元となった辞書の項目
grow up
解説
1. 基本情報と概要
単語: grow up
品詞: 句動詞 (Phrasal Verb)
CEFR レベルの目安: B1(中級)
意味(英語): to gradually become an adult; to mature.
意味(日本語): 大人になる、成長する、成熟する。
子どもが徐々に成長していき、大人としての自覚や責任感を持つようになる、というニュアンスのフレーズです。日常会話でも頻繁に使われます。
活用形:
- 動詞 “grow” の変化
- 現在形: grow
- 過去形: grew
- 過去分詞形: grown
- 現在形: grow
- 「grow up」は主に進行形や過去形で使われます
- 例: I grew up in Tokyo.(私は東京で育ちました)
- 例: I’m growing up so fast!(私はとても速く成長しているよ)
- 例: I grew up in Tokyo.(私は東京で育ちました)
他の品詞形:
- 「grown-up」(形容詞/名詞): 大人の、大人(名詞として「大人」)
- 例: a grown-up man(大人の男性)
- 例: He is a grown-up now.(彼はもう大人だ)
- 例: a grown-up man(大人の男性)
2. 語構成と詳細な意味
- “grow”: 主に「成長する」「大きくなる」を意味する動詞。
- “up”: 方角や上向きを示す副詞。ここでは「完全に」「すっかり」といったニュアンスをもたらします。
- 「grow」+「up」で、「成長して成人になる」という比喩的な意味を持つ句動詞になります。
関連語句や派生語
- “growth” (名詞): 成長
- “grown-up” (名詞・形容詞): 大人/大人の
- “grow out of”: (成長して)〜が着られなくなる、(習慣などを)しなくなる
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- grow up fast – 速く成長する
- grow up together – 一緒に育つ
- grow up in (somewhere) – (どこそこ)で育つ
- watch someone grow up – (誰か)の成長を見守る
- encourage someone to grow up – (誰か)に早く大人になるよう促す
- never really grew up – 本当の意味で大人にならなかった
- grow up mentally – 精神的に成長する
- grow up physically – 肉体的に成長する
- grow up with difficulties – 困難の中で育つ
- grew up poor / grew up wealthy – 貧しい/裕福な環境で育った
3. 語源とニュアンス
- 語源: “grow” は古英語の “grōwan” に由来し、本来は「植物や生物が自然に大きくなる」ことを意味します。そこに副詞 “up” が加わり「成長して上向きに大人になる」イメージを表すようになりました。
- ニュアンス: 親しみやすい日常表現ですが、「もう少し大人になりなよ」というようにやや厳しいトーンでも使われることがあります。
- 使用時の注意:
- 「Grow up!」と命令形で言うと、「いい加減に大人になれよ」「子供っぽいふるまいをやめろ」という少しきつめの意味合いになります。
- 日常的・カジュアルな場面ではよく使われますが、フォーマルな文章では別の表現(例えば “become an adult”)を使うことも多いです。
- 「Grow up!」と命令形で言うと、「いい加減に大人になれよ」「子供っぽいふるまいをやめろ」という少しきつめの意味合いになります。
4. 文法的な特徴と構文
- 句動詞(自動詞的な使い方): “grow up” は目的語をとらず、誰が成長するかを主語で示します。
- 例: She grew up in Los Angeles. → 主語 “She” が成長してLos Angelesで育ったという意味。
- 例: She grew up in Los Angeles. → 主語 “She” が成長してLos Angelesで育ったという意味。
- 他動詞的用法はない: “grow up”(句動詞)自体に目的語はとりません。
- イディオム的表現:
- “grow up to be 〜”: 成長して〜になる
- 例: He grew up to be a famous singer.(彼は成長して有名な歌手になった)
- “grow up to be 〜”: 成長して〜になる
5. 実例と例文
ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈などで使える例文をそれぞれ3つずつ示します。
日常会話
- “I grew up in a small town, so I love quiet places.”
