The performance of the new model is comparable to that of the previous version.
comparable
以下では「comparable」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: comparable
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): able to be compared; similar or equivalent in some way
意味(日本語): 比較可能な、同程度の、同等とみなせる
「comparable」は「比べることができる」という意味で、たとえば品質や数量、規模などが「同等レベルで比較できる」というニュアンスがあります。「AとBは同じくらいの価値(または大きさ、重要度)を持っている」といった状況で用いられます。
- 活用形: 形容詞なので、時制変化はありません。比較級・最上級を作る場合は “more comparable” / “most comparable” とすることが多いですが、元々「比較可能」という意味なので、文脈により適切な形を選ぶ必要があります。
- ほかの品詞形:
- compare (動詞)「比べる」
- comparison (名詞)「比較」
- comparable の副詞形としては comparably (副詞)「比較可能な形で」があります。
- compare (動詞)「比べる」
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
比較や分析ができる場面でよく登場するため、日常会話レベルでは少し高度な単語として扱われます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: compare(比べる)
- 接尾語: -able(〜することができる)
「compare + able」で、「比較することができる」「同等として扱うことができる」という意味が生まれています。
関連語や派生語
- compare (動詞)
- comparison (名詞)
- comparable (形容詞)
- incomparable (形容詞: 比較にならないほど優れている、卓越した)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- comparable size(同程度の大きさ)
- comparable quality(同程度の品質)
- comparable standard(同程度の基準)
- comparable data(比較可能なデータ)
- comparable results(類似した結果)
- be comparable to ~(~と同等である)
- of a comparable level(同程度のレベルで)
- a comparable amount of money(同程度の金額)
- in a comparable situation(類似した状況で)
- make a comparison between ~(~を比較する)
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語の “comparare” (共に置く、比較するの意) に由来します。英語の “compare” もここから来ています。歴史的使用:
中期英語から “compare” が使われ、そこにラテン語系の形容詞接尾辞 “-able” が付加される形で “comparable” が成立しました。ニュアンス・使用時の注意点:
「同等のものとしてみなせる」「ある程度の類似性がある」といったニュアンスが強いです。- 口語・カジュアル: ビジネスの場や少しフォーマルな文脈で使われやすい単語ですが、会話でも「This price is comparable to that one.(この価格はあちらと同等だよ)」のように使うことがあります。
- フォーマル・文章: 公式レポートや学術文章で、データや調査結果を比べる際によく見られます。
- 口語・カジュアル: ビジネスの場や少しフォーマルな文脈で使われやすい単語ですが、会話でも「This price is comparable to that one.(この価格はあちらと同等だよ)」のように使うことがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞としての使い方:
“comparable” は形容詞なので、名詞や代名詞を修飾します。たとえば “comparable results(同等とみなせる結果)” のように名詞の前に置きます。 - 前置詞との組み合わせ:
“comparable to” や “comparable with” として「〜と比べられる」「〜に匹敵する」という形で用いられます。 - 比較級・最上級:
“(more) comparable” / “(most) comparable” とすることはできますが、意味的に少し冗長になる場合もありますので、文脈に注意が必要です。 - 可算・不可算の区別:
形容詞なので可算・不可算の区別はありません。
5. 実例と例文
以下では、日常会話・ビジネス・学術的文脈など多彩な場面での例文を示します。
(1) 日常会話での例文
“These two smartphones are comparable in price, but which one has better battery life?”
(この2台のスマホは価格が同じくらいだけど、どっちがバッテリー持ちがいいのかな?)“Her cooking skills are comparable to a professional chef’s.”
(彼女の料理の腕前はプロのシェフと同じくらいですよ。)“I think our schedules this week are comparable in terms of busy-ness.”
(今週はお互いに忙しさのレベルが同じくらいだと思うよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“We need to find a candidate with comparable work experience to fill this position.”
(このポジションを埋めるには、同等の職務経験を持った候補者を探す必要があります。)“Our sales figures this quarter are not comparable to last year’s performance.”
(今四半期の売上高は昨年の業績と比べられるレベルではありません。)“Please provide comparable data from the previous project for a proper analysis.”
(適切な分析をするために、前回のプロジェクトと比較可能なデータを提供してください。)
(3) 学術的・専門的文脈での例文
“The study indicates that the new drug shows comparable efficacy to the existing treatment.”
(この研究によると、新薬は既存の治療法と同等の効果を示しているようです。)“We need comparable sample sizes to draw reliable conclusions.”
(信頼できる結論を導くには、比較可能なサンプルサイズが必要です。)“The results were found to be comparable across different demographic groups.”
(その結果は異なる人口統計群間でも同様に比較可能であることがわかりました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- similar (類似した)
- “similar” は「よく似ている」というニュアンスで、幅広く使えます。
- “comparable” は「比較に値するほど似ている」という含みがあります。
- “similar” は「よく似ている」というニュアンスで、幅広く使えます。
- akin (同類の)
- こちらは文語的で、よりフォーマル・やや古風な響きがあります。
- equivalent (同等の)
- “equivalent” は「全く同じ価値・数量・機能」のニュアンスが強く、より厳密に「等しい」場合に使われやすいです。
- analogous (類似した)
- 学術的文脈で好まれる単語で、構造的・概念的な類似点を示すときに使われます。
反意語
- incomparable (比較にならないほど優れている/劣っている、または比較不可能な)
- “incomparable” は「比類ないほど素晴らしい」という肯定的な文脈でも使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈkɑːm.pɚ.ə.bəl/ (カーマラボゥのような音)
- イギリス英語: /ˈkɒm.pər.ə.bəl/ (コムパラブルのような音)
- アメリカ英語: /ˈkɑːm.pɚ.ə.bəl/ (カーマラボゥのような音)
強勢(アクセント)の位置:
第1音節「com」にアクセントがきます (COM-pa-ra-ble)。よくある発音ミス:
“compare” の発音と混同して /kəm-ˈpɛr-ə-bəl/ のように言ったり、ストレス位置がずれたりすることがあります。最初の “com-” をはっきり強調すると自然になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “comparable” の “para” の部分がよく “per” や “pare” と間違えられます。
- 同音異義語との混同: “comparable” と形が似た単語としては “compatible” (互換性がある) がありますが、意味が異なるので注意が必要です。
- 試験対策: TOEICや英検などで、ビジネスや学術レベルの文章比較や分析に関する文脈で登場することがあります。特に、表やグラフを比較する問題で “comparable” はよく見られます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “compare” + “-able” = 「比較できる」と理解しやすい。
- スペリングのポイント: “com + par + a + ble” と4つに区切って覚えるとミスを防ぎやすいです。
- イメージ: 似たような重さのドーナツをそれぞれ秤に乗せる様子を想像しながら「これは比べられるよね、Comparable!」と覚えるのも一案です。
以上が「comparable」の詳細解説です。比較可能なものを表す際に覚えておくと役立つ表現なので、ぜひ使いこなしてみてください。
比較できる,類以点がある;(…と)比較できる《+with(to)+名》
匹敵する,肩を並べられる;(…に)匹敵する《+with(to)+名》