最終更新日:2024/06/17
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元となった辞書の項目

prone

形容詞

《補語にのみ用いて》傾向がある, 《...を》しがちな《to ...》 / うつぶせの

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彼女は事故に遭いやすいです。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: prone

品詞: 形容詞 (Adjective)

意味(英語):

1) Likely or liable to suffer from, do, or experience something (often negative).

2) Lying flat, especially face downward.

意味(日本語):

1) 〜しがちな、〜に陥りやすい(多くの場合、悪い状況に使う)

2) うつ伏せになった状態

「prone」は、「〜しやすい」「〜になりがち」というニュアンスで使われる形容詞です。悪い事態(例:病気、間違い、事故)に対してよく用いられます。また、物理的に「うつ伏せで寝ている状態」を表す場合もあります。

活用形:

形容詞のため、変化形はありません。比較級・最上級を作る場合は “more prone” / “most prone” と通常は “more/most” を伴って表現します。

他の品詞形:


  • 「proneness」(名詞):~しやすさ、〜しがちな性質

CEFRレベルの目安: B2(中上級)

B2レベル(中上級)とは、日常・ビジネスともにある程度自由に表現できるレベルです。「prone」は抽象的かつ文脈的に使われるため、B2以上の目安と言えるでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • prone はラテン語の “pronus”(前に傾いた、うつむいた)に由来します。接頭語・接尾語は特に目立たず、単語全体がラテン語由来の語幹です。

他の単語との関連性:


  • 「proneness」:「~しがちな性質」

  • 「accident-prone」:「事故に遭いやすい」

  • 「injury-prone」:「けがをしやすい」

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. be prone to errors(間違いを起こしやすい)

  2. be prone to injury(けがをしやすい)

  3. be prone to illness(病気にかかりやすい)

  4. be prone to depression(うつ状態になりがちである)

  5. accident-prone(事故に遭いやすい)

  6. error-prone process(誤りの起こりやすい作業)

  7. prone position(うつ伏せの姿勢)

  8. prone to misunderstanding(誤解を招きやすい)

  9. highly prone(非常に〜しやすい)

  10. more prone than ever(以前にも増して〜しやすい)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語 “pronus”(前に傾いた、うつむいた)から来ています。そこから転じて、「都合の悪い状態にすぐ傾きやすい」、または「うつ伏せ(前に倒れ込んでいる)」という意味になりました。

ニュアンスや使用時の注意点:


  • 「prone」は、悪い状況になりやすいという適性や性質を示す文脈で使われることが多いです。ややネガティブな文脈です。

  • 肉体的な姿勢として「うつ伏せ」を意味する場合は、文脈で区別されます。

  • ビジネスやフォーマルな文書でも比較的よく見られる単語です。カジュアルでも使いますが、「likely」や「tend to」と混在して使われる印象があります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. be prone to + 名詞 / 動名詞


    • 例: She is prone to headaches.

    • 例: He is prone to making mistakes.


  2. be prone to + 不定詞(やや少なめ)


    • 例: He is prone to forget things.


  3. 「うつ伏せ」という意味の “lying prone”


    • 例: He lay prone on the floor.


可算・不可算名詞の扱い:


  • 形容詞なので名詞の可算・不可算の区別は直接は関係ありません。

フォーマル/カジュアル:


  • 両方の文脈で用いられますが、ややフォーマル寄りの単語です(「tend to」より硬い印象)。


5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. “I’m prone to catching colds in the winter.”


    • 「私は冬になると風邪をひきやすいんだよね。」


  2. “Be careful; he’s prone to overreact.”


    • 「気をつけてね。あの人、すぐ大げさに反応するから。」


  3. “Once my cat lies prone on the couch, it’s impossible to move her.”


    • 「うちの猫がソファでうつ伏せになったら、もう動かせないんだよね。」


(2) ビジネス


  1. “Our new software is less prone to errors, which improves efficiency.”


    • 「新しいソフトウェアはエラーが起きにくくなっていて、効率を上げてくれます。」


  2. “Employees who are prone to stress-related illnesses need extra support.”


    • 「ストレスに起因する病気になりやすい従業員には、より多くのサポートが必要です。」


  3. “We need to address the error-prone process in our supply chain.”


    • 「我々のサプライチェーンの中で、誤りの起きやすいプロセスに対処する必要があります。」


(3) 学術的文脈


  1. “Certain populations are more prone to chronic diseases due to genetic factors.”


    • 「特定の人々は遺伝的要因により、慢性疾患にかかりやすいです。」


  2. “Subjects in the experimental group were prone to exhibit improved memory retention.”


    • 「実験群の被験者は、よりよい記憶保持を示す傾向がありました。」


  3. “The prone positioning technique is often used to aid patients with respiratory problems.”


    • 「呼吸器系の問題を抱える患者を助けるために、しばしばうつ伏せの体位をとる技術が使われます。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. likely(〜しそうな)


    • より一般的な語で、ポジティブ・ネガティブ両方に使える。


  2. apt(〜しがちな)


    • 学術的・やや堅め。個人の傾向を表す。


  3. inclined(〜する傾向がある)


    • ややフォーマル。本人の意向や性質を示す。


  4. susceptible(影響を受けやすい)


    • 主に外部からの影響を受けやすい場合に用いる。


反意語 (Antonyms)


  • unlikely(〜しそうにない)

  • immune(影響を受けない、免疫がある)※文脈次第で反意に近い意味になる。

ニュアンスの違い:


  • 「prone」は「悪い方向に傾きがちな」ニュアンスが強め。たとえば “injury-prone” は「よくケガする」負の方向を示します。

  • 「likely」は「可能性」に重点を置く、より中立的な語。

  • 「susceptible」は「影響を受けやすい」外的要因に敏感、という意味が強い。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • 米: /proʊn/

  • 英: /prəʊn/

単語は1音節なので、アクセントは自然と単語全体におかれます。

“proʊn” と “prəʊn” の母音の違いがアメリカ英語とイギリス英語の違いです。

よくある間違いとして、「/pruːn/(プルーン)」と短い “o” ではなく “ou” の音がきちんと出るように注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングの混同: “prone” は “prone” と綴り、「o」は一つ。間違えて “pronee” や “prine” と書かないようにしましょう。

  2. 同音異義語との混同: “prune (プルーン/剪定する)” と発音が似ているように見えても、実際には母音の発音が異なります。

  3. TOEICや英検など: ビジネス文章や読解問題で「〜しやすい」という意味で頻出する場合があります。熟語「accident-prone」「error-prone」を文脈で知っておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源からイメージする: “pronus” = “forward-bent”(うつむいた) → ネガティブな方向に “傾きやすい” とつなげる。

  • “accident-prone” で覚える: 「事故に遭いやすい」人に使うフレーズが有名。そこから「〜しやすい」の意味を覚えやすいです。

  • 音で覚える: “pro” + “ne” で「プローン」。”pro” という言葉が「前に」「前進させる」という接頭語っぽいイメージ。 “前に倒れ込みがち” → prone という連想で記憶できます。


以上が、形容詞 “prone” の詳細解説です。

意味のイメージ
prone
意味(1)

《補語にのみ用いて》傾向がある

意味(2)

うつぶせの,平伏した

ビジネス英単語(BSL)/ 例文 / 和訳 / 選択問題

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