environment
名詞 “environment” を詳しく解説
1. 基本情報と概要
英語・日本語での意味
- 英語: “environment”
- 日本語: 「環境」など
「environment」は「周りを取り巻く状況や条件・状態」を指す名詞です。自然環境、社会環境、職場環境など、私たちが身を置くあらゆる状況を表します。たとえば、「自然環境」「職員の作業環境」「ソフトウェアの実行環境」などに使われるように、さまざまな場面で使うことができる単語です。
品詞と活用形
- 品詞: 名詞 (countable/uncountableの両方で使われることがあります)
- 例: “an environment” (可算で特定の環境を指す場合)
- 例: “the environment” (特に自然環境を指す場合は不可算的に用いられることも多い)
- 例: “an environment” (可算で特定の環境を指す場合)
形容詞形・副詞形などの派生
- 形容詞: “environmental” (環境の、環境に関する)
- 副詞: “environmentally” (環境的に)
CEFRレベル目安
- B1(中級)〜B2(中上級)
自然や社会などの複雑な文脈で使用されるため、基礎を超えた学習者向けレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: “en-” (〜にする・覆う、のような意味合い)
- 語幹: “viron” (古フランス語 “environ” = 「取り囲む」)
- 接尾語: “-ment”(動詞を名詞にするはたらきがある)
詳細な意味
- 自然環境 — 森林、海洋、大気など自然そのものやその状態
- 社会環境・文化環境 — 社会的に個人を取り巻く状況や共同体の文化的背景
- 職場環境 — 仕事場の雰囲気や条件
- システム環境 — コンピュータやソフトウェアの動作環境を指す場合もある
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- “protect the environment” — 環境を保護する
- “conserve the environment” — 環境を保全する
- “environmental impact” — 環境への影響
- “work environment” — 職場環境
- “learning environment” — 学習環境
- “hostile environment” — 過酷な環境
- “natural environment” — 自然環境
- “business environment” — 事業環境
- “safe environment” — 安全な環境
- “sustainable environment” — 持続可能な環境
3. 語源とニュアンス
語源
“environment”は、古フランス語 “environ” (周囲を取り囲む) から派生し、そこに英語の名詞化の接尾語 “-ment”がついたものです。
もともとは「周囲の状態」「取り囲むもの」というイメージから、今の「環境」という意味へと広がりました。
ニュアンス・使用時の注意
- “the environment” と定冠詞をつけると「自然環境全体」の文脈で使われることが多いです。
- フォーマルな文章でもカジュアルな会話でも使用可能ですが、「環境保護」などフォーマルな文脈、または学術領域で頻出する単語です。
- たとえば「家の周りの環境」はカジュアルに “the environment around my home” と言えますが、単に “my surroundings” と言っても類似の意味を表せます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞(可算・不可算両用)
- 可算: “They created a positive environment for learning.”
- 不可算: “We need to care about the environment.” (自然環境や一般的な取り巻く状況を指す)
- 可算: “They created a positive environment for learning.”
フレーズや構文例
- “in this environment” — このような環境の中で
- “create an environment where…” — ~する環境を作り上げる
- “in this environment” — このような環境の中で
フォーマル度合いとしては、論文やビジネス文書などでもしばしば使われ、日常会話でも自然に使われる単語です。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“I’m trying to create a more comfortable environment in my bedroom.”
(自分の寝室をもっと快適な環境にしようとしているんだ。)“Do you think this neighborhood has a good environment for kids?”
(この地域は子どもにとって良い環境だと思う?)“We moved to the countryside for a quieter environment.”
(私たちはもっと静かな環境を求めて田舎に引っ越しました。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
“Our company is committed to maintaining a safe and healthy work environment.”
(弊社は安全かつ健康的な職場環境を維持することに尽力しています。)“The market environment is changing rapidly due to new technologies.”
(新技術の影響で市場環境が急速に変化しています。)“A positive environment encourages employees to be more creative.”
(前向きな環境は従業員の創造性を高めます。)
学術的な文脈での例文(3つ)
“Researchers need to analyze the impact of industrial waste on the marine environment.”
(研究者たちは産業廃棄物が海洋環境に与える影響を分析する必要があります。)“Students thrive when they learn in an inclusive and supportive environment.”
(学生は包括的で支援的な学習環境の中でより成長します。)“The study investigates how urban development affects the local environment.”
(その研究は都市開発が地域環境にどのような影響を与えるかを調査しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “surroundings” — 周囲・周囲の状況
- ニュアンス: 直接目に入る周囲や近辺の光景を指すことが多い。
- ニュアンス: 直接目に入る周囲や近辺の光景を指すことが多い。
- “setting” — 場所や状況、背景
- ニュアンス: より文学的・物理的に「設定・背景」を強調。
- ニュアンス: より文学的・物理的に「設定・背景」を強調。
- “circumstances” — 事情、状況
- ニュアンス: 個人や社会が置かれた具体的条件を指す。
- ニュアンス: 個人や社会が置かれた具体的条件を指す。
反意語 (Antonyms)
厳密な反意語はありませんが、文脈上は “isolation” (孤立、分離) が間接的に対比的概念となりえます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ɪnˈvaɪ.rən.mənt/ または /ɛnˈvaɪ.rən.mənt/
- アクセント: “en-VI-ron-ment” の “VI” の部分にアクセントが置かれます。
- アメリカ英語とイギリス英語で、母音の発音が微妙に異なり、イギリス英語では “en-VI-run-ment” のように /ˈvaɪ.rən/ となることが多いです。
- 子音の “r” がイギリス英語ではやや弱く発音されることがあります。
よくある間違いとして “environment” の中の “n” が複数あるのでスペルミス(enviroment など)に注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “enviroment” など “n” の位置や数を間違えやすい。
- 多義性: “work environment” など多くの種類の「環境」があるので、Contextを理解して使う必要がある。
- 冠詞: 単に自然環境なら “the environment” と定冠詞をつけるが、特定の環境を指すなら “an/my/our environment” と表現する。
- 試験対策: TOEIC・英検などでも頻出です。特にビジネスシーン(work environment, market environment など)や環境問題の文脈で問われることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “en” + “viron” + “-ment” → 「周囲を取り囲むもの」という由来をイメージすると覚えやすいです。
- 「環境を守る」という文脈 (protect the environment) で覚えると、スペルも合わせて記憶しやすいです。
- 視覚的に連想: まわりを取りかこむ円(Circle)→ “environ” の響きを思い出す → “environment” へ。
以上が “environment” の詳細解説です。単に「自然環境」だけでなく、職場や社会、コンピューターなど多様な文脈で使われる重要単語なので、ぜひ文脈に応じて使い分けてみてください。
環境,周囲の状況;《the~》自然環境