よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


    1. get out of bed 「ベッドから出る」

    2. get out of the car 「車から降りる」

    3. get out of trouble 「トラブルから抜け出す」

    4. get out of debt 「借金を免れる」

    5. get out of a contract 「契約から抜け出す」

    6. get out safely 「安全に出る/脱出する」

    7. get out your notebook 「ノートを取り出す」

    8. get out the vote 「投票を呼びかける」

    9. the secret got out 「秘密が漏れた」

    10. the word (news) got out 「うわさ(ニュース)が広まった」



3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • “get” は中英語 (Middle English) の “geten” に由来し、「得る」「獲得する」という意味がありました。

    • “out” は古英語 (Old English) の “ūt” に由来し、「外へ」という意味を持ちます。

    • 中世以降、英語で前置詞や副詞を動詞と組み合わせる句動詞が増え、その一つが “get out” です。


  • ニュアンス・使用上の注意:


    • 「Get out!」は命令形かつカジュアルというより少し強め・乱暴な響きがあります。「出ていけ!」というイメージです。

    • 「I want to get out more. (もっと外に出て気分転換したい)」など、カジュアルな会話でよく使われます。

    • ニュースや情報に対して “get out” を使うと、「漏れる、広まる」というニュアンスです。

    • フォーマルな文書では「exit」「leave」「be disclosed」などに置き換えられることもありますが、日常的には “get out” のほうが自然です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 句動詞 (Phrasal Verb):


    • 主に 自動詞的にも 他動詞的にも使われます。

    • 自動詞: “I want to get out.” (私は外に出たい)

    • 他動詞: “Get the book out.” (その本を取り出して)


  • 一般的な構文やイディオム:


    1. “Get out of (something)”: 何かから抜け出す・避ける


      • 例: “He wants to get out of doing his chores.” (彼は雑用をするのを避けたい)


    2. “Get out!”: (命令形で) 出て行け!

    3. “Get the word out”: 情報を広める


  • フォーマル/カジュアル:


    • 会話的: “Just get out of here.” (相手を追い払うようなきつい表現)

    • ビジネス / 少しフォーマル: “We need to get out of this agreement.” (契約から抜け出す必要がある)



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3文)


  1. “I really need to get out of the house and get some fresh air.”

    (本当に家から出て新鮮な空気を吸わないと。)


  2. “Hey, get out of my room! I need some privacy.”

    (ちょっと、私の部屋から出てよ! プライバシーが欲しいの。)


  3. “Let’s get out for a walk before it starts raining.”

    (雨が降り始める前に散歩に行こうよ。)


ビジネスでの例文 (3文)


  1. “We need to get out of this contract without causing any legal issues.”

    (法的問題を起こさずにこの契約から抜け出す必要があります。)


  2. “Could you get out the financial reports for the meeting?”

    (会議用に財務報告書を取り出してもらえますか?)


  3. “Our goal is to get out all relevant data to stakeholders as soon as possible.”

    (できるだけ早く、関連するデータをすべての利害関係者に提供することが私たちの目標です。)


学術的な場面での例文 (3文)


  1. “Researchers must get the raw data out before drawing any conclusions.”

    (研究者は結論を出す前に、生のデータを明らかにしなければなりません。)


  2. “It’s essential to get out of conventional thinking in order to find innovative solutions.”

    (革新的な解決策を見つけるためには、従来の考え方から抜け出すことが不可欠です。)


  3. “Once the information got out, other scholars began to investigate further.”

    (情報が広まると、他の学者たちがさらに調査を始めました。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. “leave” (去る)

    2. “exit” (退出する)

    3. “depart” (出発する、離れる)

    4. “escape” (逃げる、脱出する)

    5. “pull out” ((状況などから)手を引く)


例: “I want to leave the party.” は単に「パーティーを去りたい」。

“I want to get out of the party.” は「パーティーの雰囲気から抜け出したい」というカジュアルなニュアンス。


  • 反意語 (Antonyms)


    1. “enter” (入る)

    2. “come in” (中に入ってくる)

    3. “remain” (とどまる)


例: “I decided to remain inside.” (中にとどまることにした) は “get out” の反対のイメージです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ɡet aʊt/

  • アクセント:


    • “get” のまま軽く発音し、“out” の “aʊ” をしっかり口を開いて発音します。


  • アメリカ英語 (AE) とイギリス英語 (BE):


    • AE: /ɡɛt aʊt/(“t” の音が強め、またはやや弾かれる音になることも)

    • BE: /ɡet aʊt/(“t” をはっきりと発音)


  • よくある発音ミス:


    • “get” を “git” と誤って発音したり、 “out” の二重母音 “aʊ” を曖昧に発音してしまうなど。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “get out” を “getout” と続けて書かないように注意。

  • 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、got out (過去形) と混乱しないように。

  • “go out” との混同: “go out” は「(外へ)出かける」、 “get out” は「(何かを)抜け出す、取り出す」、命令形では「出ていけ」。少しニュアンスが異なります。

  • 試験対策: TOEICや英検などでも、句動詞を問う問題が出ることが多いです。“get out of ~” など構文ごと覚えておくと役立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “get” = 「得る・到達する・移動する」+ “out” = 「外へ」 → 「外へ移動する、抜け出す」の感覚

  • 覚え方: “Get out!” (映画やドラマなどでしばしば耳にするフレーズ) として音ごとインプットしておく。

  • 勉強テクニック: “get” に前置詞・副詞を付けて広がる句動詞のパターン表を作り、場面ごとの例文と一緒に覚えると効果的。


以上が “get out” の詳細解説です。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使える句動詞なので、ぜひ構文とニュアンスをしっかり押さえてみてください。

意味のイメージ
get out
意味(1)

出る, ...から出す,から逃げ出す《of ...》

頻出句動詞150 / 英英選択問題 / 句動詞⇨英定義

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