parental
1. 基本情報と概要
単語
- 英語: parental
- 日本語: 親の、親に関する
品詞
- 形容詞 (adjective)
意味(優しく解説)
「parental」は「親の」「親に関する」「親としての」を表す英語の形容詞です。たとえば「親の責任」「親の許可」「親のガイドライン」というように、親が担う役割や義務、親が関与する状況を形容するときに使われます。法律や役所の手続き、学校の書類など、少しフォーマルな場面での表現にも登場しやすい単語です。
「parental」の活用は形容詞なので、基本的に時制や人称で変化しません。副詞形として“parentally”という形も存在しますが、あまり一般的ではありません。名詞形は“parent” (親) になります。また、「parent」が動詞になって「to parent(親として子育てする)」という用法もあります。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
・日常会話というよりは、少しフォーマルな文書や学術的な文脈などでよく見られるニュアンスがあるため、中上級レベル以上で馴染みやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “parent”(親)
- 接尾辞: “-al”(形容詞を作る接尾辞で「〜に関する」という意味を付与する)
派生語や類縁語
- parent (名詞) : 親
- to parent (動詞) : 親として子育てする
- parentality (名詞) : 親としての状態(あまり一般的ではない)
- paternal (形容詞) : 父親の、父親に関する
- maternal (形容詞) : 母親の、母親に関する
よく使われるコロケーションや関連フレーズ10個
- parental guidance(親の指導)
- parental consent(親の同意)
- parental leave(育児休暇)
- parental rights(親権)
- parental responsibility(親としての責任)
- parental control(親の管理、(テレビ等の)視聴制限)
- parental involvement(親の関与)
- parental advice(親の助言)
- parental influence(親の影響力)
- parental supervision(親による監督)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「parental」は、ラテン語で「親」を意味する “parēns”(複数形は“parentēs”)に、形容詞化する接尾辞 “-al” がついた形から英語に取り入れられたとされています。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「親としての」「親に関する」という意味を表す形容詞で、ややフォーマルな文書や公的な文脈で使うことが多いです。
- 親の権利や義務など正式な話題を扱うときに用いられることが多く、カジュアルな日常会話では「parent’s ~」のような表現で代用されることも多々あります。
- 「maternal」「paternal」と比べると、両親まとめて「親」という概念を示しているため、より包括的です。
4. 文法的な特徴と構文
文法的ポイント
- 形容詞としてのみ使われ、名詞を修飾します。例えば “parental consent” や “parental responsibilities” のように名詞の前につきます。
- 「parental」は可算/不可算の概念ではなく、修飾語として使われるため、冠詞(a/an/the)は不要です。
- “parent” は名詞で可算名詞(両親という意味では “parents” )。動詞「to parent」(子育てをする)は自動詞・他動詞両方として使えることがありますが、こちらは比較的カジュアルまたは口語寄りです。
一般的な構文・イディオム
- “Parental guidance is necessary.”(親の指導が必要だ)
- “with parental consent” (親の同意を得て) → 固定表現的に使われることがあります。
- “under parental supervision” (親の監督下で) → フォーマルな書類や張り紙などに用いられることがあります。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I need parental consent to go on the school trip.”
- (修学旅行に行くには親の同意が必要なんだ。)
- (修学旅行に行くには親の同意が必要なんだ。)
- “She wants more parental support with her homework.”
- (彼女は宿題をするのに、もっと親のサポートが欲しいと思っているよ。)
- (彼女は宿題をするのに、もっと親のサポートが欲しいと思っているよ。)
- “Parental rules at my house are really strict.”
- (うちでは親のルールがすごく厳しいんだ。)
(2) ビジネスでの例文
- “Our company offers generous parental leave to new parents.”
- (当社では新しく親になった従業員に、十分な育児休暇を提供しています。)
- (当社では新しく親になった従業員に、十分な育児休暇を提供しています。)
- “We need to consider parental responsibilities in our HR policies.”
- (人事ポリシーにおいては従業員の親としての責任を考慮する必要があります。)
- (人事ポリシーにおいては従業員の親としての責任を考慮する必要があります。)
- “Parental status should not affect an employee’s career progress.”
- (親であるかどうかが従業員のキャリアに影響すべきではありません。)
(3) 学術的・公的文脈での例文
- “Parental involvement has been shown to impact academic achievement.”
- (親の関与が学業成績に影響を与えることが示されています。)
- (親の関与が学業成績に影響を与えることが示されています。)
- “Government policies on parental rights vary across different regions.”
- (各地域で親の権利に関する政府の方針は異なります。)
- (各地域で親の権利に関する政府の方針は異なります。)
- “The study examines parental expectations and their effects on child development.”
- (その研究は子どもの発達における親の期待とその影響を調査しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- maternal(母親の)
- 母親に特化した形容詞。例: “maternal love” (母性愛)
- 母親に特化した形容詞。例: “maternal love” (母性愛)
- paternal(父親の)
- 父親に特化した形容詞。例: “paternal instincts” (父性本能)
- 父親に特化した形容詞。例: “paternal instincts” (父性本能)
- parental-related(親関連の)
- “parental”にほぼ近い意味だが、造語的表現であり、より広範に「親関連の~」を指す。
- “parental”にほぼ近い意味だが、造語的表現であり、より広範に「親関連の~」を指す。
“parental”は両親をひっくるめて「親」として扱う言葉なので、特に母親側・父親側どちらか一方に限定したいときは「maternal」「paternal」を使うとより正確です。
反意語(参考程度)
- childlike / childish(子供っぽい)
→ 厳密な対義語ではありませんが、「親(adult)」と「子供(child)」という対象が正反対であることから、「子供っぽい」という意味とは対極です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- イギリス英語: /pəˈrɛntəl/
- アメリカ英語: /pəˈrɛnt(ə)l/ または /pəˈræntəl/
強勢(アクセント)の位置
- 第2音節 “ren” に強勢があります: pa-REN-tal
よくある発音の間違い
- 第2音節に強いストレスがあることに注意。最初の “pa-” を強く発音しすぎると不自然になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “parantal” として “e” を抜かして書いてしまうミスが起きがち。
- 同音異義語との混同はあまりありませんが、“parent” と “permanent” などが似ていて混同する人が稀にいます。
- TOEIC・英検などの資格試験でも、ビジネスや社会的制度(育児休暇、親権、福利厚生など)に関する文章の中で出題される場合があります。公的・法律的な内容を扱う英文に登場したときに意味がわからなくならないように注意してください。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「parent(親)」に「-al」が付いて「親に関する」という意味を想像できるようにしましょう。
- “parent” がベースなので、単語の最後の方が “parent” の音を残しつつ “-al” が付いているイメージを持つと覚えやすいです。
- 「親(parent)」がキーとなるので、“parental” を見るたびに「親がやること、親にまつわること」というイメージを思い浮かべると記憶に定着しやすいでしょう。
以上が「parental」の詳細な解説です。「親の、親に関する」という意味をもつ形容詞で、法律や制度、学校、家庭などフォーマルな文脈でよく使われます。うまく活用してみてください。
親の,親としての,親にふさわしい
親のような