元となった辞書の項目
presidential
解説
1. 基本情報と概要
単語: presidential
品詞: 形容詞 (adjective)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 英語での意味: “Relating to a president or presidency.”
- 日本語での意味: 「大統領に関する、大統領の(ような)」という意味です。大統領制や大統領の行う活動など、いわゆる“president”と結びつく内容に対して使われます。
例えば、
- 「presidential election (大統領選挙)」
- 「presidential speech (大統領演説)」
のように使われ、大統領の権限や活動を形容するときによく出てきます。公的でフォーマルな文脈でも使われることが多いです。
形容詞の活用形
英語の形容詞には名詞や動詞のように厳密な活用形はありませんが、比較級・最上級を作る場合は以下の形が基本です:
- more presidential
- most presidential
他の品詞の例
- president (名詞): 大統領、会長
- presidency (名詞): 大統領の職、任期
- preside (動詞): 議長を務める、司会をする
これらの単語と関連して「presidential」が使われることが多いです。
2. 語構成と詳細な意味
「presidential」は、
- president(大統領)+ -ial(形容詞を作る接尾語)
という形で構成されています。
関連する派生語
- president: 名詞。大統領や会長など、組織を統括するポジションを指す。
- presidency: 大統領の任期や職務を指す名詞。
- presidentially: 副詞形。「大統領として」「大統領的に」という意味合い。日常で見かける頻度は高くはありません。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- presidential election
- 大統領選挙
- 大統領選挙
- presidential debate
- 大統領選討論会
- 大統領選討論会
- presidential speech
- 大統領演説
- 大統領演説
- presidential campaign
- 大統領選キャンペーン
- 大統領選キャンペーン
- presidential candidate
- 大統領候補
- 大統領候補
- presidential power
- 大統領権限
- 大統領権限
- presidential address
- 大統領演説(公的な場でのスピーチを指すことが多い)
- 大統領演説(公的な場でのスピーチを指すことが多い)
- presidential approval rating
- 大統領支持率
- 大統領支持率
- presidential term
- 大統領任期
- 大統領任期
- presidential office
- 大統領職、または大統領執務室(contextによる)
- 大統領職、または大統領執務室(contextによる)
これらはいずれも政治やニュース関連の文章、会話で頻繁に目にする表現です。
3. 語源とニュアンス
語源
- presidentは、ラテン語の「praesidēre(前に座る・司会する)」を起源に持ち、その派生から「会合や組織を先導する人」を指すようになりました。
- presidentialは「president」から派生した形容詞で、「大統領の、大統領に関連する」という意味を持ちます。
使用時のニュアンス
- ニュースや政治関連の正式な文脈で使われることが多く、フォーマルな響きがあります。
- 「presidential」という言葉を使うと、政治的・公的な印象を伴うため、普段の会話ではあまり使われず、主に報道や公的スピーチなどでよく登場します。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾する形で使われます。例:「presidential address」など。
- 場合によっては叙述的用法(補語としての使い方)で “He seems presidential.” と表すこともありますが、あまり日常的ではなく、大統領らしさや威厳を醸し出す、というニュアンスになります。
- 大統領と直接関係のない場面で「presidential style」と言うと、威厳やリーダーシップがあるさまを比喩的に表すことも可能です。
イディオム的表現
- 「presidential material(大統領にふさわしい人物・素質)」という言い回しは、アメリカの政治シーンなどで見ることがあります。
5. 実例と例文
それぞれできるだけ自然な表現を選びました。
日常会話での例文
- “I watched the presidential debate on TV last night.”
- 「昨日の夜、大統領選の討論会をテレビで見たよ。」
- 「昨日の夜、大統領選の討論会をテレビで見たよ。」
- “She mentioned the upcoming presidential election in a casual chat.”
- 「彼女は雑談の中で、今度の大統領選挙のことを話していたよ。」
- 「彼女は雑談の中で、今度の大統領選挙のことを話していたよ。」
- “He has a very presidential demeanor, don’t you think?”
- 「彼はなんだか大統領っぽい威厳があると思わない?」
ビジネスでの例文
- “The company’s new CEO delivered a presidential address to employees, outlining future plans.”
