最終更新日:2025/02/25

彼女の目には訴えるような表情があった。

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There was a look of appeal in her eyes.

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元となった辞書の項目

appeal

名詞

(助力などの)訴え;哀願《+for+名》 / (権威などへの)訴え《+to+名》 / 控訴,上告 / (…に)訴える魅力《+to+名》

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解説

以下では、名詞「appeal」について、学習者の方にもわかりやすいようにできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: appeal

品詞: 名詞 (他に、動詞としても用いられます)

英語での簡潔な意味


  1. (人や物事の)「魅力」や「魅惑する力」

  2. 「訴え」や「要請」(特に、誰かに支援や助けを求めること)

  3. 法的文脈での「控訴」「上訴」

日本語での意味とニュアンス


  1. 「魅力」:ある対象や考え方が人々を引きつける力。

    例: The movie has a broad appeal. (その映画には幅広い魅力がある)

    こういう場面で使われます。作品やイベントなどが、多くの人にとって興味を引く、というニュアンスです。


  2. 「要請」「懇願」「訴え」:助けや賛同を求めるときに使います。

    例: He made an appeal for donations. (彼は寄付を求めて訴えた)

    こういう場面で使われます。公的・私的を問わず、人から何かしらの協力・支援を求めるときのニュアンスです。


  3. 法律用語としての「控訴」「上訴」:下級裁判所の判決に不服がある際、上級裁判所へ再審理を求めること。

    例: She filed an appeal against the verdict. (彼女はその評決に対して控訴した)

    このように、法律的な文脈で裁判の結果に不服があるときに使われます。


CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    ・ニュースや新聞、公式な場面で聞いたり読んだりする機会があるため、中上級レベルの単語として扱われることが多いです。

    ・幅広いトピックで使われ、抽象的な使い方も含まれます。

活用形


  • 名詞のため、直接的な活用形はありません。

  • 動詞形:「appeal (appeal - appealed - appealed)」として「訴える」「控訴する」「魅力を引き出す」などの意味があります。

他の品詞での例


  • 動詞:To appeal (~に訴える、魅力を持つ)

    例: The idea appeals to me. (その考えは私にとって魅力的だ)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • ap- (ラテン語由来の ad- 「~に向かって」)

  • peal (ラテン語 pellere 「押す、駆り立てる」が語源)

「誰かに向かって訴えかける」ニュアンスが元となっています。

関連・派生語


  • appealing (形容詞):「魅力的な」

  • appeal to ... (動詞フレーズ):「~に訴える/~にアピールする」

  • appeal court (名詞句):「控訴裁判所」

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. make an appeal (訴えを起こす)

  2. launch an appeal (要請をスタートする/呼びかけを始める)

  3. an emotional appeal (感情に訴える呼びかけ)

  4. a direct appeal (直接的な訴え)

  5. a public appeal (公的な要請)

  6. dismiss an appeal (控訴を退ける/却下する)

  7. file an appeal (控訴を申し立てる)

  8. have broad appeal (広い魅力を持つ)

  9. personal appeal (個人的な訴え・魅力)

  10. appeal process (控訴手続き)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “appellare”(呼びかける、訴える)や “ad pellere”(~に向かって押す)から派生。

  • フランス語を経由し、英語の “appeal” となった経緯があります。

歴史的な使われ方


  • 中世の法廷では「控訴」「訴え」といった法的な文脈でまず用いられました。

  • 近代になるにつれて「魅力」「人々を引きつける力」の意味が広まり、日常会話でも使われるようになりました。

使用時の注意点とニュアンス


  • 「魅力」の意味で使われるときは、ポジティブなニュアンスが強いです。

  • 「訴え」や「要請」は、深刻な場面にも使われます。口語・フォーマルいずれにも対応可能ですが、法的な文脈はややフォーマル寄りです。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞としての使い方


    • 可算/不可算の両方の用法があり得ます。具体的な「一本の訴え」を示す場合は可算(an appeal)、概念として「魅力」を表す場合は不可算的に使われることもあります。

    • 例: He made an appeal for help. (可算) / The product has great appeal. (不可算)


  2. 動詞としての使い方


    • 「to appeal to + 人/感情」で「~に訴えかける」「~の心に響く」を意味します。

    • 「to appeal against + 判決」で「~に不服を申し立てる(控訴する)」を意味します。


  3. 主な構文


    • “make an appeal to …” = “…に訴える”

