最終更新日:2025/12/05
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元となった辞書の項目

actual

形容詞

現実の,実際上の(real) / 現在の,現存の

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現実の状況は、私たちが期待していたものからはほど遠いです。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: actual

品詞: 形容詞 (adjective)

意味 (英語): existing in fact; real

意味 (日本語): 「実際の」「本当の」「現実の」

「actual」は、英語で「実際にあるもの」「事実として存在するもの」を強調するときに使える言葉です。たとえば「実際の状況」「本当の理由」など、イメージとしては「理論ではなく、現実の・実物の」というニュアンスです。

活用形: 形容詞なので、直接活用は変化しませんが、副詞形として「actually (実際に)」、名詞形として「actuality (現実・実在)」が存在します。

他の品詞の例:


  • actually (副詞): 実際に

  • actuality (名詞): 現実、実際

CEFRレベル: B2 (中上級)

「actual」という単語自体は比較的よく使われ、日常会話にも登場することがありますが、微妙なニュアンスを正しく使い分けるには中上級の語彙力が必要です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹 (root): 「act」= 「行動する」「動作する」の意

  • 接尾語 (suffix): 「-ual」= ~関連の、~に関する


    • 実際にはフランス語やラテン語由来で、「~の性質をもつ」「~に関わる」という意味合いを持ちます。


  • 関連語・派生語:


    • actually (副詞)

    • actuality (名詞)


よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. actual fact — (実際の事実)

  2. actual situation — (実際の状況)

  3. actual result — (実際の結果)

  4. actual cost — (実際の費用)

  5. actual number — (実数)

  6. actual problem — (実際の問題)

  7. actual usage — (実際の使い方)

  8. actual experience — (実際の経験)

  9. actual condition — (実際の状態)

  10. actual cause — (実際の原因)


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語の “actualis” に由来し、「行動(act)に関わる」「行動している」「現実化されている」という意味を持ちます。英語に入ってきてからは主に「実際の」「現実の」という意味合いで定着しました。

ニュアンスや注意点:


  • 「actual」は「今の・現時点の」というよりも「真に存在・起こっているもの」を指します。

  • スペイン語やフランス語では「actual」が「現在の」といった意味で使われることがあるため、他言語学習者は混同しやすいので注意が必要です。

  • 口語でも文語でも使われますが、「事実性」「実際性」を強調したいときや、誤解を避けたいときに使われることが多いです。カジュアルというよりは、ややフォーマル寄りの印象を与えます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として使われ、名詞を修飾します。

  • 例: “the actual number of attendees” (実際の参加者数)

よくある構文:


  • “The actual + 名詞 + is …”


    • 例: The actual problem is much bigger than we thought. (実際の問題は私たちが思っていたよりもずっと大きい)


  • “in actual fact” (実際のところ) – イディオム的に使われる場合もあります。

フォーマル/カジュアル:


  • どちらでも使えますが、論文やビジネスメールなど、フォーマル寄りの文脈で頻度が高いです。


5. 実例と例文

(1) 日常会話 (カジュアル)


  1. “What’s the actual price you paid for that watch?”


    • (その時計に実際いくら払ったの?)


  2. “I want to see the actual photos, not just the edited ones.”


    • (編集されたものじゃなくて、実際の写真を見たいんだ。)


  3. “The actual problem is that I don’t have enough time.”


    • (本当の問題は、私には時間が足りないってことなんだよ。)


(2) ビジネスシーン (フォーマル)


  1. “We should clarify the actual cost before signing the contract.”


    • (契約を締結する前に、実際の費用を明確にするべきです。)


  2. “The actual figures suggest a significant increase in sales.”


    • (実際の数字によると、売上は大幅に伸びています。)


  3. “Let’s compare the projected results with the actual performance.”


    • (予想された結果と実際の業績を比較してみましょう。)


(3) 学術的文脈 (ややフォーマル)


  1. “The study focused on the actual impact of climate change in rural areas.”


    • (その研究は、地方地域における気候変動の実際の影響に焦点を当てた。)


  2. “Researchers collected data on the actual conditions of the habitat.”


    • (研究者たちは、生息地の実際の状況に関するデータを収集した。)


  3. “We need actual observations to confirm this hypothesis.”


    • (この仮説を裏付けるには、実際の観察が必要です。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. real (本物の、真の):


    • より幅広いシチュエーションで「現実に存在する」「虚構ではない」という意味を持ちます。

    • 例: “Is that a real diamond or a fake one?”


  2. factual (事実に基づく):


    • 「事実ベースである」というニュアンスを強く含みます。情報やデータに対してよく使われます。

    • 例: “We need to rely on factual evidence to draw conclusions.”


  3. genuine (正真正銘の、本物の):


    • モノや感情が「偽物ではない」「誠実である」というときに強く使われます。

    • 例: “He showed genuine concern for her well-being.”


反意語


  1. imaginary (想像上の):


    • 実在しないものを指します。

    • 例: “Dragons are imaginary creatures.”


  2. theoretical (理論上の):


    • 実際に行われていない、または現実ではまだ検証されていないアイデアや概念を指します。

    • 例: “This is only a theoretical model, not tested in reality.”



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /ˈæk.tʃu.əl/ または /ˈæk.tʃu.ɚl/

  • イギリス英語: /ˈæk.tʃu.əl/

アクセントは最初の「ac」の部分に強勢が置かれます。


  • アメリカ英語では「tʃu(チュ)」の部分がやや短く、「r」が入る場合もある発音 (実際の地域差があります)。

  • イギリス英語では「tʃu.əl」の最後にややはっきりした「-əl」がつきます。

よくある発音ミス:


  • “actual”を「アキュアル」と読んでしまう。正しくは「アクチュアル」に近いイメージです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリング: a-c-t-u-a-l (「u」と「a」の位置を間違いやすい人がいるので注意)

  • 同音異義語との混同: 特に目立つ同音異義語はありませんが、スペイン語やフランス語圏の学習者が「actual = currently」と混同しやすい点に注意。

  • 試験対策: TOIECや英検でも「実際の数値」や「本当の問題」といったビジネス文脈やエッセイで登場することがあります。「現在の」という誤訳を防ぐことがポイントです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “actual” は “act(行動/事実)” + “-ual(~に関する)” → 「行動や事実として現れるもの」=「実際のもの」という感覚で覚えるとわかりやすいです。

  • 覚え方: 発音のとおり「アクチュアル」とひらがなで書いて何度か口に出すと記憶しやすいでしょう。

  • 勉強テクニック: 副詞形の “actually” とセットにして、 “in actual fact” (実際には) などの決まり文句で覚えておくと使いやすいです。


以上が、形容詞 “actual” の詳細な解説です。学習の参考にしてみてください。

意味のイメージ
actual
意味(1)

現在の,現存の

それは実際にあった事だ。

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意味(2)

現実の,実際上の(real)

これは実際の出来事です。

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基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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