元となった辞書の項目
outstanding
解説
以下では、形容詞「outstanding」について、できるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
英語: outstanding
日本語: 目立って優れている、極めて優秀な、顕著な
意味と使われ方
- 英語の「outstanding」は、「他と比べて明らかに優れている」「抜きんでて優秀な」という意味を持ちます。
- 日本語にすると「抜群の」「ずば抜けた」「顕著な」といったニュアンスです。人や物事の評価をするときに、「類まれなほど素晴らしい」「非常に優れている」という気持ちを伝えたいときに使われます。
「outstanding」は形容詞として用いられ、下記のようなニュアンスで使われます。
- 例: “She is an outstanding student.”(彼女はとても優秀な生徒です)
活用形
- 比較級: more outstanding(ただし、通常はあまり使われない)
- 最上級: most outstanding
他の品詞形
- 副詞: outstandingly
例: “He performed outstandingly at the concert.”(彼はコンサートで素晴らしい演奏をした)
※「outstanding」は基本的に形容詞として使われますが、副詞形の「outstandingly」も存在します。
CEFRレベル
- B2(中上級)
B2レベル: 日常会話に慣れ、さらに少し専門的な話題についても理解できるレベルの英語学習者が使い始める語彙。ニュアンスを豊かに表現するときに使う単語です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- out-: 「外に」「出ている」
- stand: 「立つ」
- -ing: 形容詞を作る語尾(厳密には「stand」で形ができていて、「ing」は形容詞化する機能を持つ場合があります)
つまり「群れから外に立つ」「際立って見える」といったイメージが語源にあります。
派生語や類縁語
- outstandingly (副詞): 「際立って」「ずば抜けて」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- outstanding achievement
(顕著な業績) - outstanding performance
(抜群のパフォーマンス・素晴らしい成果) - outstanding student
(優秀な学生) - outstanding issue
(未解決の問題、懸案事項) - outstanding debt
(未払いの借金) - outstanding contribution
(顕著な貢献) - outstanding talent
(際立った才能) - outstanding service
(抜群のサービス) - outstanding example
(際立った例・模範的な例) - outstanding quality
(際立った品質)
※文脈によっては「outstanding issue」のように「未解決・未処理の」というやや異なる意味(「残っている」)で使われることもあります。
3. 語源とニュアンス
語源
「outstanding」は古英語や中英語から派生しており、もともと「他から際立って外に立っている(目立っている)」というイメージが含まれています。そこから「抜きんでた」「他に比べて優れた」という意味になりました。
使用時の注意点やニュアンス
- 非常にポジティブな評価を表す言葉であり、主に褒める場面で使われます。
- ただし「未解決の」「残っている」という意味でも用いられるので、ビジネス文書などでは文脈に注意が必要です。
- 「優れている」というカジュアルからフォーマルまで使える幅広い形容詞ですが、ビジネスシーンや公式文書内でも問題なく使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として、人や物事を修飾します。
例: “She is an outstanding researcher.” - 叙述用法でも限定用法でも使われます(※叙述用法: SVC構文で補語として使う場合 / 限定用法: 名詞を直接修飾する場合)。
- 文脈によっては「未処理である」「未払である」というやや異なる意味をもつことがあります。
例: “There are still some outstanding items on my to-do list.”(まだやるべきことが残っている)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “That new restaurant serves outstanding pizza!”
(あの新しいレストラン、ピザがすごく美味しいよ!) - “The view from the rooftop was outstanding. I loved it.”
(屋上からの眺めは抜群だったよ。めっちゃ気に入った。) - “Her singing voice is absolutely outstanding!”
(彼女の歌声は本当に素晴らしい!)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We received an outstanding report from the marketing team.”
(マーケティングチームから素晴らしい報告書を受け取りました。) - “He won an award for his outstanding performance in sales.”
(彼は営業面での優れた業績により受賞しました。) - “We need to settle all outstanding invoices by the end of this month.”
(今月末までに未払いの請求書をすべて処理しなければなりません。)
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “Her outstanding contribution to the field of linguistics has been widely recognized.”
(言語学の分野における彼女の顕著な貢献は広く認められています。) - “This study provides outstanding evidence supporting the new theory.”
(この研究は新しい理論を裏付ける優れた証拠を示しています。) - “He gave an outstanding keynote speech at the international conference.”
(彼は国際会議で目覚ましい基調講演を行いました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- excellent(素晴らしい)
- 「非常に高い評価に値する」という点で似ています。
- 「非常に高い評価に値する」という点で似ています。
- exceptional(並外れた)
- 「普通をはるかに超えている」というニュアンスが強いです。
- 「普通をはるかに超えている」というニュアンスが強いです。
- remarkable(驚くべき)
- 「驚嘆すべきほど目立つ」というニュアンスがあります。
- 「驚嘆すべきほど目立つ」というニュアンスがあります。
- superb(見事な)
- 「極上の」「最高級の」という感じを表す形容詞です。
反意語(Antonyms)
- mediocre(平凡な)
- 「可もなく不可もない」という意味。
- 「可もなく不可もない」という意味。
- average(平均的な)
- 「普通の」「並みの」というニュアンスで、飛び抜けた特徴はない。
「outstanding」は、これらの語と比較すると、ポジティブな評価がより強調されているのが特徴です。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˌaʊtˈstændɪŋ/
- 強勢は「-stand-」の部分(第2音節)に置かれます。
- アメリカ英語とイギリス英語両方とも大きな違いはなく、多くの場合同じように /aʊtˈstændɪŋ/ と発音されます。
- 語頭の “out” が [aʊt] で、後半の “standing” が [ˈstændɪŋ](スタンディング)に近い音になります。
- よくある間違いとしては、アクセントを “out-” の部分につけてしまうケース(/ˈaʊtstændɪŋ/)がありますが、正しくは/ˌaʊtˈstændɪŋ/です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “outstadning” や “outstading” などと書いてしまいやすいので注意しましょう。
- 同音異義語との混同はあまりありませんが、「outstanding (優れている)」と「outstanding (未払いの)」の文脈による違いに注意が必要です。
- 試験対策: TOEICなどのビジネス英語試験で「outstanding invoices(未払いの請求書)」や「outstanding performance(傑出したパフォーマンス)」のように出題されることが多いので、両方の意味をしっかり覚えておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「out + stand + ing」=周りから“出て立っている”イメージで「ずば抜けて目立つ」という覚え方をすると記憶に残りやすいです。
- 「stand out」の逆転形とも考えられ、そのまま「際立って目立つ」イメージをもてば「素晴らしい!」がイメージに直結します。
- スペリングは「out」と「stand」をしっかり認識していると間違いにくいです。
以上が、形容詞「outstanding」の詳細な解説です。学習や実践でぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
傑出した;目立った;顕著な
意味(2)
未払いの;残っている,
意味(3)
未決の;未解決の