telephone
以下では、英単語 telephone
(名詞)について、たっぷりと解説していきます。
1. 基本情報と概要
英語: telephone
日本語: 電話
品詞: 名詞 (countable)
- 意味(英語): A device or system used to transmit voices over a distance, allowing people to communicate with each other without being physically together.
- 意味(日本語): 離れた場所にいる相手と音声をやり取りするための装置、またはそのシステムとしての「電話」。ビジネスでも日常生活でも頻繁に使われる、非常に基本的なコミュニケーション手段です。
「telephone」は「話し相手と直接会わずに会話ができる道具」というニュアンスがあります。電話をかけたり受けたりするときに、よく用いられます。
活用形
- 単数形: telephone
- 複数形: telephones
他の品詞形
- 動詞形: to telephone (例: “I’ll telephone you later.”)
- 電話をかけるという意味合いになります。
- 電話をかけるという意味合いになります。
- 形容詞化した派生語は一般的ではありませんが、関連する形容詞表現としては “telephonic” (電話の、電話に関する) などがあります。
CEFRレベル(目安)
- A2(初級): 日常生活でよく使われる、基礎的な単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- tele-: 「遠く」を意味するギリシャ語の “tēle” に由来
- -phone: 「音」または「声」を意味するギリシャ語 “phōnē” に由来
この2つが組み合わさって “telephone” (遠くの音) となりました。
対応する派生語・類縁語
- telephony: 電話通信、電話技術の分野
- telephonic: 電話の、電話に関する
- telephone operator: 電話交換手
- telephone booth/telephone box: 公衆電話ボックス
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- answer the telephone(電話に出る)
- cordless telephone(コードレス電話)
- telephone directory(電話帳)
- telephone booth(電話ボックス)
- telephone conversation(電話での会話)
- telephone number(電話番号)
- landline telephone(固定電話)
- telephone handset(電話機の受話器)
- telephone operator(電話交換手/オペレーター)
- telephone network(電話網)
3. 語源とニュアンス
“telephone” はギリシャ語の「遠い」を意味する “tēle” と「声、音」を意味する “phōnē” が組み合わさってできた言葉です。19世紀後半に電話が実用化され、当時は画期的な遠隔コミュニケーション手段として登場しました。
使用時のニュアンス・注意点
- フォーマル / カジュアル: “telephone” はややフォーマル寄りで、日常会話では “phone” と略されることが多いです。
- 文書 / 口語: 書き言葉や丁寧な場面では “telephone” を使うことがありますが、普段の会話では “phone” が一般的です。
- 日常的な道具を指すので、感情の起伏はあまりありませんが、「きちんとした響き」がほしいときは
telephone
を使います。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞: “telephone” は可算名詞です。単数形・複数形に注意しましょう。
- 単数: a telephone
- 複数: telephones
- 単数: a telephone
動詞としての使い方: “to telephone” は「電話をかける」という意味の他動詞として使われます。
例: “I will telephone you tomorrow.” (私は明日あなたに電話します)
一般的な構文・イディオム
- telephone + 人 (目的語): ~に電話をかける
- 例: “He telephoned his mother.”
- 例: “He telephoned his mother.”
- pick up the telephone: 電話機を取る(電話に出る)
- put down the telephone: 電話を切る、受話器を置く
いずれもそこまで複雑な構文ではありませんが、丁寧な文脈では “telephone” を使うことが多いです。
5. 実例と例文
「telephone」は日常会話からビジネス、さらには学術的文脈でも頻繁に登場します。以下にシーン別の例文を示します。
① 日常会話
“Could you please answer the telephone? I’m busy right now.”
- (電話に出てもらえる? 今手が離せないの。)
“I can’t find my telephone; maybe I left it in the kitchen.”
- (電話が見つからないよ。キッチンに置き忘れたのかも。)
“Our telephone is out of service because of the storm.”
- (嵐のせいで、うちの電話が使えなくなってるんだ。)
② ビジネス
“Could you telephone the client to confirm the meeting time?”
- (打ち合わせの時間を確認するために顧客に電話してもらえますか?)
“I’ll find his telephone number in the company directory.”
- (社内名簿で彼の電話番号を探します。)
“Please avoid making personal telephone calls during office hours.”
- (勤務時間中の私用電話はご遠慮ください。)
③ 学術的・フォーマルな文脈
“The invention of the telephone dramatically changed long-distance communication.”
- (電話の発明は遠距離のコミュニケーションを劇的に変化させました。)
“Telephone surveys were conducted to gather data on consumer preferences.”
- (消費者の嗜好に関するデータを収集するため、電話調査が行われました。)
“Advancements in telephone technology continue to influence global connectivity.”
- (電話技術の進歩は、世界的なつながりに引き続き大きな影響を与えています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- phone (電話)
- 一般的な略称でより口語的。カジュアルな場面では “telephone” より “phone” を使うことが多い。
- 一般的な略称でより口語的。カジュアルな場面では “telephone” より “phone” を使うことが多い。
- cellphone / mobile phone (携帯電話)
- 携帯端末を指す場合はこちらが適切。
- 携帯端末を指す場合はこちらが適切。
- landline (固定電話)
- 携帯電話ではなく、有線の電話回線を通じて使う電話。
- 携帯電話ではなく、有線の電話回線を通じて使う電話。
反意語 (Antonyms)
“telephone” に直接的な反意語はありませんが、あえてコミュニケーション手段として対比させるなら:
- face-to-face conversation (対面での会話)
- written correspondence (手紙やメールなど、文書によるやりとり)
7. 発音とアクセントの特徴
- アメリカ英語 (AmE): /ˈtɛləfoʊn/ (テレフォウン のように /oʊ/ で伸ばす音)
- イギリス英語 (BrE): /ˈtelɪfəʊn/ (テリファウン のように /əʊ/ の音)
アクセント位置: 最初の音節 “tel” に強勢があります (TEL-e-phone)。
よくある発音ミス
- 末尾の -phone を「フォーン」ではなく「ファン」や「ファネ」などと発音しないように注意。
- アメリカ英語では “telephone” の “o” がやや口をすぼめた /oʊ/ の音、イギリス英語では /əʊ/ になることが多いです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- つづり間違い: ×「telephonn」や ×「teliphone」など
- “phone” と “telephone” の混用: 実際の会話では “phone” が頻出ですが、作文やフォーマルな文脈では “telephone” を好む場面があります。
- 試験対策: TOEICや英検などで、ビジネス文脈の会話や文章でよく登場します。「電話をかける」という動詞表現 “to telephone someone” は少しフォーマルに聞こえるため、試験文中では意外に重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源のイメージ: 「tele- (遠い)」+「phone (音)」→「遠くの音を届ける」。このイメージを頭に入れると、派生語も覚えやすくなります。
- スペリングのコツ: “tele + phone” で区切って覚えると書き間違いが減ります。
- 覚え方の工夫: “telephone” は丁寧な響きなので、「フォーマルな電話 = telephone」とイメージし、普段使いには “phone” を思い出すようにすると区別がしやすいでしょう。
以上が、名詞「telephone」の詳しい解説です。日常生活では「phone」と略すのが一般的ですが、フォーマルな文脈や正式な書類などでは「telephone」を使うのが自然です。語源や独特のニュアンスも押さえながら、正しく使い分けてみてください。
〈C〉電話機
〈U〉電話(《話》phone)