- 「新しいCEOは、従業員に対してまるで大統領演説のようなスピーチを行い、今後の計画を説明した。」
- 「新しいCEOは、従業員に対してまるで大統領演説のようなスピーチを行い、今後の計画を説明した。」
- “Our marketing strategy might benefit from a more presidential approach in public relations.”
- 「我々のマーケティング戦略は、広報活動においてもう少し大統領らしいアプローチを取ることでメリットがあるかもしれない。」
- 「我々のマーケティング戦略は、広報活動においてもう少し大統領らしいアプローチを取ることでメリットがあるかもしれない。」
- “His speech had a presidential tone, which impressed potential investors.”
- 「彼のスピーチは大統領的なトーンで、潜在的な投資家たちに良い印象を与えた。」
学術的・公的文脈での例文
- “This study analyzes the impact of presidential systems on economic growth.”
- 「本研究は大統領制が経済成長に与える影響を分析しています。」
- 「本研究は大統領制が経済成長に与える影響を分析しています。」
- “The presidential model often differs significantly from parliamentary systems.”
- 「大統領制のモデルは、議院内閣制のシステムと大きく異なることが多いです。」
- 「大統領制のモデルは、議院内閣制のシステムと大きく異なることが多いです。」
- “Historical data suggest a correlation between presidential approval ratings and midterm election outcomes.”
- 「歴史的データによると、大統領支持率と中間選挙の結果には相関があることが示唆されています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- executive(行政の・執行の)
- 「行政権」や「執行上の」という文脈で使われることが多く、厳密には「大統領の」とは異なりますが、公的・政治的権力を連想させる形容詞という点で類似があります。
- 「行政権」や「執行上の」という文脈で使われることが多く、厳密には「大統領の」とは異なりますが、公的・政治的権力を連想させる形容詞という点で類似があります。
- official(公的な・公式の)
- 「大統領」特有ではなく、政府や組織などの公式な場面を指す一般的な単語です。フォーマルさを強調したいときに使われます。
- 「大統領」特有ではなく、政府や組織などの公式な場面を指す一般的な単語です。フォーマルさを強調したいときに使われます。
反意語
- 厳密な反意語はありませんが、あえて挙げるなら
- unofficial(非公式の)
- non-presidential(大統領とは関係のない)
などで対比させることはできます。
- unofficial(非公式の)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- イギリス英語 (BrE): /ˌprez.ɪˈden.ʃəl/
- アメリカ英語 (AmE): /ˌprez.ɪˈdɛn.ʃəl/
- イギリス英語 (BrE): /ˌprez.ɪˈden.ʃəl/
- アクセント (stress): “presi*dential” の *“den”** の部分に主な強勢があります。
- よくある間違いとして、
president
の部分を強調しすぎて語尾を弱く発音してしまい、「プレジデントシュル」と曖昧になりがちです。リズムを意識して発音しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “presidential”は“t”の前に“n”が入るため、つづりを “president + ial” と意識するのが大切です。
- “presidential”は“t”の前に“n”が入るため、つづりを “president + ial” と意識するのが大切です。
- precedential(判例上の)との混同
- “precedential” は「先例となる(precedentに関する)」という意味で、まったく別の文脈で使われます。見た目が似ているので注意が必要です。
- “precedential” は「先例となる(precedentに関する)」という意味で、まったく別の文脈で使われます。見た目が似ているので注意が必要です。
- 試験での出題
- 政治制度や選挙に関する長文問題、リスニング(ニュース英語)などで出題される可能性があります。特にTOEICや英検準1級レベル以上では、新聞・ニュース要素として出てくることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “president”+ “-ial” で「大統領の」という意味になると覚えるとよいでしょう。
- 見た目のポイント: “president” までをしっかり書いておいて、最後に “-ial” を加える、というイメージです。
- 大統領演説(presidential address)のニュースや選挙報道を見るときに意識してみると定着しやすくなります。
以上が「presidential」の詳細な解説です。「大統領の」というややフォーマルで政治関連の文脈で多用される形容詞であることを押さえておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
大統領の,会長の,社長の