    • “launch an appeal for …” = “…のために要請を始める”

    • “have appeal for …” = “…にとって魅力がある”



5. 実例と例文

下記に日常会話・ビジネス・学術的な文脈での例文をそれぞれ3つずつ示します。

日常会話


  1. His simplistic approach has no appeal for me.

    (彼の単純なやり方には、私には全く魅力を感じない。)

  2. She made an appeal to her neighbors for help after the storm.

    (彼女は嵐の後、隣人たちに助けを求めて訴えた。)

  3. The new café has a unique appeal.

    (その新しいカフェは独特の魅力がある。)

ビジネス


  1. Our marketing campaign aims to broaden the product's appeal to younger audiences.

    (我々のマーケティングキャンペーンは、若年層への製品の魅力を広げることを目的としている。)

  2. The charity's appeal for donations was quite successful.

    (その慈善団体の寄付要請はとても成功した。)

  3. He submitted an appeal to the board regarding the new policy.

    (彼は新しい方針について、理事会に訴えを提出した。)

学術的な文脈


  1. In legal theory, the appeal process serves as a crucial check on judicial errors.

    (法理論において、上訴の過程は司法上の誤りをチェックする重要な役割を果たす。)

  2. The study explores the psychological appeal of social media in modern society.

    (その研究では、現代社会でのソーシャルメディアの心理的魅力を探求している。)

  3. His appeal to authority is often questioned by peers in academic circles.

    (彼の権威への訴えは、学術界の仲間からしばしば疑問視されている。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. plea (懇願、嘆願)


    • 「真剣な嘆願」という点が共通。生々しく切実な要素が強い。


  2. request (要望、依頼)


    • 日常的・一般的な「(何かを)求める」の意味があり、よりカジュアル。


  3. entreaty (嘆願)


    • 「熱心にお願いする」というニュアンスが強く、やや文語的。


  4. urge (強く促す)


    • 「強いプッシュ」をする意味に近いが、名詞としては「強い衝動」。


反意語 (Antonyms)


  • refusal (拒絶)


    • 「要請」に対して「断る」行為を指すため、文脈によっては反意表現となる。


  • dismissal (却下)


    • 法廷の文脈では「控訴を却下する」、要請を退ける、も反意的立場を示す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /əˈpiːl/

  • アクセント: 第2音節「-peal」に強勢が置かれます。

  • アメリカ英語とイギリス英語: ほぼ同じ発音 əˈpiːl

  • よくある発音の間違い: “apple” /ˈæp.əl/ と混同したり、アクセントを間違えて /ˈæ.piːl/ のように発音しないよう注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングミス: “appeal” の “pp” が「p」が重なる形ではないことに注意。 “appeal” と綴ります。

  2. 同音異義語との混同: とくに目立った同音異義語はありませんが、「a peel(皮をむくこと)」と続けて書く誤記に注意。

  3. 「訴える」(to appeal) と「魅力(appeal)」の使い分け: 日本語訳が同じ「アピールする」と「アピール(魅力)」が混乱しがちなので、文脈で見分けること。

  4. 試験対策での出題例: TOEICや英検では「企業が行う呼びかけや法的な場面での控訴」の文脈が出題されることがあるため、社説・ニュース記事などを読む際に注意しておくとよいです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源のイメージ: 「ad + pellere (押す)」→「相手にグッと押し込む=訴えかける」というイメージを持つと覚えやすいです。

  • 「魅力」と「請願」の両面がある: 日本語でも「アピールする」という表現をよく使うので、そこから派生して「人を引きつける力」「お願いする行為」の両方を思い出してください。

  • スペリング: 「ap + peal」ではなく、「ap + peal」が正解と頭に染みつけましょう。

  • 勉強テクニック:

    ・法律やニュース記事を読む際、”appeal” が出たらどの意味か文脈判断の訓練をするとよいです。

    ・「控訴」「訴え」「魅力」という3つの意味グループをセットで覚えておくと混乱しにくくなります。


以上が、名詞「appeal」の詳細解説です。法的文脈、日常会話、ビジネス文脈など、さまざまなシーンで使われる単語なので、文脈に合わせて上手に使い分けてみてください。

意味のイメージ
appeal
意味(1)

(助力などの)訴え;哀願《+for+

このボタンはなに?
意味(2)

(権威などへの)訴え《+to+

意味(3)

控訴,上告

意味(4)

(…に)訴える魅力《+to+

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