元となった辞書の項目
motorcycle
解説
以下では、英単語「motorcycle」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
• 意味(英語 / 日本語)
- motorcycle: A two-wheeled motor vehicle.
「モーターサイクル」と言い、二輪のエンジン付き車両を指します。日本語では「オートバイ」あるいは単に「バイク」とも言います。
「二輪車でエンジンを備えた車両」というイメージです。日常的に「バイク」と言うことが多いですが、英語ではフォーマルにもインフォーマルにも “motorcycle” が使われます。
• 品詞
- 名詞 (noun)
• 活用形
- 名詞なので、motorcycle(単数形)/ motorcycles(複数形)となります。
• 他の品詞になった時の例
- 形容詞としてはあまり一般的ではありませんが、複合語として “motorcycling” (例えば “motorcycling gear” = オートバイに乗るときの装備品) のように分野名を形容的に使うことはあります。
- 動詞として使うことは通常ありません(例外的に「オートバイに乗る」を “to motorcycle” と表現することも極めてまれにありますが、日常的ではありません)。
• CEFRレベルの目安
- B1 (中級): 身の回りの物を説明したり、趣味や移動手段について話す文脈で使われる単語として、B1程度のレベルと考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
• 語構成
- motor-: エンジン、もしくはモーターを指す語
- -cycle: 「輪(wheel)」という意味のギリシャ語 “κύκλος (kyklos)” に由来する要素。「循環、円、輪」などのイメージ
両方を合わせて「エンジンを備えた輪」ということになり、二輪にエンジンが付いた乗り物を指します。
• 他の単語との関連性(派生語や類縁語)
- motor(モーター、エンジン)
- cycle(自転車、循環)
- motorbike(motorcycle の別称、特にイギリス英語圏でよく使われる。ややカジュアル)
• よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (10個)
- ride a motorcycle(オートバイに乗る)
- motorcycle license(オートバイ免許)
- motorcycle helmet(オートバイのヘルメット)
- motorcycle touring(オートバイでのツーリング)
- motorcycle accident(オートバイ事故)
- custom motorcycle(カスタムバイク)
- electric motorcycle(電動バイク)
- off-road motorcycle(オフロードバイク)
- motorcycle racing(オートバイレース)
- motorcycle enthusiast(オートバイ愛好家)
3. 語源とニュアンス
• 語源
- 「motor + cycle」の合成語で、1900年代初頭から使われ始めました。元々は自転車にエンジンを取り付けたものが発端で、徐々にフレームや構造がエンジン前提の形態に発展していった歴史があります。
• ニュアンス・使い方の注意点
- フォーマル、インフォーマルの両方で使えますが、カジュアル会話では単に “bike” とも呼びます。
- “motorcycle” は書き言葉でも話し言葉でも用いられますが、“motorbike” や “bike” ほど口語的な省略感や気軽さはありません。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞としての使い方のみです。可算名詞 (countable noun) なので、複数形は “motorcycles” となります。
例: “I saw many motorcycles lined up at the parking lot.”(駐車場に多くのオートバイが並んでいた)
• 一般的な構文・イディオム
- “to ride a motorcycle” (オートバイに乗る)
- “motorcycle rider” (オートバイの運転手)
- イディオムとして確立したものは少ないですが、カスタム文化があるので “Harley motorcycle” のようにブランド名と合わせて使う表現が多いです。
• フォーマル / カジュアル
- フォーマルな文章や雑誌の記事でも問題なく使えます。
- 会話では“bike”と略するほうがカジュアル。
5. 実例と例文
さまざまな場面での例文を挙げます。
(1) 日常会話 (カジュアル)
- “I’m going to take my motorcycle for a quick ride.”
(ちょっとバイクでひと走りしてくるよ。) - “My sister wants to buy a motorcycle, but our parents are worried about safety.”
(妹がオートバイを買いたがっているけど、両親は安全面を心配しているよ。) - “He’s been fixing his old motorcycle all weekend.”
(彼は週末ずっと古いバイクを修理している。)
(2) ビジネス (少しフォーマル)
- “Our company specializes in manufacturing high-performance motorcycle parts.”
(当社は高性能なオートバイ部品の製造を専門としています。) - “There’s a growing market for electric motorcycles in urban areas.”
(都市部では電動バイクの市場が拡大しています。) - “We introduced a new line of premium motorcycle helmets.”
(私たちは高級オートバイ用ヘルメットの新シリーズを発表しました。)
(3) 学術的・専門的な文脈
- “Studies indicate that advanced braking systems can significantly reduce motorcycle accidents.”
(研究によると、高度なブレーキシステムはオートバイ事故を大幅に減らす可能性があると示されている。) - “Motorcycle dynamics differ considerably from that of four-wheeled vehicles.”
(オートバイの動態は四輪車の動態とは大きく異なる。) - “The motorcycle industry has seen technological advancements in engine efficiency and safety features.”
(オートバイ産業では、エンジン効率や安全機構において技術的な進歩が見られる。)
6. 類義語・反意語と比較
• 類義語
- motorbike(モーターバイク)
- イギリス英語圏で特に使われることが多い。ややカジュアル。
- bike(バイク)
- 口語表現で「自転車」も指すことがあるので注意が必要。
- scooter(スクーター)
- 小型エンジン、ステップスルー形状のもの。原付スクーターなど。
これらはいずれも二輪のエンジン付き車両を指しますが、デザインやエンジンサイズ、法的区分(免許の種類など)でニュアンスが異なります。
• 反意語
- car(自動車), automobile(自動車)
→ 四輪のエンジン付き車両。二輪と四輪という点で反意語として挙げました。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈmoʊ.t̬ɚˌsaɪ.kəl/ (モウタァサイコゥ)
- イギリス英語: /ˈməʊ.təˌsaɪ.kl/ (モウタサイクル)
- アメリカ英語: /ˈmoʊ.t̬ɚˌsaɪ.kəl/ (モウタァサイコゥ)
強勢(アクセント)の位置
- “mo・tor・cy・cle” のように最初と三音目あたり(“cy”の部分)に強勢がきます。特に “mo-” と “-cy-” をしっかり発音します。
よくある発音の間違い
- “motor” の最後の r をあいまいにしがち
- “cycle” の “cy” を [サイ] ときちんと発音せず、[シ] になってしまうケースなど
- “motor” の最後の r をあいまいにしがち
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “motorcycle” (o が2回出てきます) を “motercycle” や “motorcicle” と間違えやすい。
- 発音の混同: “bicycle” と似ているので、cycle の部分は同じ発音ですが “bi-” と “motor-” を混同しないよう注意。
- 同音異義語: ほぼありませんが、 “motor” と “mutter” (つぶやく) が聞き取りにくい場合があるので要注意。
- 試験対策としては、TOEICなどのリスニング問題で “motorcycle” と “vehicle” が聞き分けられるか問われる場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「モーター + サイクル」という分かりやすい複合語とイメージして覚えましょう。
- スペルが長いので “mo-to-r + cy-cle” と区切りながら書くとミスを減らせます。
- 「エンジン(motor)が付いた自転車(cycle)」と覚えておけば、日本語でも「オートバイ」となる理由がすっと理解できます。
以上が、名詞「motorcycle」の詳細な解説です。
日常会話からビジネス文脈、趣味の話題に至るまで幅広く使える単語なので、ぜひ参考にしてください。
意味のイメージ
意味(1)
オートバイ