最終更新日:2025/11/18

an unexpected difference between two things that needs to be explained

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元となった辞書の項目

discrepancy

名詞

〈U/C〉《...との》不一致, ズレ《between ...》

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この2つの報道には食い違いがある。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: discrepancy

品詞: 名詞 (noun)

CEFR レベル: B2(中上級)


  • B2:中上級 … 知識の幅が広がり、抽象的な話題も扱えるレベルです。

英語の意味: an inconsistency or difference between two or more facts, figures, or claims

日本語の意味: 矛盾、不一致、食い違い

簡単に言うと、事実や数字、主張に食い違いや不一致がある状態を表す名詞です。相手との言い分の違いやデータの差異を指摘するときに使います。「食い違いがあるよ」というときに便利な単語です。

活用形


  • 単数形: discrepancy

  • 複数形: discrepancies

品詞の変化例


  • 形容詞形: discrepant (「相違している」「矛盾している」)

    例: There are discrepant reports on this matter. (この件については矛盾する報告がある)


2. 語構成と詳細な意味

discrepancy はラテン語由来の単語で、以下の要素に分けられます。


  • dis-: 「分離」「逆」「否定」などを示す接頭語

  • -crep-: ラテン語で「鳴る」「音を立てる」(crepare) を意味する語幹

  • -ancy: 名詞を作る接尾語

直訳すると何かが「食い違って音を立てる」ようなイメージで、互いに噛み合わない感覚を表しています。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. a discrepancy between A and B

    (A と B の間の不一致)

  2. resolve a discrepancy

    (不一致を解消する)

  3. find a discrepancy

    (不一致を見つける)

  4. notice a discrepancy

    (不一致に気づく)

  5. explain the discrepancy

    (不一致の理由を説明する)

  6. significant discrepancy

    (著しい食い違い)

  7. minor discrepancy

    (些細な食い違い)

  8. accounting discrepancy

    (会計上の不一致)

  9. data discrepancy

    (データの不一致)

  10. apparent discrepancy

    (見かけ上の不一致)


3. 語源とニュアンス

語源

ラテン語の「discrepare(バラバラに鳴る、調和しない)」から来ています。もともとは「音が合わない」というイメージがあり、そこから転じて「一致しない」「矛盾している」という意味になりました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「意見や数字、事実などが合わない」状況を指すフォーマルな表現です。

  • カジュアルな日常会話では「difference」や「inconsistency」で代用されることもあります。

  • ビジネスや学術的文脈でよく使われ、「きちんとチェックしたら合わない点があった」を強調したいシーンに適しています。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 (countable noun)

    複数形は discrepancies となり、「複数の食い違い」を示します。

  • 一般的には「there is a discrepancy between X and Y」の形で使われます。

  • フォーマルな文書やビジネス文書での使用が多いですが、日常会話でも使われることがあります。

例:


  • There is a discrepancy between the reported numbers and the actual figures.

  • The discrepancies in the data need to be addressed.


5. 実例と例文

日常会話 (3例)


  1. “I noticed a discrepancy between what you said yesterday and what you’re saying now. Could you clarify?”

    (昨日言ったことと今言っていることに食い違いがあるように思うんだけど、説明してくれる?)


  2. “There seems to be a discrepancy in the schedule. Let’s double-check the times.”

    (スケジュールに食い違いがあるみたい。時間をもう一度確認しよう。)


  3. “I found a small discrepancy in the bill. Could you check it for me?”

    (お会計に少し食い違いがあったんだけど、確認してもらえる?)


ビジネス (3例)


  1. “We need to investigate the discrepancy in the monthly sales data before presenting the report.”

    (レポートを提出する前に、月次販売データの食い違いを調査する必要があります。)


  2. “The accountant noticed a discrepancy in the budget allocation.”

    (会計士が予算の割り当てに食い違いがあることに気づきました。)


  3. “If there’s any discrepancy between the contract terms and our internal policies, please let me know immediately.”

    (契約条件と社内方針の間に何か食い違いがあったら、すぐに教えてください。)


学術的な文脈 (3例)


  1. “The study revealed a discrepancy between the theoretical model and the observed results.”

    (その研究は、理論モデルと観測結果の間に食い違いがあることを明らかにした。)


  2. “A statistical discrepancy in the survey data suggests a sampling error.”

    (アンケートデータにおける統計上の不一致は、サンプリングエラーを示唆している。)


  3. “Researchers are trying to reconcile the discrepancy in the experimental outcomes.”

    (研究者たちは実験結果の食い違いを解消しようとしている。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. difference(違い)


    • 一般的な「違い」を表す最も基本的な単語。


  2. inconsistency(矛盾)


    • 矛盾点を示す単語で、理論やデータ、発言などが一致しないことを表す。


  3. conflict(対立)


    • 対立・衝突と思考や意見のズレを示す。やや感情的な響きがある。


  4. mismatch(不釣り合い)


    • 大きさや性質などが合わないニュアンスを表す場合に使う。


反意語 (Antonyms)


  1. agreement(合意、一致)

  2. consistency(一貫性)

  3. harmony(調和)

使い方の違い


  • discrepancy は「(事実や数字など) 具体的な食い違い」を指し、フォーマル度が高めです。

  • difference は最も一般的な「違い」を指し、より広い範囲で使えます。

  • inconsistency は矛盾の度合いや指摘感が強めで、論理や議論に関して使われることが多いです。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA): /dɪˈskrep.ən.si/


  • アクセントは skrep の部分 (第2音節)「dɪ-SKREP-ən-si」に置かれます。

  • アメリカ英語 (AE) とイギリス英語 (BE) ともに大きな違いはありませんが、/ə/ の発音が若干異なる場合があります。

  • “i” の音を弱く発音しやすいので、「ディスクレプンシー」のように聞こえることがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミスに注意: 言いやすい割に、綴りが「disc*r*epancy」となるため、r を入れ忘れたりする間違いが多いです。

  • “discrep*e*ncy” の e を a や i と混同しないように気をつけましょう。

  • 意味合いとして「単なる相違」と「論理的な矛盾」のどちらにも使えますが、フォーマルなニュアンスがあります。日常会話で多用しすぎると、やや堅苦しく聞こえる場合があります。

  • 資格試験 (TOEIC・英検など) でも、ビジネスレターやデータ確認に関する読解問題やリスニングで「不一致を報告する」シチュエーションに出る可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 音で覚える: “ディスクレ” (disc + rep + ancy) と区切ると、スペルの並びがイメージしやすいかもしれません。

  • イメージ: グラフや数字を見たときに「なぜか一本だけグラフが跳ねていて、合わない部分がある」イメージをすると覚えやすいです。

  • 「音が食い違う」でラテン語の「discrepare」(歯車が合わずにガリガリいうイメージ) だと考えると、意味を思い出しやすくなります。

「discrepancy」はビジネスや学術的に非常に便利な単語なので、異なる数字や事実を指摘したいときに使ってみてください。

意味のイメージ
discrepancy
意味(1)

(…との)相違,不一致,食い違い《+between+

TOEIC英単語(TSL)/ 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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