(小さな町で育ったから、静かな場所が大好きなんだ。) - “You need to grow up and take responsibility for your actions.”
(少し大人になって、自分の行動に責任を持ったほうがいいよ。) - “Did you grow up with siblings?”
(兄弟姉妹と一緒に育ったの?)
ビジネス
- “As our company grows up, we should establish a more professional culture.”
(当社が成長するにつれ、よりプロフェッショナルな企業文化を確立する必要があります。) - “The founder grew up in a family of entrepreneurs, which influenced his business mindset.”
(創業者は起業家一家で育ったため、そのビジネスマインドにも影響を受けました。) - “When employees grow up in a supportive environment, they become more productive.”
(サポート体制のある環境で従業員が成長すると、より生産性が高まります。)
学術的な文脈
- “Children who grow up reading frequently tend to develop stronger cognitive skills.”
(幼少期によく本を読む子どもは、認知スキルがより強く発達する傾向があります。) - “Researchers study how individuals grow up in different socioeconomic backgrounds to analyze educational outcomes.”
(研究者たちは、社会経済的背景が異なる環境で育つ個人を調査し、教育成果を分析します。) - “The psychological impact of how one grows up can shape adult behavior significantly.”
(どのように育ったかという心理的影響は、大人になってからの行動に大きく影響を及ぼします。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- mature (マチュア)
- 「成熟する」の意。主に精神面での成長を強調する。 “Grow up” よりもフォーマルに感じられる場合が多い。
- 「成熟する」の意。主に精神面での成長を強調する。 “Grow up” よりもフォーマルに感じられる場合が多い。
- develop (ディヴェロップ)
- 「発達する、発展させる」。身体的・精神的・能力的など幅広い成長を指すが、たとえばスキルやアイデアが「発展する」ニュアンスでも使われる。
- 「発達する、発展させる」。身体的・精神的・能力的など幅広い成長を指すが、たとえばスキルやアイデアが「発展する」ニュアンスでも使われる。
- come of age (カム・オブ・エイジ)
- 「成人になる、法律上の成人年齢に達する」。よりフォーマルで比喩的表現としても使用。
反意語
- 「grow up」の直接の反意語はあまりありませんが、「remain childish」(子どもっぽいままでいる)「stay immature」(未熟なままでいる)などが対照的なイメージとして挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ɡroʊ ʌp/
- イギリス英語: /ɡrəʊ ʌp/
- アメリカ英語: /ɡroʊ ʌp/
- 強勢の位置: “grow” に強勢が置かれやすいです。
- 発音の違い:
- アメリカ英語は “grow” の母音が /oʊ/ に近い音。
- イギリス英語は “grow” の母音が /əʊ/ に近い音。
- アメリカ英語は “grow” の母音が /oʊ/ に近い音。
- よくある間違い: “grow” の「グロー」の部分を短く発音して “gro up” のようにならないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “grow” を “grou” や “groe” と書き間違えるケース。
- 同音異義語との混同: 同じ音ではないが、動詞 “glow”(輝く)と混同しやすい学習者もいるので注意。
- TOEIC・英検での出題傾向: 「どこで育ったか」「いつ大人になったか」といった文脈の読解問題や会話文の穴埋め問題でよく使われます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: “grow” は「成長する」、そこに “up” が加わって「上に+完全に」といったニュアンスが加わり、子どもから大人への変化を表すイメージで覚えると良いでしょう。
- 勉強テクニック:
- “grow up” の例文を自分の経験に結びつけて覚えると記憶しやすいです。
- たとえば “I grew up in 〇〇” のように、自分の生い立ちと関連づけると自然と馴染みます。
- “grow up” の例文を自分の経験に結びつけて覚えると記憶しやすいです。
「grow up」は日常的に使われる重要な句動詞です。自分や友人の経験、子どもの頃の思い出などを語る際に非常に便利なので、ぜひ積極的に使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
【句動】成長する