repetition

以下では、英単語「repetition」について、できるだけ詳しく解説します。

1. 基本情報と概要

単語: repetition

品詞: 名詞 (noun)

意味（英語）: the act of doing or saying something again, or something that occurs multiple times.

意味（日本語）: 「反復」「繰り返し」「重複」。何かをもう一度行うことや、同じことが何度も起こることを指します。

「同じことを何度も繰り返す」というニュアンスです。日常的には「復唱」「リピート」という感覚に近く、学習の場面でもよく使われます。

• 主な活用形: 名詞のため、語形変化（複数形repetitions）は「s」がつく程度ですが、動詞形は下記の通り示します。
  


• 他の品詞形:
  
  
  
  • 動詞形 → 「repeat」(繰り返す)
    
  
  
  • 形容詞形 → 「repetitive」(繰り返しの多い)
    
  
  
  • 副詞形 → 「repetitively」(繰り返しながら)
  
  

CEFRレベルの目安: B1（中級）

（理由：日常生活から学術的場面まで幅広く使用される単語ですが、語そのものは抽象概念で、学習中級以降でよく登場します。）

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 接頭語：re- (「再び、もう一度」という意味)
  


• 語幹：petit (ラテン語由来で「求める、探し求める」のイメージ。フランス語の「petit＝小さい」とは関係ないので注意)
  


• 接尾語：-tion (名詞化を表す接尾語)

関連語/派生語

• repeat (動詞)


• repetitive (形容詞)


• repetitious (形容詞、「繰り返しばかりの」やや否定的なニュアンス)

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. constant repetition（絶え間ない繰り返し）
   


2. unnecessary repetition（不要な繰り返し）
   


3. effective repetition（効果的な繰り返し）
   


4. mere repetition（単なる繰り返し）
   


5. endless repetition（果てしない繰り返し）
   


6. repetition pattern（繰り返しパターン）
   


7. repetition drill（繰り返し練習）
   


8. rote repetition（丸暗記での繰り返し）
   


9. direct repetition（直接的な繰り返し）
   


10. mechanical repetition（機械的な繰り返し）

3. 語源とニュアンス

語源

• 「repetition」はラテン語の“repetitio”に由来します。
  


• “re-”（再び）＋ “petere”（求める・求めに行く）＝「もう一度求める、再度行う」という意味が元となっています。
  

ニュアンス

• 何度も同じ行為や言葉を繰り返すことを表し、学習や練習（repetition practice）、会議などでも発言の「反復」を話題にする際に使われます。
  


• シンプルな「繰り返し」を指す場合から、やや否定的に「同じことの繰り返しばかりで退屈」という意味合いで使う場合もあります。
  


• フォーマル・カジュアルいずれでも使用可能で、学術的文書でも「repetition」という語は頻繁に登場します。

4. 文法的な特徴と構文

• 可算・不可算:
  
  「repetition」は文脈によって可算にも不可算にもなり得ます。

  
  
  • 可算: 「いくつもの繰り返しがあった」と数える場合 (“several repetitions of the same theme”)
    
  
  
  • 不可算: 「繰り返し」という概念全般を指す場合 (“Repetition is key to mastering a skill.”)
  
  



• 一般的な構文

  
  
  1. “Repetition of [名詞/動作] is important.”
     
     
     
     • 例: “Repetition of new vocabulary is vital for language learning.”
       
     
     
  
  
  2. “Through constant repetition, we can memorize facts more easily.”
     
  
  
  3. “(number) repetitions of [exercise/drill].”
     
     
     
     • 例: “Do 10 repetitions of this exercise.”
     
     
  
  



• イディオム的表現:

  
  
  • “learn by repetition” ＝ 繰り返しで学ぶ
    
  
  
  • “repetition is the mother of learning” ＝ 繰り返しは学習の母（ロシアのことわざとして知られる表現）
  
  

5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文

1. “I used repetition to memorize the phone number.”
   
   （電話番号を覚えるのに繰り返しを使ったよ。）
   


2. “Your constant repetition of that joke is getting old.”
   
   （何度も同じジョークを繰り返すのは飽きてきたよ。）
   


3. “He learns new dance moves through repetition.”
   
   （彼は繰り返すことで新しいダンスの動きを覚えるんだ。）

5.2 ビジネスシーンでの例文

1. “The repetition of successful processes helps improve overall efficiency.”
   
   （成功したプロセスを繰り返すことで、全体の効率が上がります。）
   


2. “We should avoid unnecessary repetition in our presentation slides.”
   
   （プレゼン資料の中で不要な繰り返しは避けるべきです。）
   


3. “Repetition of key points will ensure the team fully understands the project goals.”
   
   （重要事項を繰り返すことで、チームがプロジェクトの目標を完全に理解できるようになります。）

5.3 学術的な文脈での例文

1. “Through the repetition of experiments, the hypothesis was confirmed.”
   
   （実験を繰り返すことで、その仮説は確認されました。）
   


2. “Repetition is a critical factor in language acquisition.”
   
   （言語習得において繰り返しは重要な要素です。）
   


3. “The scientist implemented multiple repetitions to reduce margin of error.”
   
   （その科学者は誤差を減らすために複数回の繰り返しを実施しました。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語（Synonyms）

1. “recurrence” （再発・再現）
   
   
   
   • 「何度も繰り返して起こる」イメージだが、特に病気・トラブルの再発に使われることが多い。
     
   
   


2. “iteration” （反復、繰り返し）
   
   
   
   • 主にコンピュータプログラミングやプロセスの段階的反復に使われる。
     
   
   


3. “redundancy” （冗長、重複）
   
   
   
   • 「無駄に繰り返しが多い」というややネガティブなニュアンス。
     
   
   

反意語（Antonyms）

• “originality” （独創性）
  


• “uniqueness” （唯一性、一回きり）
  

これらの単語は、何かを全く新しく行うことを示し、繰り返しの逆の意味になります。

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /ˌrɛpɪˈtɪʃən/
  


• アメリカ英語: レp・イ・ティッ・シュン（第3音節（ti）に強勢）
  


• イギリス英語: レp・イ・ティッ・シュン（同じく第3音節に強勢）
  

よくある間違いは、「repitition」とつづってしまうこと（“i”の位置）。発音する際は「ré・pə・tí・tion」ではなく、「rep-i-ti-tion」のように三番目の音節を強調します。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス
   
   
   
   • “repitition”や“repetiton”などと書き間違えが起こりやすいです。
     
   
   
   • 正しいスペルは「re-pe-ti-tion」と切り分けて覚えましょう。
     
   
   


2. 同音異義語との混同
   
   
   
   • 同音異義語は特にありませんが、動詞「repeat」と混同してしまうことがあります。
     
   
   


3. 試験対策
   
   
   
   • TOEICや英検では読解パートやリスニングパートで、指示・手順の繰り返しを表す際によく使われます。
     
   
   
   • 学術文献でも繰り返しの重要性を述べる際に使われることが多い単語です。
   
   

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 覚え方のコツ: “re-”（再び）＋ “petition”（請願）ではないが、「もう一度要求するイメージ」と結びつけて覚えるとよいでしょう。
  


• 「re(再) + pe + ti + tion」と4つに分けて語感で繰り返し音読するとスペリングを覚えやすくなります。
  


• 何度も繰り返すという意味を自分自身の学習法に取り入れ、単語そのものを繰り返し使ってみると印象に残ります。

以上が名詞「repetition」の詳細解説です。繰り返しを意識して覚えると、単語学習そのものも効果的になります。ぜひこの言葉を活用してみてください。