最終更新日:2024/06/10

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I need to make a draft before starting the final artwork.

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元となった辞書の項目

draft

名詞

〈C〉下絵,スケッチ,設計図;草稿,草案 / 〈C〉為替(かわせ)手形 / 〈C〉(特に部屋などの)すきま風,通風 / 〈C〉(ストーブ・煙突の)通気 / 〈U〉(車などを)引くこと / 〈C〉網で引っぱること,一網;一網の漁獲高 / 〈U〉《米》徴兵,徴募;《集合的に》徴集兵,選抜隊,分遣隊;その選抜 / 〈U〉(特にスポーツで人を)引き抜くこと;ドラフト制 / 〈U〉(液体を容器から)つぎ出すこと,(酒などの)たる抜き / 〈C〉一飲み[の量],一吸い[の量],(水薬などの)1回の服用量 / 〈C〉(船の)喫水 / 牽引(けんいん)用の / たる出しの,生の / 下絵の;草案の

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解説

1. 基本情報と概要

単語: draft

品詞: 名詞 (他に、動詞・形容詞としても使われることがあります)

英語での意味:


  • A preliminary version of a piece of writing (“下書き”, “草稿”)

  • A plan or sketch for something (“計画案”, “設計図” など)

  • An order to pay money (“為替手形” など、商取引や銀行で使われる意味)

  • その他、「すきま風」という意味で使われることもあります(ただしスペルが “draught” 表記となるイギリス英語形も併用)。

日本語での意味:


  • 下書きや草案

  • 設計図や計画の案

  • (為替)手形

  • 風の通り、隙間風(イギリス英語 “draught” に相当)

「draft」は、まずは「文章の下書き」や「原稿の草稿」を指す場面でよく使われる単語です。「計画段階にあるもの」というニュアンスを持ち、まだ完成していない初期の段階を示します。ビジネスの場面や学術的な文書の作成時など、幅広く日常でも用いられる単語です。

活用形:


  • 単数形:draft

  • 複数形:drafts

  • 動詞形:to draft (drafting / drafted / drafted)


    • 例: “I will draft a letter.”(手紙の草案を書きます)


CEFRレベル: B2(中上級)

日常会話以上の場面、ビジネス文書や学習の文脈で頻繁に出てくる単語です。


2. 語構成と詳細な意味

“draft” は、接頭語・接尾語で明確に分解できる単語ではありませんが、元々は「引っ張る」「引き出す」という意味合いの古フランス語由来の “drafter” に端を発します。派生語・関連語として:


  • drafting (名詞/動名詞/形容詞): 草案作成、製図

  • drafted (動詞の過去形・過去分詞形): 草案を作成した、徴兵された など

  • draught (英): イギリス英語でのスペル。名詞としてビールの生樽 (“draught beer”) や隙間風などを表す

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. rough draft(ラフドラフト: 大まかな下書き)

  2. final draft(最終稿)

  3. draft proposal(企画案・計画案の草案)

  4. draft version(下書きバージョン)

  5. draft policy(政策案)

  6. draft agreement(契約書の草案)

  7. make a draft(下書きを作成する)

  8. send a draft(草案を送る)

  9. draft report(レポートの草稿)

  10. draft letter(手紙や文書の草案)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古フランス語の “drafter” (draguer; 「引っ張る」や「引きずる」の意) が、中英語を経て “draft” となりました。何かを引き出す → 下書きを「書き出す」といったイメージから派生しています。

  • 歴史的な使用: 中世英語で文書を「下書き」する意味で使われ始め、商取引の際の「為替手形」(相手に金銭を支払わせるための指示) や「徴兵」(くじ引きで兵を『引き出す』) など、多様な意味をもつようになりました。

  • ニュアンス・使用時の注意点:


    • 「draft」は「完成形」ではなく「暫定的な段階」というイメージが強いです。

    • ビジネス文書や学術的な論文など、文章をまだ完成に至らせていないときにしばしば使われます。

    • 口語的にも「ちょっと下書きを見せて」などカジュアルに使われることもあれば、契約書の「草案」としてフォーマルにも使われます。



4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞: “a draft” / “the draft” / “drafts”


    • 書類や文書の数えられる形で使われます。

    • 「為替手形」の意味でも可算名詞です。


  2. 構文例


    • “This is just a draft. I’ll finalize it later.”(これはただの下書きです。後で最終版を仕上げます)

    • “Could you review my draft?”(私の草稿を見てもらえますか?)


  3. 関連イディオム:


    • “in draft form” → 「草案の状態で」

    • “draft in (someone)” → (動詞句)「…を呼び集める、徴兵する」の意味(ただしこちらは動詞用法)


  4. フォーマル/カジュアルの使い分け:


    • ビジネス・学術:「draft a contract」, 「draft a proposal」などフォーマル

    • 日常会話:「I wrote a quick draft of my speech.」など比較的カジュアル



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I have a draft of my resume ready; can you take a look?”

