最終更新日:2025/12/02
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元となった辞書の項目

take up

(特定の量の時間や労力など)を使う / を議論する,を対処する / (喜びのために)を始める / を取り上げる,を上げる/(時間・場所など)を占める

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解説

1. 基本情報と概要

英単語(フレーズ): take up

品詞: 句動詞 (phrasal verb)

主な意味(英語):


  1. to begin or start (something, such as a hobby or activity)

  2. to occupy or fill (space or time)

  3. to accept or adopt (an idea, offer, or challenge)

主な意味(日本語):


  1. (趣味や活動を)始める

  2. (空間や時間を)占める

  3. (提案や挑戦などを)受け入れる、引き受ける

「take up」は、たとえば「新しい趣味を始める」や「場所をとる」などの文脈で使われる句動詞です。「何かを自分の中に取り入れる」ニュアンスがあり、相手が提案したものや挑戦を「引き受ける」という意味合いも持ちます。

活用形:


  • 原形: take up

  • 三人称単数現在形: takes up

  • 過去形: took up

  • 現在分詞・動名詞: taking up

  • 過去分詞: taken up

「take」は動詞で、そこに副詞(up)がついて句動詞となっています。もし「take」がほかの副詞や前置詞と組み合わされば、「take on」「take off」「take in」など別の意味になる別の句動詞を作ります。

CEFRレベルの目安: B1(中級)

・日常会話でよく登場する句動詞であり、中級レベルの学習者が比較的早めに覚える表現です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • take: 「取る」「持っていく」などを意味する動詞

    • up: 副詞として「上に」「上方へ」「占める」ニュアンスを与える


  • 関連する他の句動詞(派生):


    • take on(引き受ける・雇う)

    • take off(離陸する・脱ぐ)

    • take in(取り入れる・(人を)泊める)

    • take out(取り出す・外へ連れ出す)


  • よく使われるコロケーション/関連フレーズ 10選 (日本語訳付き):


    1. take up space(場所を取る)

    2. take up time(時間を取る)

    3. take up a hobby(趣味を始める)

    4. take up a challenge(挑戦を受ける)

    5. take up an offer(申し出を受ける)

    6. take up residence(居を定める)

    7. take up arms(武器を取る=武力を行使する)

    8. take up a position(ポジションにつく/役職につく)

    9. take up sewing(裁縫を始める)

    10. take up golf(ゴルフを始める)



3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「take」は古英語の“tacan(取る)”に由来するとされ、スカンジナビア語からの影響も受けています。「up」は方向・上昇を指す副詞ですが、句動詞になった際には単に「始める」「取りかかる」「(空間を)占める」といった抽象的意味も表します。

  • 歴史的な使われ方: 中世英語の時代から「take up」は「拾い上げる」「取り上げる」という文字通りの意味で使われてきましたが、時間を占める、興味を持って始めるなどの意味が徐々に広がりました。

  • 使用時のニュアンス:


    • カジュアルな会話からビジネスシーンまで幅広く使われます。

    • 「始める」感が強いので、よく「new hobby」や「project」と組み合わさりやすいです。

    • 「空間や容量を占める」という場合は、やや直接的なニュアンスとなります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント:


    • 「take up + 名詞」を目的語に取り、他動詞的に使います。

    • 分離可能な句動詞なので、目的語が代名詞(it, themなど)のときは必ず「take it up」のように「代名詞」を動詞と副詞の間に置きます。

    • × I took up it.

    • ○ I took it up.


  • 一般的な構文例:


    1. S + take up + 名詞(趣味や活動): I took up painting last year.

    2. S + take + 代名詞 + up: I took it up to relieve stress.

    3. It + take up + space/time: This sofa takes up too much space.


  • フォーマル / カジュアル:


    • 日常会話: 「I want to take up yoga.」

    • ビジネスやフォーマル: 「We should take up the matter at the next meeting.」のように使われることがある

    • ただし「あらたまった文書」よりは比較的口語的なニュアンスが強い



5. 実例と例文

A. 日常会話での例文


  1. “I’ve decided to take up jogging to get in shape.”

