最終更新日:2025/11/24
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元となった辞書の項目

graphic

形容詞

生々しい, 詳細な / 画像の, 図表を用いた

このボタンはなに?

犯罪現場の生々しい詳細は見るに耐えなかった。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: graphic

品詞: 形容詞 (adjective)

活用形:


  • 原級: graphic

  • 比較級: more graphic

  • 最上級: most graphic

英語の意味:

1) Visual or pictorial, relating to drawing, images, or design.

2) Described in a very clear and vivid way, sometimes including explicit detail (especially concerning violence or sexual content).

日本語の意味:

1) 図や画像、デザインに関する (視覚的な、グラフィックな)。

2) (暴力や性描写が)生々しい、はっきりと描写された。

たとえば、「graphic design(グラフィックデザイン)」のように、視覚的に表現する分野や作品を指すときに使います。また、「graphic details(生々しい詳細)」など、内容がとてもはっきり、刺激的に描写されているときに使われます。少し刺激の強い内容を連想させる場合が多いので、使う場面には注意が必要です。

CEFRレベル目安: B2(中上級)

扱う場面は日常会話よりも少し専門的、あるいは詳細な描写を求められる場面が多いですが、英字新聞や映画レビューなどにも登場しやすい単語です。

他の品詞形:


  • 名詞形: “graphics” (例: “The graphics in this video game are incredible.”)

  • 副詞形: “graphically” (例: “The incident was described graphically in the report.”)


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: 「graph」: もともとはギリシア語の “graphein” (書く、描く) に由来します。

  • 接尾語: 「-ic」: 形容詞を作る接尾語。

関連語やコロケーション


  1. graphic design(グラフィックデザイン)

  2. graphic detail(生々しい詳細)

  3. graphic content(生々しい内容)

  4. graphic novel(グラフィックノベル/漫画形式の小説)

  5. graphic violence(生々しい暴力描写)

  6. graphic image(はっきりとした映像/生々しい画像)

  7. graphic illustration(図解的なイラスト/生々しい挿絵)

  8. graphic description(詳細で生々しい描写)

  9. graphic representation(視覚的な表現)

  10. graphic art(グラフィックアート)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ギリシア語の “graphikos” に由来し、これは “graphein”(書く、描く)+ “-ikos”(〜のような)からきています。古くは文字や図版を使った表現(書く、描く)の意味合いで使われていました。

  • 歴史的変遷: 印刷技術やイラストの登場とともに「視覚的なもの」という意味が強まりました。近年は暴力や性的内容を生々しく描写する際の「刺激的な描写」という意味でもよく使われます。

  • ニュアンスや使用上の注意: “graphic” は「視覚的にわかりやすい」という意味と同時に、「生々した描写で刺激的」という感覚を伴うことが多いです。カジュアルな会話でも使えますが、場合によっては「ショッキングな描写」というニュアンスを含むため、コンテクストに注意して使いましょう。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞用法: 通常は名詞を修飾します。置き場所としては名詞の前 (attributive use) または補語(述語的用法)で使われます。


    • 例: “This movie is quite graphic.”(この映画はかなり生々しい描写がある)

    • 例: “She showed us a graphic image.”(彼女は生々しい画像を見せてくれた)


  • 可算/不可算の区別: 「graphic」自体は形容詞なので可算・不可算の区別はありません。名詞として使いたい場合は “graphics” (システムやデザイン分野での複数形扱い)になります。

  • フォーマル/カジュアル: 場面によりますが、学術的文章でも使われるため、フォーマル・カジュアルどちらにも対応できます。ただし、刺激的な内容を表す時には読者やリスナーに配慮しましょう。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I can’t watch that show; it’s too graphic for me.”


    • (あの番組は見られないよ。描写が生々しすぎるんだ。)


  2. “The news story gave a graphic account of the accident.”


    • (そのニュースは事故の様子を生々しく伝えていたよ。)


  3. “He’s really into graphic novels these days.”


    • (彼は最近グラフィックノベルにハマっているんだ。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We’re hiring a new employee to handle our graphic design projects.”


    • (私たちはグラフィックデザイン案件を担当してくれる新しい社員を募集しています。)


  2. “Could you make the presentation more graphic and visually appealing?”


    • (プレゼンテーションをもっとグラフィカルで視覚的に魅力あるものにしてもらえますか?)


  3. “Our marketing team needs some graphic illustrations to explain the product features.”


    • (私たちのマーケティングチームは、製品の特徴を説明するための視覚的なイラストを必要としています。)


(3) 学術的・専門的な文脈での例文


  1. “The study includes graphic data representations to illustrate the findings.”


    • (その研究には、結果を示すための視覚的なデータ表現が含まれています。)


  2. “In medical journals, some articles contain graphic descriptions of surgical procedures.”


    • (医学専門誌には、手術手順に関する生々しい描写が含まれる記事もあります。)


  3. “The report presented graphic evidence of environmental damage in the region.”


    • (その報告書は、その地域での環境被害を明確に示す証拠を提示していました。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. “vivid”(鮮明な)


      • 「鮮やかな描写」に重点を置く言い方。必ずしも暴力的や性的内容ではない。


    2. “explicit”(露骨な)


      • 特に性的または暴力的なシーンで「はっきりと露骨に描写されている」というニュアンス。


    3. “detailed”(詳細な)


      • 情報が多く、細部まで描かれていることを強調するが、必ずしも生々しいわけではない。



  • 反意語 (Antonyms)


    1. “abstract”(抽象的な)


      • 具体的・視覚的に表現されていない、イメージがはっきりしない。


    2. “subtle”(控えめな、わずかな)


      • はっきりとは描写されず、穏やかなニュアンスがある。




7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈɡræf.ɪk/

  • アクセント: 第一音節「graf」に強勢があります。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: ほぼ同じですが、アメリカ英語では “ɡræfɪk” のように「æ」がより広めに発音されることが多いです。

  • よくある発音ミス: 第二音節を /aɪk/ としてしまうなどのミス。また、「グラフィック」とカタカナ発音に引きずられ、濁音や母音を伸ばしすぎてしまう場合があるので注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “graphic” を “grafic” と書いてしまうミス。

  • 意味の取り違え: 「図的な、グラフィックな」だけでなく「生々しい描写」という意味も持っているため、文脈をよく読むこと。

  • TOEICや英検などでの出題: マーケティングやデザイン分野の説明、またはニュース記事の一部として登場しやすい単語です。表面上の意味だけでなく「生々しい描写」の意味も理解しておくと文脈が読みやすくなります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方: “graph” には「グラフ、描く、書く」という意味がある、と押さえましょう。語尾の “-ic” は形容詞を作る接尾語なので、「グラフ+形容詞」で「図や描写に関する」というイメージを持つと覚えやすいです。

  • イメージ: “graphic” → 「絵で描いたようにハッキリ見える」→「はっきり」「生々しい」と連想を広げると意味をまとめて吸収しやすいでしょう。


以上が形容詞 “graphic” の詳細解説です。視覚的・図的という肯定的なニュアンスと、生々しい・刺激的という強い描写のニュアンスを併せ持つ単語ですので、使い分けに注意してぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
graphic
意味(1)

グラフで表した,図表を用いた

意味(2)

文字の;書画(彫刻)の

意味(3)

(描写が)絵を見るような,生き生きとした(vivid)

TOEIC英単語(TSL)/ 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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