    (履歴書の下書きを用意したんだけど、見てくれる?)


  2. “Let me show you the draft of my speech for my friend’s wedding.”

    (友人の結婚式でのスピーチの下書きを見せるね。)


  3. “I only have a draft of the letter; it’s not finalized yet.”

    (まだ手紙の下書きしかないんだ。完成版ではないよ。)


(B) ビジネスでの例文


  1. “Please find attached the first draft of the project proposal.”

    (プロジェクト提案の第一版草案を添付しましたのでご確認ください。)


  2. “We’ll discuss the draft agreement at tomorrow’s meeting.”

    (明日の会議で契約書の草案について議論します。)


  3. “Could you create a draft budget for the next quarter?”

    (次の四半期の予算案の草案を作成していただけますか?)


(C) 学術的な文脈での例文


  1. “I need to complete a draft of my thesis by next week.”

    (来週までに論文の下書きを完成させなければなりません。)


  2. “The professor reviewed my draft and gave me suggestions for improvement.”

    (教授が私の草稿を見て、改善点の提案をしてくれました。)


  3. “An initial draft helps clarify the research objectives.”

    (最初の草案は研究の目的を明確にするのに役立ちます。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. outline(アウトライン / 概要)


    • 「概要」や「大まかな構成」という意味。draft よりもさらに簡単な要点整理を指すことが多いです。


  2. sketch(スケッチ / 下絵)


    • 絵や図案についての「下書き」を指すことが多い。文章より視覚的なイメージが中心です。


  3. blueprint(設計図 / 青写真)


    • 建築や計画で使われる「設計図」「青写真」。計画段階での案ですが、ややフォーマルで高度なニュアンスがあります。


反意語


  • final version(最終版 / 完成版)


    • draft が「未完成」を示すのに対して、final version は完成形です。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /dræft/ (アメリカ英語), /drɑːft/ (イギリス英語)

  • 発音の違い:


    • アメリカ英語: [ドラフト](æ の短いア音)

    • イギリス英語: [ドラフト](ɑː の長めのア音)


  • アクセント: 1音節のみなので特に移動するアクセントはないが、強調箇所は “draft” のcentralに置かれます。

  • よくある間違い:


    • イギリス英語の “draught” とスペルが違う点に注意(発音は /drɑːft/ とほぼ同じ)。

    • “draft” というスペリングはアメリカ英語的表記でも広く使われます。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “draf” と書いてしまったり、イギリス英語 “draught” を混同したりすること。

  2. 同音異義語: イギリス英語で “draught”(通風、生ビールなど)は spelling が異なるが、発音が似通うため混乱しやすい。

  3. 試験対策: TOEICや英検などのビジネスやアカデミックな話題で、「契約書の草案」「企画書の下書き」などの文脈で出題されることがあります。draftが最終版ではない点を押さえておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ドラフトビール (draft beer)」をイメージすると、「樽から注ぎ出す(未瓶詰め)→ まだ完成された“最終形”ではない」連想で覚えやすいです。

  • “DRAFT” の最初の “D” で “Draft = Down on paper (紙に書く下書き)” とイメージすると覚えやすいかもしれません。

  • 1回作った“draft(下書き)”を何度か修正して“final(完成版)”に近づける流れを頭に描くと、自然と使い方が身に付きます。


以上が、名詞 “draft” の詳細な解説です。文章や計画の下書き、契約書の草案など、「未完成・暫定段階」という意味合いをイメージしておくと使いやすいでしょう。ぜひ例文やコロケーションとあわせて覚えてみてください。

意味のイメージ
draft
意味(1)

〈C〉下絵,スケッチ,設計図;草稿,草案

意味(2)

〈C〉為替(かわせ)手形

意味(3)

〈C〉(特に部屋などの)すきま風,通風

意味(4)

〈C〉(ストーブ・煙突の)通気

意味(5)

〈U〉(車などを)引くこと

意味(6)

〈C〉網で引っぱること,一網;一網の漁獲高

意味(7)

〈U〉《米》徴兵,徴募;《集合的に》徴集兵,選抜隊,分遣隊;その選抜

意味(8)

〈U〉(特にスポーツで人を)引き抜くこと;ドラフト制

意味(9)

〈C〉一飲み[の量],一吸い[の量],(水薬などの)1回の服用量

意味(10)

〈C〉(船の)喫水

意味(11)

牽引(けんいん)用の

意味(12)

たる出しの,生の

意味(13)

下絵の;草案の

意味(14)

…‘の'草案(草稿)を書く;…の輪郭を描く

意味(15)

〈U〉(液体を容器から)つぎ出すこと,(酒などの)たる抜き

意味(16)

(特別の目的のために)〈人〉‘を'引き抜く,選抜して派遣する;《特に米》(…に)〈人〉‘を'徴集する《++into+

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