元となった辞書の項目
glad
解説
1. 基本情報と概要
単語: glad
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): feeling or showing pleasure or happiness
意味(日本語): 「嬉しい」「喜んでいる」
「glad」は、「何か嬉しいことや喜ばしいことがあるときに使う形容詞」です。「I’m glad to see you.(あなたに会えて嬉しい)」のように、相手との再会や出来事に対してポジティブな気持ちを表します。
CEFRレベル: A2〜B1
- A2(初級): この単語は「嬉しい」を表す基本的な形容詞で、日常会話で頻繁に使われます。
- B1(中級): 「pleased」などのほかの類似表現と区別して使いこなせると、より自然なコミュニケーションができるようになります。
活用形
- 原形: glad (形容詞なので、比較形として “gladder”, 最上級 “gladdest” が理屈上はありますが、実際はほとんど使われません)
- 副詞形: gladly (例: “He gladly accepted the offer.”)
- 動詞形: gladden (やや古風、または文語的表現。「~を喜ばせる」)
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 語幹: “glad”
- 接頭語・接尾語は特にないため、単語全体で「嬉しい」という意味を表しています。
派生語や類縁語
- gladden (動詞): 「~を喜ばせる」
- gladly (副詞): 「喜んで」「うれしそうに」
コロケーション(共起表現)10選
- be glad to see you (会えて嬉しい)
- be glad about something (何かのことを喜んでいる)
- glad tidings (嬉しい知らせ)
- glad expression (嬉しそうな表情)
- feel glad (嬉しく思う)
- so glad (とても嬉しい)
- glad to hear (~を聞いて嬉しい)
- glad you came (来てくれて嬉しい)
- gladly accepted (喜んで受け入れた)
- a glad moment (嬉しい瞬間)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の “glæd” に由来し、「明るさ」や「陽気さ」を意味していました。北欧系の言語とも関連があり、古くから「明るい気分」を表す言葉として使われています。
ニュアンス・使用時の注意
- ポジティブな感情: 「喜び」「安心感」を直接的に表すもっともベーシックな単語の一つです。
- 口語・文章両方で使用可: 日常会話からフォーマルな場面、テキストにも幅広く使われます。
- 感情を比較的ストレートに伝える表現なので、ビジネスメールなど少し改まった状況では “pleased” や “delighted” を使う方がフォーマルな印象を与える場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、主に補語(be動詞の後)や名詞を修飾する形で使われます。
- 例: “I am glad." / “I’m glad you’re here.”
- 例: “I am glad." / “I’m glad you’re here.”
- イディオムや構文:
- “(be) glad to do something” → 何かをして「嬉しい・喜んで〜する」
- 例: “I’m glad to help you.”
- 例: “I’m glad to help you.”
- “(be) glad that…” → 「〜して嬉しい」
- 例: “We’re glad that you enjoyed the party.”
- 例: “We’re glad that you enjoyed the party.”
- “(be) glad for someone” → 「(人の幸運などを)嬉しく思う」
- 例: “I’m glad for your success.”
- 例: “I’m glad for your success.”
- “(be) glad to do something” → 何かをして「嬉しい・喜んで〜する」
フォーマル/カジュアル:
- “glad” は日常会話で最も使われるカジュアルな形容詞の一つ。 ビジネス文書など少し硬めの場面では “pleased” が好まれる場合もあります。
5. 実例と例文
日常会話
- “I’m so glad you made it to the party!”
- (パーティーに来てくれてすごく嬉しいよ!)
- (パーティーに来てくれてすごく嬉しいよ!)
- “I’m glad to see you feeling better.”
- (あなたが元気になってて嬉しい。)
- (あなたが元気になってて嬉しい。)
- “I’m glad I decided to stay home tonight.”
- (今夜は家にいることにしてよかった。)
ビジネス
- “We are glad to inform you that your application has been approved.”
- (あなたの申請が承認されたことをお知らせできて嬉しく思います。)
- (あなたの申請が承認されたことをお知らせできて嬉しく思います。)
- “I’m glad we could reach an agreement on this project.”
- (このプロジェクトで合意に至れて嬉しく思います。)
- (このプロジェクトで合意に至れて嬉しく思います。)
- “I’d be glad to discuss the details further if you have time.”
- (もしお時間があれば、詳しくお話しできると嬉しいです。)
学術的な文脈
- “I’m glad the conference provided so many insightful talks.”
- (その学会が多くの示唆に富む講演を提供してくれて嬉しいです。)
- (その学会が多くの示唆に富む講演を提供してくれて嬉しいです。)
- “We’re glad to observe consistent results across multiple studies.”
- (複数の研究で一貫した結果が得られて嬉しいです。)
- (複数の研究で一貫した結果が得られて嬉しいです。)
- “I’m glad to present our findings at this international symposium.”
- (この国際シンポジウムで我々の研究成果を発表できて嬉しいです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- happy(幸福な)
- より広い意味で「幸せ」を表す。ニュアンスとしては “glad” よりも「幸福感」「全体的な満足度」のイメージが強い。
- より広い意味で「幸せ」を表す。ニュアンスとしては “glad” よりも「幸福感」「全体的な満足度」のイメージが強い。
- pleased(満足している)
- フォーマルな場面やビジネスシーンでも使いやすい。
- フォーマルな場面やビジネスシーンでも使いやすい。
- delighted(大喜びしている)
- “glad” よりさらに強い喜び、興奮を伴うニュアンス。
- “glad” よりさらに強い喜び、興奮を伴うニュアンス。
- thankful(感謝している)
- 感謝の気持ちを強調するときに使う。
- 感謝の気持ちを強調するときに使う。
反意語 (Antonyms)
- sad(悲しい)
- 「嬉しい」の正反対の基本形容詞。
- 「嬉しい」の正反対の基本形容詞。
- upset(動揺している)
- 嬉しさとは逆に落ち込んだり腹を立てたりしている状態。
- 嬉しさとは逆に落ち込んだり腹を立てたりしている状態。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ɡlæd/
- アメリカ英語もイギリス英語も基本的に同じ発音です。 “æ” の音は日本語にはないため、[ア] と [エ] の中間くらいの口の開きで発音します。
- 強勢(アクセント)は単語全体の最初の音 “glad” に自然に置かれます。
よくある発音の間違い
- [g] の後ろの [l] をしっかり発音することが大切。日本語の「グラッド」になりやすいので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “glade” (林間の空き地) と混同しないように注意。
- 同音異義語との混同: 厳密には “glade” は同音異義語ではない(/ɡleɪd/ で発音が異なる)が、見た目が似ているため混同しやすいです。
- 試験対策: 英検やTOEICなどの語彙問題で「嬉しい」を表す選択肢としてよく登場します。「happy」「pleased」との使い分けも確認されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「glad」を「グッと・ラッキー」=“g-lad” と想起して、「何かいいことがあったら ‘I’m glad!’ と言うんだな」とセットで覚えるとイメージが湧きやすいです。
- また、簡単な単語であるがゆえに「happy」ばかりを使ってしまいがちですが、「会えて嬉しい」「情報を聞けて嬉しい」など場面によって “glad” を意識して使うと、単調にならず英語の表現力がアップします。
「glad」は日常会話からフォーマルな場面まで幅広く使える便利な形容詞です。ぜひ「嬉しい」を表現するときに積極的に取り入れてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《be glad to do》《未来形で》喜んで(進んで)…する(willing)
意味(2)
《名詞の前にのみ用いて》(物事・表情・声などが)喜ばしい,うれしそうな
意味(3)
《補語にのみ用いて》うれしい,楽しい,喜んで