最終更新日:2025/11/13

She remained neutral during the argument.

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元となった辞書の項目

neutral

形容詞

中立の;中立国の,中立的な / 公平な,不偏不党の / (人・物が)特色のはっきりしない;(色が)はっきりしない,くすんだ / (酸性でもアルカリ性でもない)中性の / (電気が)中性の,(物体が)帯電していない / (自動車などのギアが)ニュートラルの / (文法で)中性の

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彼女は議論の間中立の立場を取り続けた。

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解説

1. 基本情報と概要

英語の意味: “not supporting or favoring either side in a dispute or conflict; impartial.”

日本語の意味: 「争いごとや対立において、どちらの立場にも肩入れしない、偏らない」という意味です。例えば、「彼は議論の際、中立を保とうとしている」というように使われます。感情や意見に偏りのない、客観的・公平なニュアンスを持った形容詞です。


  • 品詞: 形容詞 (adjective)

  • 活用形: 形容詞なので時制変化はありませんが、副詞形(neutrally)や名詞形(neutrality)があります。


    • 副詞形: neutrally (中立的に)

    • 名詞形: neutrality (中立性)


  • CEFRレベル: B2(中上級)


    • 日常でも見かける単語ですが、やや抽象的な意味合いがあり、文章やスピーチなどフォーマルな場面でも使われます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: neutr-

  • 接尾語: -al(形容詞を形成)

「neutral」はラテン語の neutralis(どちらでもない、性を持たない)が由来で、もともと「どちらか一方に分類されない」というニュアンスがあります。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. neutral stance (中立の立場)

  2. neutral policy (中立政策)

  3. neutral color (中間色・ニュートラルカラー)

  4. remain neutral (中立を保つ)

  5. neutral ground (中立地帯・どちらの陣営でもない場所)

  6. neutral tone (中立的な口調・調子)

  7. neutral position (中立的な姿勢)

  8. neutral opinion (中立的な意見)

  9. stay neutral (中立のままでいる)

  10. neutral party (中立的な当事者/第三者)

3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の neuter(どちらでもない)に由来し、後に neutralis となって「どちらにも属さない」という意味を持つようになりました。

  • ニュアンス: 「neutral」は感情や意見、状況などが偏っていない、公平な状態を表す語で、日常的にもフォーマルな文脈でも比較的幅広く使われます。口語でも「I’m neutral about this topic.(この話題については特にどちらも支持していないよ)」のように言うことができますが、ビジネス文書や公的文書ではより慎重に使われることが多いです。

4. 文法的な特徴と構文


  • 品詞の使い分け: 形容詞として使われる場合がほとんどですが、名詞として「(車などの)ニュートラル(ギア)」を指す場合もあります(例:「Put the car in neutral.」)。

  • 構文例:


    • “remain neutral”

    • “keep a neutral stance”

    • “be neutral about …”


フォーマルにもカジュアルにも使えますが、「意識的にどちらかに偏らずにいる」イメージが強い点に注意してください。

5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I prefer to stay neutral in my friends’ arguments.”

    (友だちのケンカには中立の立場でいたいんだ。)


  2. “His tone was completely neutral when he gave me his feedback.”

    (彼がフィードバックをくれたとき、彼の口調はまったく中立的だったよ。)


  3. “I don’t have a strong opinion on this topic, so I’ll stay neutral.”

    (この話題に特別な意見はないから、中立でいることにするよ。)


(B) ビジネスでの例文


  1. “The company needs to maintain a neutral position when mediating between two clients.”

    (2社のクライアント間を仲裁するとき、当社は中立の立場を保つ必要があります。)


  2. “Our report must reflect a neutral tone and present data objectively.”

    (私たちのレポートは中立的なトーンでデータを客観的に示さなければなりません。)


  3. “To avoid conflicts of interest, it’s best to stay neutral in this negotiation.”

    (利益相反を避けるために、この交渉では中立でいるのが最善です。)


(C) 学術的な文脈での例文


  1. “Researchers should remain neutral when analyzing data to avoid biased conclusions.”

    (研究者はデータを解析する際、結論の偏りを避けるために中立であるべきです。)


  2. “A neutral observer can provide objective insights into the experiment’s outcomes.”

    (中立の立場の観察者は、実験結果に対して客観的な見識を提供できるでしょう。)


  3. “The concept of neutrality is essential in ethical debates.”

    (倫理的な議論において、中立という概念は不可欠です。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. impartial(偏見のない、公平な)

    2. objective(客観的な)

    3. unbiased(先入観のない)

    4. nonpartisan(党派的でない、無党派の)


「impartial」や「unbiased」のほうが「個人的感情や影響を受けずに判断する」という意味が強く、裁判官や審判のような立場に多用される傾向があります。「neutral」は「どちらか一方に明らかに肩入れしない」という柔らかさがあり、より広範囲に使えます。


  • 反意語:


    1. biased(偏った)

    2. partial(一部に偏っている)


「biased」は感情や意図が明らかに片寄っているニュアンスを表します。

7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • アメリカ英語: [ˈnuː.trəl]

    • イギリス英語: [ˈnjuː.trəl](“ニュートゥラル”のように /j/ が入る)


  • 強勢(アクセント)の位置: 最初の音節 “neu-” にアクセントがあります。

  • よくある間違い:


    • “natural(ナチュラル)” と混同してしまうこと。スペリングが似ていますが意味は異なります。

    • イギリス英語発音ではニュートラルと聞こえるため、日本人学習者は “new-tral” のイメージで覚えてしまいがちですが、アメリカ英語では “nu-tral” とやや母音が長めになります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “neutrel” や “netural” などのミスが起こりやすいです。

  • 同音異義語との混同: “neutral” と似た音の単語はあまりありませんが、「natural(自然の)」と混同しやすいので注意。

  • 試験対策: TOEICや英検でも読解問題などで「中立の態度を示す」という文脈で出てくることがあります。選択肢の中に “impartial” や “unbiased” と並びますので、使い分けを区別しておくとよいでしょう。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “neutral” は、「左右どちらにも偏っていない真ん中の位置」にいるイメージを持つと覚えやすいです。車のギアが「ニュートラル」のときは、どちらにも進まず静止している状態を連想するとよいでしょう。

  • スペリングのポイント: 「neu-」の部分は「ニュー」と発音されることをイメージして、“neutral” の中に “new” を連想するのも一つの手です。

  • 勉強テクニック: 類似語とセットで覚え、「中立(neutral)」「偏らない(impartial / unbiased)」などのニュアンスをまとめて頭に入れると使い分けを強化できます。


以上が形容詞「neutral」の詳細解説です。日常会話からビジネス、学術的な場面まで幅広く使える便利な単語ですので、使い方と正しいスペリングをしっかり身につけておきましょう。

意味のイメージ
neutral
意味(1)

公平な,不偏不党の

意味(2)

(酸性でもアルカリ性でもない)中性の

意味(3)

(電気が)中性の,(物体が)帯電していない

意味(4)

(自動車などのギアが)ニュートラルの

意味(5)

(文法で)中性の

意味(6)

(人・物が)特色のはっきりしない;(色が)はっきりしない,くすんだ

意味(7)

中立の;中立国の,中立的な

学術英単語(NAWL)/ 例文 / 和訳 / 選択問題

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