最終更新日:2024/08/31
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元となった辞書の項目

trivial

形容詞

ささいな, 取るに足らない / 平凡な, ありふれた

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その問題はささいなもので、解決するのに多くの努力を必要としなかった。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: trivial

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): of little value or importance; insignificant

意味(日本語): 取るに足りない、ささいな

「trivial」は「取るに足りない」「些細な」「あまり重要ではない」というニュアンスをもつ形容詞です。日常的な会話や文章で、「そんなに大したことではない」「わざわざ気にしなくてよい」レベルの事柄を表します。

活用形


  • 原形: trivial

  • 比較級: more trivial

  • 最上級: most trivial

他の品詞になる例


  • 名詞形: triviality (trivialities)


    • 例: The triviality of his complaints annoys everyone. (彼の苦情の些細さがみんなをイライラさせる。)


  • 副詞形: trivially


    • 例: The problem can be solved trivially. (その問題は簡単に解決できる。)


難易度(CEFRレベル)


  • B2(中上級): 日常会話より一段階上の表現力が必要なレベル。新聞・雑誌などで見かける機会も増える単語。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源上ラテン語の “trivium” に由来し、「三つの道が交わる場所」を意味し、そこから「ありふれた」「ささいな」という意味へと発展しました。

  • 現代英語の形容詞化の接尾辞 “-al” が付いて “trivial” という形になっています。

派生語・類縁語


  • triviality(名詞)

  • trivially(副詞)

よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)


  1. trivial matter(些細な事柄)

  2. trivial detail(些細な詳細)

  3. trivial reason(取るに足りない理由)

  4. trivial difference(わずかな違い)

  5. trivial complaint(些細な苦情)

  6. trivial issue(ささいな問題)

  7. trivial discussion(取るに足りない議論)

  8. consider something trivial(何かを取るに足りないとみなす)

  9. make a trivial remark(つまらない発言をする)

  10. trivialize the problem(問題を軽く扱う)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の trivium(tri-「3つ」、via 「道」)が語源

  • 古代の「三つの道が交わる所」は多くの人が行き交う「ありふれた場所」と考えられ、そこから「平凡な」「さほど重要ではない」へと意味が発展した。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「trivial」は「大した価値のない」という含みがあるため、相手の意見や内容を「trivial」と呼ぶと失礼に聞こえる場合があります。

  • カジュアルにもフォーマルにも使えるが、フォーマルな文章やアカデミックな会話で聞かれることが多い単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞(adjective)として、名詞を修飾したり、補語として使われたりします。

  • 「つまらない/取るに足らない」と評価するニュアンスが含まれるので、皮肉にも使われることがあります。

  • 「可算名詞・不可算名詞」などの制限は直接ありません。

一般的な構文・イディオム


  1. “It might seem trivial, but …”


    • 一見些細なことのように思えるが、…


  2. “Don’t treat it as trivial.”


    • これをささいなものとして扱わないで。


  3. “That’s trivial in comparison to ~.”


    • それは〜と比べれば些細なものだ。



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Don’t worry about it; it’s just a trivial mistake.”


    • 「気にしなくて大丈夫、ただの些細なミスだよ。」


  2. “I spent too much time on a trivial detail.”


    • 「些細なところに時間をかけすぎちゃった。」


  3. “It may sound trivial, but every little effort counts.”


    • 「些細に聞こえるかもしれないけど、すべての小さな努力が大切だよ。」


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Let’s not get stuck on trivial issues and focus on our main goal.”


    • 「些細な問題にとらわれず、主要な目標に集中しましょう。」


  2. “Her concerns may seem trivial, but we need to address them professionally.”


    • 「彼女の懸念は些細なものに思えるかもしれませんが、きちんと対応する必要があります。」


  3. “We should avoid trivial conflicts during the negotiation.”


    • 「交渉中は些細な対立を避けるべきです。」


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “This theorem may appear trivial, but it has significant implications for modern geometry.”


    • 「この定理は一見些細に見えるが、現代幾何学に大きな影響を及ぼしています。」


  2. “Trivial solutions often simplify complex problems.”


    • 「些細な解決策が複雑な問題を単純化することがよくある。」


  3. “The concept is trivial in basic algebra but becomes profound in higher dimensions.”


    • 「その概念は基本的な代数学では些細なものだが、高次元になると奥深いものとなる。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. minor(小さな、重要度が低い)


    • “minor”は「影響があまり大きくない」というニュアンス。

    • 例: This is just a minor issue.


  2. insignificant(取るに足りない)


    • よりフォーマルで、「極めて重要性が低い」という含み。

    • 例: The cost difference is insignificant.


  3. negligible(ごくわずかの)


    • 数値や量が「無視できるほどわずか」という場面で使われる。

    • 例: The risk is negligible in this case.


反意語


  • significant(重要な)


    • trivial の正反対。「重要性が大きい」「意味深い」というニュアンス。

    • 例: This finding is highly significant for our research.



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈtrɪviəl/

  • 強勢は一番最初の “tri” の部分にあります。

  • アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはなく、いずれも「トリヴィアル」に近い発音です。

  • “tri-” を /traɪ/ と読む人はいないので、“trɪ” の音を意識して発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “trivial” を “trival” や “triviall” と誤ることがあるので注意。

  • 類似単語との混同: “trial” (裁判・試み) とつづりが似ているが、意味は全く異なる。

  • 試験での出題: TOEICや英検などでも読み物中に「些細な」という文脈で出題されることがある。特に文脈の理解を問う問題で目にする可能性がある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 由来で覚える: ラテン語の “trivium”=「三つの道が交わる場所」は多くの人が通る「ありふれた場所」という歴史的背景から、「つまらないもの」と覚える。

  • メモリートリック: “Trivial Pursuit”というクイズゲーム名でも知られるように、「雑学や小さな知識」を扱うというイメージ。

  • スペリングのポイント: “triv*i*al” の “i” が2回出てくることを意識するとスペルミスを防ぎやすい。


以上、「trivial」の詳細な解説でした。学習や実践でぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
trivial
意味(1)

ささいな,取るに足らない,つまらない

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意味(2)

平凡な,普通の,ありふれた

たいしたことではないのに必要以上に物々しい言い方です。

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学術英単語(NAWL) / 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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