    (体を鍛えるためにジョギングを始めることにしたよ。)


  2. “My sister took up painting during the lockdown.”

    (姉はロックダウン中に絵を描き始めたよ。)


  3. “That couch takes up too much space in the living room.”

    (そのソファ、リビングの場所を取りすぎるよ。)


B. ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to take up this issue at the next board meeting.”

    (次回の取締役会でこの問題を取り上げる必要があります。)


  2. “I took up the opportunity to lead the new project.”

    (私は新しいプロジェクトを率いる機会を引き受けました。)


  3. “These tasks won’t take up too much time if we plan efficiently.”

    (うまく計画を立てれば、これらの仕事はあまり時間をとりません。)


C. 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “The researcher took up the challenge of exploring unexplored data sets.”

    (その研究者は未踏のデータセットを探求するという課題に取り組んだ。)


  2. “He took up the debate regarding social policy reforms.”

    (彼は社会政策改革に関する議論に乗り出した。)


  3. “This matter was taken up by several experts in the field.”

    (この問題は、その分野の専門家たちによって取り上げられた。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms):


    1. begin(始める)

    2. start(開始する)

    3. engage in((活動などを)行う)

    4. occupy((空間を)占める) - 「場所を取る」という意味合いで類義


例:


  • “I began painting last year.”(昨年絵を描き始めた)

  • “I started a new hobby recently.”(最近新しい趣味を始めた)


    • 反意語 (Antonyms):


  • give up(やめる)


  • quit(辞める)


  • abandon(放棄する)


例:


  • “He gave up painting after a few months.”(数か月後に絵をやめてしまった)


    • ニュアンスや使い方の違い:


  • 「take up」は「新しく取り組む」という前向きなイメージ。


  • 「begin」「start」はより汎用的で文脈を選ばず使える。


  • 「occupy」は物理的に場所をふさぐイメージが強い。


  • 反意語のいずれも「やめる・途中放棄する」ニュアンスを帯びる。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /teɪk ʌp/

  • アクセント: 「take」のほうに強勢が置かれます(TAKE up)。

  • アメリカ英語/イギリス英語: 基本的に同じですが、/teɪk/ の母音のニュアンスが地域によってわずかに変わる程度です。

  • よくある発音ミス: 「take」の /eɪ/ を短く発音してしまうこと。しっかりとやや長めの二重母音 /eɪ/ を意識しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 短い動詞なのでスペルミスはあまり多くありませんが、句動詞として「takeup」と続けて書いてしまうミスに注意。正しくは「take up」です。

  • 混同しやすい他の句動詞:


    • take on(引き受ける/対峙する)

    • take off(離陸する/脱ぐ)

    • take in(取り入れる/理解する)

    • それぞれ意味が異なるので注意が必要です。


  • TOEIC・英検などの試験対策: 句動詞問題は頻出です。“take up something”が「(空間や時間を)占める」「~を始める」という意味で出題されやすいので、どちらの意味も習得しておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「撮る(取る)+上へ」というイメージ: 「上に持ち上げる」→「拾い上げて採用する」→「新しく始める」や「スペースを取る」といった思考の流れでイメージすると覚えやすいです。

  • 「up」は“意欲的に何かを取り入れる”ポジティブなニュアンスが出やすいので、何か始めるにふさわしい表現と覚えると良いでしょう。

  • スペリングに自信がない場合は「take」+「up」を必ず分けて書く練習をすると混乱しにくいです。

以上が「take up」の詳細な解説です。特に「新しい趣味や活動を始める」文脈は日常会話で頻出なので、ぜひ覚えておくと便利です。

意味のイメージ
take up
意味(1)

(特定の量の時間や労力など)を使う 、占める

意味(2)

を議論する,を対処する

次の会議でこの問題を議論しましょう。

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意味(3)

(喜びのために)を始める

趣味として絵を始めることに決めました。

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意味(4)

を取り上げる,を上げる

先生は次の授業で環境保全の話題を取り上げることにしました。

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頻出句動詞150 / 和訳 / 4択問題

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