最終更新日:2025/11/20
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元となった辞書の項目

authentic

形容詞

信頼できる, 確かな / 本物の, 本当の,本格的な, 模写ではない

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このレストランは本格的なイタリア料理を提供しています。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: authentic

品詞: 形容詞 (adjective)

活用形の例:


  • 原形: authentic

  • 比較級: more authentic

  • 最上級: most authentic

基本的な意味(英語): genuine, real, not fake or copied

基本的な意味(日本語): 本物の、真正の、信頼できる

「authentic」は、「本当にそうである」「誠実で疑う余地がない」というニュアンスを持った形容詞です。「本場の味」や「本当の~らしさ」を表すときにも使われます。

CEFRレベルの目安:


  • B2(中上級): 少し難しく感じるかもしれませんが、ニュースやビジネスシーンでも頻繁に出てくるため、このレベルで習得が望ましい単語です。

他の品詞形例:


  • 名詞: authenticity(真正さ、信頼性)

  • 副詞: authentically(本物らしく、本当に)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語 (prefix): 特になし

  • 語幹 (stem): 「authent-」

  • 接尾語 (suffix): 「-ic」 (形容詞を作る接尾語)

“authentic” は「authority(権威)」「author(作成者)」などと同様の語根 “auth-”(「本当の」「権威ある」)を含んでいます。

関連語や派生語


  • authenticity (名詞) : 本物であること、真正さ

  • authenticate (動詞) : 本物かどうかを証明する

  • inauthentic (形容詞) : 本物ではない、偽りの

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. authentic food (本場の料理)

  2. authentic experience (本物の体験)

  3. authentic style (本物のスタイル)

  4. authentic voice (真の声、真意がこもった声)

  5. authentic self (自分らしさ、本来の自分)

  6. authentic document (真正な文書)

  7. authentic approach (本物のやり方、正しいアプローチ)

  8. authentic replica (本物に忠実な複製)

  9. authentic ingredients (本物の食材)

  10. authentic craftsmanship (本場の職人技)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語の “authenticus” とギリシャ語の “authentikos” に由来し、「権威ある」「真正の」という意味を持ちます。これはさらに “authentēs”(正統の保有者、信頼できる人)から派生しています。

歴史的変遷:


  • 古くは文書の真正性を表す際によく使われ、後に人物の誠実さや物事の本質を指すように拡張されてきました。

使用時の注意点 / ニュアンス:


  • 「authentic」はややフォーマル寄りで、文章やスピーチでよく用いられます。

  • 口語では「real」や「genuine」でも通じますが、「authentic」は「雰囲気や伝統と合致するほどの本物らしさ」というニュアンスを強調するときによく使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「authentic」は形容詞なので、名詞を修飾したり、補語として使われます。

  • 例: “This is an authentic Japanese sushi restaurant.” (名詞「restaurant」を修飾)

イディオムや定型表現:


  • “keep it authentic” : 「誠実さを保つ」「偽りなく進める」のような意味で、インフォーマル・口語寄りに使われる場合あり。

使用シーン:


  • 日常会話でも耳にしますが、ビジネスや観光、文化紹介の文脈でもよく使われます。

  • フォーマル度合い: カジュアル → “real” / “genuine” < “authentic” (フォーマル)


5. 実例と例文

① 日常会話シーン


  1. “I really want to try some authentic Italian pizza tonight.”

    (今夜はどうしても本場のイタリアンピザを食べてみたいんだ。)

  2. “Her accent sounds authentic; she definitely grew up there.”

    (彼女のアクセントは本物っぽい。絶対あの地域で育ったんだろうね。)

  3. “He always stays true to himself and speaks in an authentic manner.”

    (彼はいつも自分に正直で、本音で話してるよ。)

② ビジネスシーン


  1. “Our clients appreciate an authentic brand story that resonates with them.”

    (クライアントは自分たちに共感できる本物のブランドストーリーを求めています。)

  2. “We need to ensure our product design is authentic and not a copy.”

    (私たちの製品デザインがオリジナルでコピーでないことを保証しなければなりません。)

  3. “The company’s success lies in its commitment to delivering authentic value.”

    (その企業の成功は、本物の価値を提供し続ける姿勢にあります。)

③ 学術・専門的な文脈


  1. “Authentic assessment methods allow educators to evaluate real-world skills.”

    (真正の評価手法は、教育者が実社会で使うスキルを評価することを可能にします。)

  2. “His research provides authentic data on the environmental impact.”

    (彼の研究は環境への影響に関する信頼できるデータを提供しています。)

  3. “Authentic leadership theory emphasizes being genuine and transparent.”

    (本物のリーダーシップ理論は、誠実さと透明性を重視しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. genuine (本物の): 物や感情などが偽りなく本当であることを強調


    • 例: “He gave me a genuine smile.” (心からの微笑みだった)


  2. real (本当の / 実際の): もっとカジュアルに「偽りのない状態」を表す


    • 例: “This bag is made of real leather.” (このバッグは本物の革でできている)


  3. actual (現実の / 実際の): 状況が理論上ではなく、事実であることを指す


    • 例: “The actual cost was higher than we expected.” (実際の費用は予想より高かった)


反意語 (Antonyms)


  1. fake (偽物の)

  2. counterfeit (偽造された)

  3. phony (でたらめな、いんちきの)

「authentic」が「真正さ」を意味するのに対し、これら反意語は「偽り」「本物ではない」ニュアンスを強調します。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /ɔːˈθɛn.tɪk/ または /ɑːˈθɛn.tɪk/

  • イギリス英語: /ɔːˈθen.tɪk/

アクセント(強勢)の位置:


  • “au-THEN-tic” の “THEN” の部分に強勢が置かれる

発音の違い:


  • アメリカ英語では “au” の音が /ɑː/ に近くなる地域もありますが、基本的に両国で通じます。

  • “th” の発音を舌先を前歯の間に軽く置いて発音しないと “s” や “f” に似た音になってしまうことがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “authentic” は “au” の後に “th” が続く点でつづりを間違えやすい。

  2. 同音異義語: 直接の同音異義語は少ないですが、“author” (著者) との混同に注意。

  3. 試験での出題傾向: TOEICや英検などで「本場の~」や「信頼できる~」といった文脈の語彙問題に出る可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “authentic” と “author” は語源を共有し、「本当の権威者」というイメージがあるため、文字通り「ちゃんと裏付けがあるくらいの本物」と覚えるとよいでしょう。

  • スペリングで “authentic” の “th” と “t” が二つある点を意識して、語根に “then” が隠れているイメージで記憶に残しやすくなります。

  • 「オーセンティックなレストラン」など日本語でも「オーセンティック」というカタカナ表現を時々耳にしますので、そこから関連付けて覚えるのも効果的です。


以上が“authentic”の詳細な解説です。参考にして、単語のニュアンスや使いどころをしっかり把握してみてください。

意味のイメージ
authentic
意味(1)

信頼できる,確かな

意味(2)

本物の,ほんとうの;模写ではない

彼のいんぎんさは本心ではないかもしれない。

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