最終更新日:2025/11/30

警察は容疑者を制圧するために力を使った。

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The police used force to subdue the suspect.

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元となった辞書の項目

force

名詞

〈U〉力 / 暴力 / 影響力 / 〈C〉軍隊

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解説

名詞 “force” の詳細解説


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “force”

  • 日本語: 「力」「強さ」「影響力」などを意味します。

「物理的な力」だけでなく、人や物事に対して強く作用する「影響力」「威力」を表す場合にも使われます。例えば、人が他者に対して「無理やり何かをさせる力」や「相手に強い影響を及ぼす力」というニュアンスがあります。

品詞と活用形


  • 品詞: 名詞 (countable/uncountable どちらの場合もあります)

    例: “a force” (可算) / “force” (不可算)

  • 動詞形: “to force” (強制する)

  • 形容詞形: “forceful” (力強い)、 “forced” (強制された)

CEFR レベル目安


  • B1 (中級)

    日常的な文脈でよく出てきますが、物理学や専門的表現になるとやや難易度が上がるため中級レベル以上です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: なし

  • 語幹: “forc-”

  • 接尾語: なし

    ※ “force” は現代英語では単純語ですが、後述するように語源はラテン語にさかのぼります。

派生語など


  • “forceful” (形容詞): 力強い

  • “enforce” (動詞): 施行する、強制する

  • “reinforce” (動詞): 補強する、強める

コロケーション(共起表現)10選


  1. “brute force” – 「圧倒的な物理的力」

  2. “force of nature” – 「自然の力、大自然の驚異」

  3. “a driving force” – 「推進力」

  4. “exert force” – 「力を及ぼす」

  5. “by force” – 「力ずくで、強制的に」

  6. “military force” – 「軍事力」

  7. “police force” – 「警察組織」

  8. “force field” – 「力場(物理学や空想科学で使われる)」

  9. “come into force” – 「(法律・規則が) 発効する」

  10. “force majeure” – 「不可抗力(法的用語)」


3. 語源とニュアンス

語源


  • 中英語 (Middle English) “force” は古フランス語 “force” に由来し、さらにラテン語で「強さ」を意味する “fortia” (fortis「強い」から) が起源とされています。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「物理的な力」から、「権力」「影響力」など抽象的な力を示すまで、幅広い文脈で使われます。

  • 口語・文章どちらでも頻繁に使われますが、「by force」(力ずくで)のように強制的なニュアンスになる場合は、人間関係で使うときに慎重さが必要です。

  • フォーマル・カジュアル両方の場面で見かけますが、ビジネス文書や法的文脈では特にフォーマルな用法としてもよく使用されます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算・不可算の区別


    • 可算 (a force): 固有の軍事力や組織を指す時など → “He is the leader of a new political force.”

    • 不可算 (force): 力そのもの、物理的エネルギー → “Force is required to lift this heavy object.”


  2. 一般的な構文


    • “(to) use force” … 力を使う

    • “(to) apply force” … 力を加える

    • “come into force” … 法律などが施行される


  3. イディオム的用法


    • “force of habit” … 「習慣の力」、慣習からついしてしまうこと


  4. フォーマル / カジュアル


    • “force” 自体はどちらにも使われる単語です。ビジネス文書や法令では特に “come into force” などフォーマルな表現が多く使われます。



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I had to use force to open that stuck door.”

    (固くて開かなかったドアを開けるのに力を使わないといけなかったんだ。)

  2. “She’s a real force in our group; everyone listens to her.”

    (彼女はチーム内ですごい存在感があるよ。みんなが彼女のいうことを聞いてる。)

  3. “It’s a habit I do by force of habit, not by choice.”

    (それは自分の意志というよりは、惰性でやってしまう習慣なんだ。)

ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “Our new product could become the driving force behind next quarter’s growth.”

    (私たちの新製品は来期の成長を牽引する原動力になるかもしれません。)

  2. “Before implementing the policy, it must come into force officially.”

    (この方針を実施するには正式に施行されなければなりません。)

  3. “They used financial incentives as a force to persuade the stakeholders.”

    (彼らは利害関係者を説得するために財政的なインセンティブを力として使いました。)

学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “Newton’s second law of motion states that force equals mass times acceleration.”

    (ニュートンの第2法則は、力は質量と加速度の積に等しいと述べています。)

  2. “Gravitational force decreases with the square of the distance.”

    (重力は距離の2乗に反比例して小さくなります。)

  3. “The concept of force is fundamental in physics for understanding motion.”

    (運動を理解する上で、力の概念は物理学の基本となります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “power”(力、権力)


    • 物理的エネルギー、または支配力を示すときに使われる。 “force” より抽象的に使われることが多い。


  2. “strength”(強さ)


    • 肉体的な強さや精神的な強さを指すことが多いが、 “force” はより作用や影響を強調する。


  3. “might”(力、威力)


    • やや文語的、または古風なニュアンスがある。


反意語


  1. “weakness”(弱さ)


    • 「力」に対する「弱さ」を表す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号: /fɔːrs/ (米国英語), /fɔːs/ (英国英語)

  • アクセント: “force” は 1 音節なので、特定の強勢位置というより、単語全体を強く発音します。

  • アメリカ英語では “r” をはっきり発音し “フォース” に近い音、イギリス英語では “r” の音が弱く “フォース(フォースに近い)” に聞こえます。

  • よくある間違い: /foʊs/ (フォウス) のように二重母音で発音する人もいますが、正しくは /ɔː/ に近い音です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “force” は c の前に s が入る「forsce」などの誤りに注意。

  • 同音異義語: 目立った同音異義語はありませんが、 “farce” (茶番) とは発音・スペリングが似ていて間違えやすい場合があります。

  • 試験出題傾向: TOEIC や英検などで “enforce,” “reinforce” と混同しないように注意。法的文脈や力学の文脈などでしばしば出題されます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「4つの要素(elements)を『強制(force)』して押し付ける」とイメージして覚える:“f + orce(押す)”。

  • 物理で学んだ F=ma (Force = mass × acceleration) を思い出すと、力 (force) の概念がすんなり頭に入りやすいです。

  • 「スター・ウォーズ」の「May the Force be with you.(フォースと共にあらんことを)」を思い浮かべると、“force”=「力・エネルギー」のイメージが定着しやすいです。


以上が名詞 “force” の詳細解説です。物理的な力から抽象的な影響力まで、幅広い意味を持つ便利な単語なので、さまざまな文脈で使い分ける練習をしてみてください。

意味のイメージ
force
意味(1)

〈U〉(物理的な),勢い;体力

意味(2)

〈U〉暴力,腕ずく

意味(3)

〈C〉《集合的に》(共通の目的・活動のための)集団,隊

意味(4)

〈C〉《しばしば複数形で》軍隊,部隊

意味(5)

〈C〉(社会的)勢力;有力な人物

意味(6)

〈U〉(精神あるいは知性の)力

意味(7)

〈U〉影響力,効果

意味(8)

〈U〉(言葉の)意味,真意

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